小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である
笛路先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、笛路先生よりいただきました文面となります。
はじめまして(ではない方もいらっしゃると嬉しいですが、そこら辺のあれやこれやは割愛☆)
笛路と申します。読み方は『ふえじ』です。
今までこのコーナーに応募する勇気がなかったのですが、今回やっとこさ重い腰を上げてみました。
いえ、寝転がって書いていますけどね。
スマホで寝転がって書く主義なので!
まずは宣伝!
この度、念願の紙での書籍化をしていただけました☆
◇◆◇◆◇◆
【ネトコン12 受賞作】
『魔王様の餌付けに成功しました~魔界の定食屋で悪役令嬢が魔族の胃袋を掴みます~』
上記作品が、4月10日に発売されます。
出版:双葉社・Mノベルスf様
イラスト:犬月煙様
著者:笛路
発売日:2025年4月10日
異世界に転生した悪役令嬢ミネルヴァが、食いしん坊な魔王に出逢い、餌付けして安全安心に暮らそうと悪巧み(?)するこの作品、内容もタイトルも小説家になろう様掲載時よりかなり変えていますので、既読の方も楽しんでいただける内容となっております!
◇◆◇◆◇◆
書籍化作家様やどえらく面白い作品を書きまくっている作者様たちがドーンと立ち並ぶコンテストで受賞出来たのですが、それはなぜか――――なんて話をしたい人生でした。
私にはそんな能力はないので、ノリと勢いだけで楽しく脳筋に作品を書き続けて、更には優しい小説仲間がいればなんとかなる!というお話をしたいなと思います。
まず、私が小説を書こうと思ったきっかけは、令和になったからでした。
テレビで『新年号になにか新しいことを始めよう』みたいな特集を見て、三日坊主を改善したいなぁ、自分が続けられそうなのってなんだろう?という疑問から。
その時、一番ハマっていたのが異世界恋愛小説を読むことだったので「書いてみよ☆」となったのです。
あわよくば書籍化とかでガッポガッポという煩悩は溢れてました。
はい、ここでよく分かると思いますが、ノリと勢いなんです。そんなもんです。
次に、処女作を書き始めたものの、当時は毎日投稿されている作品は『その日に書かれている』ものであり、毎日投稿するためには書き続けなければいけないのだと勘違いしており……毎日5000文字書いていました。
システム上、ストックを作れると分かってはいたので、書き進められる日は更に書き進めてはいましたが、2年近くほぼ自転車操業で書いて、最終的に250万文字を書いていました。
はい、ここでもよく分かるかと思いますが、ノリと勢いと脳筋です。
なんとですね、そんなことをやっていたら、アホみたく書くことに慣れちゃうんですね。人間の脳なんてその程度で騙されるんですよ。
三日坊主改善計画は成功しました……たぶん(保身)
処女作を書き終えて、ちょっと燃え尽きるかと思うじゃないですか。脳筋になると、結構な速さで復活するんですよ。
処女作で使った設定でもうちょっと上手くやれたよなとか、あそこああいうふうに書けばよかったとかいう後悔ももちろん湧き出ます。
そこで、笛路の内なる悪魔から2つの提示があるわけです。
・処女作を推敲し、ブラッシュアップだ!
・ネタ擦りでもいい、次の作品を書いちゃえ!
さて、皆さんならどうします?
正解なんてないんですけどね、脳筋な私は後者を選びました。
処女作は大好きだけど、ガッポガッポは狙えなさそうでしたから……(煩悩まみれですみませんね)
で、使いきれなかったネタ、書ききれなかった設定を使って、アホみたいに短編を書きました。どれくらいアホかって?現在130作品くらいあるんですよね。
なぜこんなに増えたのかというと、小説家の集まりのチャットなどでいろんな作家さんたちと話していると、こういう内容面白そうよねみたいな会話になることがあるんですね。そこで「面白そう! 書いていい?」で書いちゃうんです。短編を。
こんなタイトル考えてみたんだけど、誰かいる?みたいな会話には「くれ!」って言っちゃうんです。そしてまた短編を書くんです。
自分一人で作り上げる世界も楽しい。でも、自分に似てるけど、その考えはなかった!みたいな設定を聞くと、妄想が楽しくなっちゃいません?書いちゃいません?
ノリと勢いで生きていると、こうなります。
そうやって日々書き続けていたら、徐々にランキングに登れるようになったんですね。
余談ですが、私と数人の小説仲間はランキングをチョモランマと呼んでおり、登山に例えることが多いので『登る』としております。
そしてついに奇跡が起こります。
陽炎氷柱さんという小説家さんがやらかしたネタで盛り上がって、ノリと勢いで書いた短編は日間総合1位を取りました。
(どえらいやらかしをしてくれてありがとう陽炎さん)
もちろん、自分で一から考えたものが大半ではあるんですが、仲間と話して盛り上がったネタというのは、思い入れが強くなるとともに、責任も出るんですよね。この展開が好きだけど、絶対に一般ウケしないもんなぁ。って気付ける。
ノリと勢いと脳筋で生きていても、そこは踏みとどまれたんですよ。褒めて!
小説仲間がいるとね、楽しいんですよ。いろいろ意見し合えるし、作者側の視点でどこが駄目かとかも話してもらえる。
今回ネトコンを受賞出来て書籍化した作品、以前に電子書籍化した作品、コミカライズ予定の作品も、そうやって出来上がったものです。本当に、ぽんこつでノリと勢いと脳筋の私に付き合ってくださって、本当にありがとうございます!(私が忘れてるネタあったら言ってね)
最近手が止まるなぁとか、次の作品思いつかないなぁとか、表現どうしようとか、ちょこっと迷子になっている作者さんって結構多いと思います。
皆さんも、ノリと勢いで書いて、脳筋で書き続けて、時には小説仲間を頼って、日々楽しく小説を書きませんか?
いつかなんとかなるかもよ☆……たぶん!(保身)
最後にもう一度宣伝しとこう!たぶん許されるはず!
【ネトコン12 受賞作】
『魔王様の餌付けに成功しました~魔界の定食屋で悪役令嬢が魔族の胃袋を掴みます~』
4月10日発売です!
犬月先生のどえらいイラストがたくさんあるよ!
ではでは、良きノリと勢いで楽しく脳筋な小説ライフをお過ごしください!
笛路