【お便りコーナー】第195回: もーりんもも先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるもーりんもも先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、もーりんもも先生よりいただきました文面となります。

皆さん、こんにちは。もーりんもも です。
最初に告知させてください。

『転生した私は幼い女伯爵2 後見人の公爵に餌付けしながら、領地発展のために万能魔法で色々作るつもりです』(アース・スターノベル)
2月14日(金)に2巻が発売されます。
主人公のマルティーヌが、料理を作ったり貯水槽を作ったり収穫祭を復活させたりと、大活躍の2巻なので是非お読みいただきたいです!
https://www.es-novel.jp/bookdetail/178onnahakushaku2.php

さて、このコーナーは「雑談」でもよいようなので、今回はメンタルについてお話しさせていただこうと思います。

商業デビューされた方もまだの方も、小説を書く作業は長時間孤独で行うものなので、どんな強靭なメンタルをお持ちの方でも、一度や二度はダウンした経験がおありなのではないでしょうか。
特に天気が悪くて家に篭りきりだとメンタルが下がり気味になりますよね。

ネガティブな愚痴を聞いてくれるありがたい友人をお持ちの方は、思いの丈を吐き出せばいいでしょう。人と会って話をするだけでも違ってきますよね。
友人がいない、いても会えない場合は、愚痴や不満を聞いてくれてストレスを発散できるアプリでもいいと思います。無料でたくさんあります。

ひたすら食べるとか、サプリやハーブティー、アロマオイルなどもアリですよね!

私自身はというと、子どもの頃から実践している方法が性に合っている気がします。
元気がない時に効くものーーそれはズバリ、「太陽」と「みかん」です。
不調を感じたら、散歩するとか、ランチを外で食べるとかして、とにかくお日様を浴びて、1日にみかんを4つ食べるのです。
これを2、3日続けたらダウンしていたことを忘れてしまいます。
性格的なものがあるとは思いますが......。

自分なりの浮上方法を見つけておくことが、長く執筆を続けられる秘訣かもしれません。
あれこれ試して、いくつか持っておくことをお勧めします!
お互いに執筆頑張りましょう!

もーりんもも

【お便りコーナー】第194回: 茅@王命発売中。1/23、30ダイアナマイト発売予定先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である茅@王命発売中。1/23、30ダイアナマイト発売予定先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、茅@王命発売中。1/23、30ダイアナマイト発売予定先生よりいただきました文面となります。

 はじめまして、もしくはお久しぶりです。
 茅(ちがや)と申します。
 こちらのコーナーに載せていただくのは2回目。去年の5月ぶりとなります。

 先に宣伝させていただきます。
 なんと1月に3冊発売です!

 1/10(ツギクルブックス。電子・紙書籍)
『王命の意味わかってます?』

 小説家になろうに投稿したのは短編でしたが、加筆に加筆を重ねて立派な本になりました。
 書籍化の経緯については、活動報告でエッセイ(全5話)にしていますので、お暇なときにでも是非。

 1/23、1/30(エンジェライト文庫。電子のみ)
『ダイアナマイト―転生令嬢は政略結婚に夢を見る―』3巻、4巻

 ご購入いただいた方々のおかげで、8ヶ月ぶりの続刊です。ありがとうございます!
 今回はギャラン帝国編。どちらも書き下ろし番外編つきです。
 またもや2週連続配信となります。

 ちなみに2作品ともコミカライズ企画進行中です。
 リリエッタさんの方は書籍化と同時に発表したのでご存じの方も多いと思いますが、あのダイアナお嬢様も漫画になるんですよ!
 どこが手がけるとかは情報解禁許可されていないので伏せますが、どうぞお楽しみに!!



 では本題に入ります。

 今は色々な小説投稿サイトがあります。
 出版社の目にとまれば最短で書籍化やコミカライズできたり、PVや作家契約で収入を得られたり、タグ一つで気軽にコンテストに応募できてしまったりします。
 読者が作品を評価したり、作者に直接感想を伝えることができます。

「話を書いて投稿する」という非常にシンプルな行為なのに、外から様々な影響を受けていると何のために書いているのか活動の動機がブレることもあるかと思います。
 私はなりました。
 なまじ早々に商業デビューしたもので「次の作品も同じくらいのクオリティで書かなければ」と勝手に気負ったり、投稿間隔があくとサボっているかのような罪悪感にかられたりしました。

 しかしそんな状態で書いてもワクワクしないんです。
 形としてはそれなりに整ったものができるけど、推敲時に読者の立場になって読んでもワクワクしなくて結局お蔵入りです。
 私の技量では義務で書いたものは無難なできになり、書いても読んでもハッピーにはなりませんでした。

 かといって自分の癖(ヘキ)を無加工で出すのも危険です。それ楽しいの作者だけや。
 先日「男になった私がイケメン過ぎて婚約者の性癖を破壊してしまった件」なんて、性癖全開なものをお出しした分際でなにをという話ですが、これでも自重して連載ではなく短編にしていますのでご容赦を。
 結果は……まあ、言わなくてもわかるかと。

 とまあ、しくじり先生の話はこの程度にして、ふっきれてからは無理をしなくなりました。

 私が小説を書くのは、思いついた「面白い」を形にしたいから。
 投稿サイトで公開するのは、ごく少数でもいいので私の作品を気に入ってくれた人達と熱く盛り上がりたい、もしくは大勢に読んでもらいたいから。
 この理論だと、先日の「イケ過ぎ」もちゃんと目的を達成していますね。感想欄の同志諸君の言葉は、この胸にしっかりと刻まれました!

 そうなるとモチベーションに頼らず書けるように執筆をルーティン化したり、公募やコンテストに合わせて作品を書くのは、自分の動機に反する行為です。
 書籍化とかメディアミックスはそりゃしたいけれど、私の場合はまず楽しくなければ意味がないのです。
 すると指標が明確になったからか、プレッシャーから解放されたからか、ちょっとしたことでネタが湧いて、脳汁ドバドバ状態で書けるようになりました。
 そうだよ。
 生活かかってる専業作家じゃないんだし、書きたいときに書きたいものを書いて、それが商業化されたら御の字な人間なんだよ私は。

 私の動機は上記の通りですが、書籍化や専業作家になることが目的であり動機という方もいらっしゃると思います。

 一度きりの人生。こうして執筆できる期間なんて、たかだか数十年です。
 どうかご自身の活動の芯を大切にしてください。
 そして満足度の高い創作ライフを送ってください。

【お便りコーナー】第193回: 稲井田そう先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である稲井田そう先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、稲井田そう先生よりいただきました文面となります。

はじめまして、もしくは、お知り合いの方々につきましては、こんにちは、稲井田そうと申します。

はじめましての方向けに自己紹介すると、小説家になろうさんでサスペンスやホラーを混ぜた恋愛だったりそうではない繋がりを書いています。

商業デビューは「次期風紀委員長の深見先輩は間違いなく病気」です。誠実な変態と希死念慮の強い女の子の青春恋愛です。

代表作は「デスゲーム漫画の黒幕殺人鬼の妹に転生して失敗した」が代表作です。サイコパスと死生観が若干独特な明るい女の子による死の匂いが濃い目のラブコメです。

最新作は「逆後宮の女帝になれと強いられまして」です。天邪鬼と天邪鬼の頂上決戦と並行して、傷つけられ続けた人間が互いで苦痛を和らげ立ったりしゃがんだり、すすんだと思えば下がり、下がったと思えば進む話です。

結局どんな話なんだろう、と不思議に感じると思います。

そういう話を書いています。

興味を持ってくださった方がございましたら、タイトルを検索していただけますと幸甚です。

各種書籍サイトさんに文章のプロである編集者さんが組んだあらすじが載っています。お手数をおかけします。

さて、こちらは名だたる作家陣営の方々が「書籍化のコツ」「作家とは」等をご説明しているコーナーです。

ゆえにこちらを読む方々は「読むことが好き」「書籍化したい」の二層に分かれるものと存じます。

私は読者の方々と一部のイラストレーターさんや漫画家さん、編集者さんが作家と誤認しているだけの社会不適合者です。

なにかの邪魔になることはあってもなにかの助けになることはない存在ではございますが、もうすぐ200回目を迎えます。

異物枠として「今書籍化できなくてすごく苦しい」「結果が出なくてきつい」方向けに話をします。

それ以外の方はもうお引き取り頂いて問題ございません。

次回の作家様や前回の作家様の記事をお読みください。


さて、まずは、お疲れ様です。

今までよく頑張りましたね。大丈夫です。根拠はありませんが大丈夫です。

もしかしたら寝てない、寝られない、食べない、食べられない、方がいらっしゃるかもしれません。

出来る範囲で厚生労働省の推奨する範囲の健康的な生活を志してください。今寝てしまっている間にもみんな書いてる、なんて思っているのなら寝てください。睡眠で逃げていく書籍化はありません。

辛い気持ちを抱え辛い心境の場面をノリノリで書くわけでもないかぎり、しんどい中で書いたり焦る必要はありません。

書籍化は案外運です。

話を書く、というか全体的に何かを書いている方は、「運をつかむには努力がまず必要」なんて言葉を真に受けすぎる人間のほうが多いと思います。

運に努力は関係ありません。試行回数の問題です。チャレンジし続ければ成功し結果的に運が良かったと言えます。

しかし、試行回数は多ければ多いほどいいというものではありません。スマホの充電と同じです。繰り返し100%充電をすれば、本体のバッテリーが消耗します。

80%程度でのんびりしていれば、長く使えます。

必要なのは持続性です。

長く続けていくには、どれほど「辛くないか」「自分が悲しい気持ちにならないか」「楽しいか」が大切になります。

なのでこうしなきゃいけない、ああしなきゃ書籍化できない、と思わなくて大丈夫です。

ここまで読んでいるあなたはおそらく、ストイックな人か変な人間の文が好きな変態です。

変態でないならストイックです。


出来ないことは出来ないで大丈夫です。

そんなことない、出来ないことを放置したらどんどん自分は夢から遠ざかる、と思う方もいるかもしれません。

そこまでストイックならば大丈夫です。その「出来ない」を個性にする案もあります。

そうして、ないものはないままに、あるもの、出来ることをどう生かすか、どうやっていくかを考えるほうに尽力しても大丈夫です。

ソースは華道です。まぁ、華道といってもサラッとやっただけですが。

そして書籍化の打診を受けることが、ゴールではありません。

こういう話をすると「書籍化打診というスタートも切れてないのに‼」と怒りで石でも投げたくなるかもしれません。

例えばの話、「とりあえず毎月の刊行ノルマ達成のためにキープとして打診しておくか~」「これに売れ筋の設定盛り込めばそこまで赤字出さずに済むかも~」「こういう話を考え付いたけどいい下地ないかな~」みたいな、普段物語の為に苦心し編集職をしている方と並べたくない方々は、悲しいながら存在します。

書籍化の打診がそういう方からくる可能性もあります。

打診が来ないとき、もしかしたらそういう方々との縁がハリウッドのカーチェイスばりに避けているのかもとお考え下さい。

悪い存在についてお話ししましたが、悪い存在しかいない業界は淘汰されます。業界が残っているということは悪くない存在がいらっしゃる、ということです。

「幼少期本に助けられ作家さんの役に立ちたいと思っていた」と、お話しする方も勿論いらっしゃいますし、一貫してモノづくりやエンターテイメントを希求している方、とにかく漫画が好きな方、多様にいます。

逆をいえば、悪い存在についても、本当に根が腐っているパターンと、もともとは物語が大好きで作家さんのためにとやってきたけれど、て「本当に根が腐っているような作家さん」に苦しめられているパターンも、たくさんあると思います。

あとはまぁ、人によって態度は変わって当然と思うので、一部の作家さんの前ではいい編集者さんだけど、一部の作家さんの前ではパワハラの塊、とか。一部の編集者さんの前ではパワハラ気質、全体の編集者さんには優しいとか。

話は脱線しましたが、書籍化がこない物語に対して「書籍化がこない作品なんだ、駄目な話なんだ」とは思わなくていいです。運です。

あなたの大事な作品を書籍化するにあたって、一緒に頑張ってくれるような編集者さんとのタイミングが合う待ち時間かもしれない、と、少し思ってみてください。

ということで、長々と話をさせていただきましたが、まとめてしまえば、そこまで辛い道に自分から進まずとも、休んでいても、なんとかなるということだけ、ぼんやり思っていただけたらと思います。もちろん、辛い分だけ、なんとかなります。大丈夫です。何の根拠もないですが。

とりあえず、すごくつらい方の心が少しだけ和らげばいいなと思います。

では。

【お便りコーナー】第192回: 泉 きよらか先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である泉 きよらか先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、泉 きよらか先生よりいただきました文面となります。

はじめまして!泉きよらかと申します。
このたび、小説家になろう様で連載中の「祖父母をたずねて家出兄弟二人旅」書籍第1巻が、12月14日(土)にTOブックス様より刊行されます。
TOブックスオンラインストア: https://tobooks.shop-pro.jp/?pid=182808225

これも、ひとえに応援してくださる読者の皆様のおかげです。
「感想が書かれました」の赤字が楽しみでもあり、励みでもありました。(担当の編集様が『泉さんの感想欄はとても雰囲気が良いですね』と言ってくださったのが自慢です)
本当にありがとうございます。

さて、ちょうどほぼ1年前から小説を書きはじめた私は、他人様にアドバイスできるような「創作論」は持ち合わせておりません。
ですので、この1年間書籍化を目指して小説を書くにあたり、①自分なりに頑張って(工夫して)良かったこと、②悪かったこと、③もしまた別の作品で書籍化を目指すとしたらどんなポイントを頑張るか、の3つをご紹介したいと思います。
経験を交えた話で恐縮ですが、少しでも皆様の執筆活動の参考になれば幸いです。

■良かった○
① キャラクター・世界観・年表などの資料を最初から作成していたこと
② 即断即決即レス
③ よく寝たこと

書籍化の打診をいただいた段階で、資料はかなり作りこんでいました。
特にキャラ設定は、名前などのメタデータ・口調・趣味嗜好といった40項目近い内容を1キャラずつまとめています。いま思えば、本当によく作ったなと思います。
でも、そのおかげで、プロットがなくても目立った矛盾がなく書き進められました。

また、書籍化にあたり多くの関係者が関わってくださっています。単なる個人の趣味が、お金の動くビジネスに変わったのです。
作者として「小説を書く」のは大前提で、ともに書籍を作り上げるパートナーとして、編集様とのやりとりは「即断即決即レス」を心がけました。
自分がボトルネックにならない、タスクの手離れを良くするという意識は大事ですね。(と言いつつ、原稿のスケジュールを伸ばしてもらったことがあり……。心臓が痛いです)

さらに、とにもかくにも体調を良く保つこと。
人によって、食事や運動など方法は様々かと思います。私の場合は睡眠が足りないと頭がまったく働かないので、夜はしっかり寝て、日中もお昼寝や仮眠をとるようにしています。トータルで考えると、むしろ寝過ぎかもしれません。
ですが、眠いまま書いても効率が悪いので、思い切って(または諦めて)休むことも大切です。

■悪かった×
① プロットを作っていなかったこと
② 書籍化が決まった途端、毎日更新が途切れてしまったこと

恥ずかしながら、小説を書くのが初心者すぎてプロットを作らなかったというより、(どんなものか分からなくて)作れなかったのです。
それに、連載当初は「絶対、毎日更新」を目標にしていたので、兼業ゆえそこまでの時間が取れなかったということもあります。

資料のおかげで書くことはできましたが、もちろんプロットを作らないデメリットはありました。
それは、物語の緩急やここぞという見せ場が弱くなる、ということです。
ストック0で書いたら投稿するスタイルなので、ライブ感があると言えば聞こえは良いものの、全体を通してみると「もっとこのシーンはああすれば感情移入できた、こうすれば盛り上がった」と反省が多くあります。
(いまからやるには、仕事をしながら書籍化作業をしながらWEB投稿をするという状況なので難しく。なので、本当にはじめが肝心です)

■もしまた別の作品で書籍化を目指すとしたら、どんなポイントを頑張るか
① プロットを書く
② 完結まで書いてから投稿 もしくは 十万字単位でストックが用意できたら投稿

良かったことは引き続き継続しつつ、次に書く小説こそはプロットを事前に用意し、完結まで書いてから投稿したいと考えています。
毎日投稿もしくは定期投稿できている作品は、読者様の心をしっかり掴んで離さないので本当に強いです。
そういった作者様たちと同じ土俵で戦うには、自分も毎日更新する必要性をひしひしと感じています。(あくまでも個人の感想です)

最後に。今年は、夢だった作家への道が開けた特別な一年でした。
来年も自分なりに工夫を凝らし、「面白い!」と言っていただける物語をお届けできるよう頑張ります。これからも温かい応援いただけますと、とても嬉しいです。
長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

泉 きよらか

【お便りコーナー】第191回: まえばる蒔乃先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるまえばる蒔乃先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、まえばる蒔乃先生よりいただきました文面となります。

はじめまして、まえばる蒔乃と申します。
2020年12月からなろうで執筆を始めて、もうすぐ4年が経ちます。節目として思い切って応募させていただきました。読んでいただけましたら嬉しく思います。

◇◇◇

人によって必要なアドバイスや創作論も千差万別ですが、私が言えることは……好きなものを書くと楽しいよ!ということです。
幼い頃からずっと好きなテーマとして以下のようなものがあります。

「異類婚姻譚(貴賤婚もある種の異類婚姻譚カウント)のハッピーエンド」
「神様もしくは神様のようにあがめられた存在が、恋に堕ちて『みんなの神様』から『あなただけの男or女』になる物語」
「社会から認められようとも認められまいとも、許されない関係だとも問答無用の『二人だけのハッピーエンド』を迎え、誰から忘れられても永遠になる恋物語」

私はとにかく、苦難を乗り越えた二人が全ての浮世のわずらいから逃れた『楽園』に行く物語が大好きです。ただ二人がいればいい。刹那的で未来の保証のないハッピーエンド。二人で海に身を投げて光に溶けていくのも好きですし、逃避行の果てに車に乗ってがけから堕ちるのも好きですし、祠に囚われて永遠に現実世界から消えてしまうのも好きですし、過去を消した二人が新天地で別人として生きていくのも好きですし、何度生まれ変わっても産声を上げるたび、同じ神様に「おかえり」と抱擁される永劫に閉じ込められる愛の物語も大好きです。ブランカの死から破滅に繋がり永遠になってしまうオオカミ王ロボも大好きです。地に足をつけて世俗を踏みしめて、幸福に家族を作って大勢の人々に祝福され、繁栄するハッピーエンドも勿論好きです!ただ同時に、そんなハッピーエンドのカーテンコールの影で、主人公二人が互いしか分からない微笑みを交わして、誰にも見えない場所でキスをするようなハッピーエンドも、誰とも共有し合えない、たった二人だけの『永遠』が添えてあると、もう最高すぎて……!

長文オタク語り失礼致しました。
とにかく「好き」は絶対楽しいです!
「好き」を人様に読んでいただくための努力や苦労は、全然つらくないです。楽しいです!
好きでもないもの「嫌いじゃー」と苦しみながら書くよりも、成長できると私は思ってます。

というわけで、私のデビュー前からこじらせた「好き」を全部詰め込んだ作品が世に出ることになりました。
『身に覚えのない溺愛ですがそこまで愛されたら仕方ない 忘却の乙女は神様に永遠に愛されるようです』( https://amzn.asia/d/ffjgie6
2024年12月6日発売です。
異類婚姻譚にご当地もの、徹頭徹尾、好きな物しか詰まってない物語です。
出せることが嬉しすぎて6種類くらい特典SSを書きました。
※特典情報はこちら(https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1838080/blogkey/3366890/

内容を簡単に説明すると、記憶を失った女の子が自称保護者兼運命の相手な神様に保護されながら、巫女として、神様の花嫁としての自分の役割を再認識していく物語です。
人とは違う感覚を持つ神様が、ヒロインをゾクッと怖がらせるような重い愛情を見せます。
注目は、はやかけんからビームで浄化できるところですね……(本当に福岡市営地下鉄様と主婦と生活社ご担当者様に頭が上がりません)

デビュー前に『あやかし移住就職サービス』(https://ncode.syosetu.com/n5666gz/)を書いていたように、私はご当地ものが大好きです。※こちらも別途商業化が決まりました
自分の知ってる土地以外でも、知らない土地でも、とにかく「当たり前の目の前の現実」にフィクションという彩りを添えてくれるご当地ものが大好きです。ゴジラが自分の街を襲来する様子を見るときの興奮や、好きなアイドルが地元でロケをしてくれたときの喜びのように、ご当地小説は、その土地に暮らす人々や土地を知る人々に、楽しいファンタジーを提供できるものだと信じています。
この日までに紆余曲折ありましたが、好き!を軸に生きているので楽しく過ごせたんだなあと思ってます。

また、同時期12/5に発売となる新規書き下ろしノベル『逆追放』(https://amzn.asia/d/fr8Q9Po)は、初めての育児もの、ハイファン寄りの作品です。
ギャル男な鏡と前向きで元気いっぱいな継母魔女が、森でおもしれ~王子に出会う……という物語ですが、どんな風に好き!を伝わるように書けばいいのか、ほんとにめっちゃめっちゃ悩みました……が、とってもご機嫌で楽しいお話になりました!よかったらお読みください!

また直近で以下の作品をコミカライズしていただきました。
10月15日発売『転生悪女は推しのため一肌脱ぐことにした。』(https://amzn.asia/d/5txxg4U
11月6日発売『発情聖女』(https://amzn.asia/d/hdUCQH2)、
12月7日に発売予定の『ハリボテ聖女』(https://amzn.asia/d/asB5ph9

これらも、全部好きを詰め込んでます!
『推しのため』は美少年を幸せにしたい激情、
『発情聖女』は「けなげな聖女とヤバい男いいよね」の思い、
『ハリボテ聖女』は「怖い神様の溺愛と影のある喫煙者パパ最高だよね」の思いで書きました。
どれも最高のコミカライズをしていただいていて、最高です!

このお便りコーナーが公開された頃には、もしかしたら他にも告知許可が下りるものもあるかもしれません。よかったら活動報告などでチェックしていただけると嬉しいです。
まだまだあと1万字くらいは余裕で好き語りをできるのですが、この辺で止めておかなければおたよりコーナー私物化になってしまいますので、切り上げます。

なろうは自分の「好き」を発表できる素敵な場です。
これからもたくさんの「好き」が詰まったなろうを、私も隅っこで盛り上げていけたら嬉しいです。

お読みいただきまして、ありがとうございました。