小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である武蔵野純平先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、武蔵野純平先生よりいただきました文面となります。
小説家になろう読者の皆様。
こんにちは、武蔵野純平です。
2026年09月18日(金)に、小説家になろうで連載中の小説『蛮族転生! 負け戦から始まる異世界征服』のコミカライズ3巻が発売です!
3巻まで発売できたのも、読者の皆様が応援してくれたおかげです。
ありがとうございます!
■蛮族転生! 負け戦から始まる異世界征服3巻
著者:佃繁奈
原作:武蔵野純平
発売日:2026年09月18日
ISBN:9784046603784
アマゾン:https://amzn.asia/d/02UyeZ13
■作者の『面白い』が、読者の『面白い』になる
今回、お話しさせていただくのは、『作者の面白いが、読者の面白いになる』です。
特に下記のような方に読んでいただきたいです。
・小説を書き始めた方
・書籍化を狙っているが行き詰まってしまった方
・どんな小説を書けばよいか迷っている方
私は小説を書く時に、自分が面白いと思ったことを大切にしています。
例えば、今回コミカライズ3巻が発売される『蛮族転生!』ですと以下のようなシーンがあります。
↓
――――――
「今、捨てた剣の方が良い剣だ。捨てたのは鉄製の剣だよ」
「鉄製……?」
ロッソは、俺の言うことがよくわからないらしく首をひねっている。
「今、右手で握っている剣は青銅製だ。さっき捨てた剣は鉄製で、青銅製より丈夫だ」
「なに~? ウソつけ! こっちの剣の方がデカイだろう!」
大きさの問題ではなく、素材の問題なのだが……。
ロッソは、理解出来ないらしい。
――――――
このシーンは、蛮族に異世界転生した主人公が戦の後、戦場の後片付けをしています。
鉄製の武器を狙って拾い集めますが、仲間のロッソは知識がないので鉄製の武器と青銅製の武器がわからない。
そこで主人公が教えてあげる。
というシーンです。
いわゆる『現代知識チート』を描いたシーンです。
私は異世界転生物が好きで、現代知識チートも大好きです。
ですので、このシーンは面白いと思いながら書きました。
この私の『面白い』がとても大切です。
【理由1】
・熱量
⇒作者が面白いと思うことを書くと、作品に熱量が増えます。
熱量のある作品には読者がつきます。
作者が面白いと思っていない作品では熱量が増えません。
【理由2】
・作者の個性になる
⇒多い少ないはありますが、作者と趣味や好みが共通する読者さんは必ずいます。
ですので、作者が面白いと思うことを、面白がってくれる読者はかならずいます。
書籍化やランキングの上位を狙うと、どうしても流行やテンプレ、ジャンルなどマーケティング的なことを考えてしまいます。
しかし、まず大切にしていただきたいのは、『自分が何を面白いと感じたか』、『自分が何に夢中になれるか』です。
流行のジャンルを書いたとしても、作者が面白く思っていなければ熱量は生まれず、読者さんをひきつけることは難しいです。
なので、まず自分の面白いを大切にしてください。
■実戦テクニック:面白いを移植する
次に考えるのは、『面白いと思ったコアな部分を流行や人気のジャンルにのせる』ことです。
例えば蛮族転生は古代ローマの時代をモチーフにしています。
しかし、古代ローマの話をそのまま書いても、ウェブ小説ではなかなか人気が出ないのでは? と書く前に思いました。
この時点では、私が面白いと思った『古代ローマの世界観』が多くの読者に届いていません。
せっかく沢山の読者さんが登録している小説家になろうで小説を発表するのですから、沢山の読者さんに届く方が嬉しいです。
そこで人気のある異世界転生のジャンルに、古代ローマをのせます。
古代ローマの時代に実際に存在した蛮族、異民族の侵入、戦争、文明などをモチーフとして『異世界転生に移植する』ことで、作者の『面白い』が異世界転生ジャンルが好きな多くの読者に届きやすくなります。
私が面白いと思った古代ローマを捨てるのではなく、『異世界転生』という多くの読者さんがとっつきやすいジャンル、いわば『器』に入れたわけです。
小説家になろうで書籍化した作品を研究してみると、このテクニックは使われています。
例えば、異世界+推理小説という作品は書籍化した作品がいくつかあります。
作者さんが好きな推理小説の面白さを、異世界という人気のあるジャンル、器に取り入れたわけです。
流行のジャンルだから……と書き出す前に、あなたが面白いと思ったことを整理して大切にして下さい。
作者の『面白い』を、読者の『面白い』に変える。
これも、小説を書く上で大切な技術の一つだと思っています。
ではでは!
【お便りコーナー】第276回: 武蔵野純平先生
お便りコーナー
2026/10/07 11:00







