小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である明桜ちけ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、明桜ちけ先生よりいただきました文面となります。
はじめまして、明桜ちけです。
この度、【第2回 SQEXノベル大賞】にて金賞を受賞した
『いたりあ食堂ピコピコ ~レトロゲーに転移した俺は、平和に料理を作りたい~』が
2026年5月7日に第1巻が発売しました。
どうぞよろしくお願いします!
■いたりあ食堂ピコピコ ~レトロゲーに転移した俺は、平和に料理を作りたい~1
https://magazine.jp.square-enix.com/sqexnovel/series/detail/italia/
SQEXノベル公式サイトにて、書き下ろしSS掲載中!
■ISBN
978-4-301-00512-4
◆◇◆
さて、私が今回お話ししたいことは
『コンテストの受賞打診は断っても良い!!』です。
今回発売する『いたりあ食堂ピコピコ』ですが、実は【第2回 SQEXノベル大賞】の前に、別のコンテストで受賞の打診をいただきました。
当時の私は未デビューの作家だったので、打診を受ける方向で話を進めておりました。
それはもう、ウッキウキに浮かれて。
しかし提示された出版に関する内容が、許容できないものだったのです。
もしかして家電屋さんの値切り文化のように、一回交渉しなきゃいけないのかな?っと内容の交渉も試みたのですが、どうやらそういうワケでもありませんでした。
そして私は悩みます。
納得いかない部分があっても、とりあえず打診を受けてデビューの実績を作るか……
今回の打診を断って、次の機会に希望を託すのか……
結果として、私は受賞打診を辞退しました。
許容範囲を大幅に超えた納得のいかない内容に「あまり良いお仕事(結果)にはならないだろうな」と考えたからです。
非常に苦しい決断でした。
デビューする機会を、自分から手放すことになったのだから。
それでもこれまで『いたりあ食堂ピコピコ』を応援してくれた読者の皆様に、より良い本をお届けするためには、必要な決断でした。
それにしてもコンテストに参加した手前、お断りするのも心苦しいもの。
打診を断ったら、他のコンテストでも受賞できなくなるんじゃ……なんて不安もよぎります。
そんな苦い思いを噛みしめながら、主催者様に受賞辞退の旨のメールを送りました。
幸いなことに主催者様は事情を理解してくださり、温かい言葉もかけてくださいました。
『納得のいかない契約内容であったら、コンテストの場であっても断って良い』のです。
書籍化は小説家になる夢の実現であると同時に、立派な【ビジネスの始まり】なのだから。
作品が書籍として出版された後、どういった道をたどるのか、ビジネス的な決断にも大きな要因があるのです。
そんなわけで最初のコンテストを辞退した『いたりあ食堂ピコピコ』ですが、その後に開催された【第2回 SQEXノベル大賞】にて金賞を受賞して、今回の第1巻発売となりました。
これがとんでもなく豪華な本でして。
伊勢田ヒロユキ様という料理絵がすごいけどライトノベルのお仕事は未経験という先生に、出版社様がご依頼してくださったり。
料理作品なのでレシピを載せられたら……とお話ししたら、巻末に専用ページを作ってくださったり。
収録内容も1章だけだと思っていたら、幕間のお話も収録して400ページくらいの大作本にしてくださったり。
細かい部分までデザイナー様が入って、デザインしてくださったり。
それはもう夢なんじゃないかと思うくらい、本当にすごい本なんですよ!
ビジネスにおいて何が正しいか、絶対的な正解はありません。
しかし納得のいかない受賞や書籍化の打診であったら、一度立ち止まって考え、時に断る勇気も大切だと、私の今回の経験からお伝えできればと思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
皆様にも、良いご縁がありますように。
【お便りコーナー】第260回: 明桜ちけ先生
お便りコーナー
2026/06/11 11:00