小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である
越智屋ノマ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、越智屋ノマ先生よりいただきました文面となります。
こんにちは、小説家の越智屋ノマです。
この度、小説家になろう掲載中の『愚かな王太子に捨てられた私を、兄王陛下が離してくれません』の小説1巻が、10月8日(木)にブシロードワークス・スリーズノベルより発売されます。漣ミサ先生にとてもすてきな挿絵や口絵などを描いていただきましたので、ぜひご覧ください。
公式情報はこちら:
https://cnovel.bushiroad-works.com/novel/orokanaoutaishi_01/
さて、今回は創作について少しお話ししたいと思います。
テーマは、「自分の『好き』に立ち返ること」。
長く書いていると、ときどき「私は何が好きだっけ?」とよく分からなくなることがあります。今回ご紹介する『兄王陛下』を書き始める少し前、私はちょうど「溺愛迷子」になっていました。
溺愛系の恋愛小説を何作も書いてきたはずなのに、考えれば考えるほど、
「溺愛とは?」
「そもそも愛とは。恋とは……!?」
……ええ、さっぱり分からなくなりました。「考えるな、感じろ!」とも言いますが、感じるためにも頭のどこかでは考えているわけで。
うん。
迷子だね。
と思ったので、いったん考える方向を変えました。かわりに考えたこと、それは「そもそも私の場合、どんな男性に一番ときめく?」。
真っ先に浮かんだ答えは「ロン毛」でした。
重要なので二度言いますが、ロン毛です。
そう。
私は長髪の男性キャラが好きでした。
小学生のころ、初めて夢中になったのも黒髪ロン毛お兄さんキャラだったのに。こんなに重要な「ヘキ」を、なぜ何十年も忘れていたのか……!?
長い髪がさらさら~っと風になびいていると、つい目で追うじゃありませんか。(え、追いませんか? そんなはずは……!)
長髪は、ほとんどネコジャラシだと思います。
萌えるでしょう?
私は萌えます。
なので本作のヒーロー・グラディウスはそういうビジュアルになりました。
そして性格面で欠かせないのは、「粋な人」。
ちょっと不可思議で、遊び心がある人が好みです。人波の中にいても、自分の時間を生きている人が良い。
あんまり自由奔放になりすぎると溺愛小説のヒーローの枠から外れてトリックスター要員になってしまうので、そこはほどほどに調整しつつ。不遇な出自で様々な制約に縛られながらも、遊び心を忍ばせる国王陛下――そんな人物になりました。
「自分の好きな物」を自覚し始めた私は、最近ではちょこちょこと小さな遊びを作品に取り入れるようにしています。
たとえば本作では、書籍用に書き下ろしたシーンで「アンティーク」と「スチームパンク」の要素を入れました。どっちも大好きなんですよね……! 作品の空気となじませ、必然性を持たせながらもヒーロー&ヒロインの2人きりのシーンに大好き要素を混ぜ込んでおきました。
本作は私にとって、「自分はこれ好きだった!」を思い出させてくれた一作となりました。
創作で迷子になったとき。
「どう書けばいいんだろう」と掘り下げて考えることも大切ですが、ときには「私は何が好きだったんだっけ?」と、自分の原点を掘り返してみるのもいいかもしれません。思いがけず、何十年も前からそこにいた「好き」が道しるべになることがあります。
皆さんの創作が楽しく進みますよう、心から応援しています!
Xでも、創作のことや日々のちょっとしたことを呟いています。お気軽に覗いていただけたら嬉しいです。
作者X:
https://x.com/tea_ochanoma
そして、そんな「好き」を詰め込んで書いた『兄王陛下』。
さらさらロングのグラディウス陛下ともども、よろしくお願いいたします!
公式情報はこちら:
https://cnovel.bushiroad-works.com/novel/orokanaoutaishi_01/