【お便りコーナー】第151回: 粉雪『魔術師の杖』読み放題12月まで!先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である粉雪『魔術師の杖』読み放題12月まで!先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、粉雪『魔術師の杖』読み放題12月まで!先生よりいただきました文面となります。

 こんにちは、異世界転移錬金術ファンタジー『魔術師の杖』(/https://ncode.syosetu.com/n3633gi)を連載しています、粉雪と申します。読み専だった私がなろうで素晴らしい作品に出会い、「自分も書いてみよう!」と書き始め、おかげさまで現在シリーズも7巻、物語も折り返しに入り短編集を制作中です。(https://izuminovels.jp/series/cat/neria/

 日頃から応援して下さる読者様、刺激を与え続けてくれる創作者の皆様に心からお礼申しあげます。今回はずぶの素人だった私が、体当たりの書籍化で体験したことを書きます。

【ドキドキの初校正!】
 初めて校正原稿が返ってきた時、正直こう思いました。

「あ、こんなものなんだ」

 もちろん手は入っていましたが、私の文章が素晴らしい名文になることもなく、多少読みやすく体裁を整えた……という程度で、良くも悪くも元の文章そのままです。

 実は書籍1・2巻にあたるなろう版1~63話、74話~131話は第一回の校正原稿をすべて反映しています。校正箇所をチェックしつつ、なろう版も逐一直しました。興味のある方はご覧ください。

 手間はかかりましたが、やって良かったです。どうして直されたのか自分で調べ、わからない時は質問して校正の意図をつかんでいきました。商業出版でありながら、勉強させてもらったようなものです。

 3巻以降は初稿の提出前になろう版の改稿も終えています。直しが減ったことで、原稿にもよりしっかり目を通して頂けるようになりました。

 そうすると今度は変な書き癖に気づきました。自分で気づけるようになったのは進歩ですが、足りない所がどんどん見えてきます。終わりはないのです。

【家族の反応】
 書籍化が決まり「私、天才かも?」と浮かれましたが、家族の反応は正直です。

「面白いとは思うけどドキドキハラハラがなくて、もう一回読み返したいとは思わない」
「んー、面白いと思うかは人それぞれだけど、読みやすいよね」

 いや、読んでくれただけマシですね(涙)。
 まぁ、「読みやすい」とは言ってもらいました。理想は本一冊分ストレスなくするっと読めて、「楽しかった!」という想いが残れば最高です。あとはハラハラドキドキ……でしょうか。お互いがんばりましょう!

【読者さんの存在が本気にさせた】
「自分の本にお金を払ってくれる人がいる」というのは衝撃でした。発売されて初めて、ようやくそれを実感したのです。

 私の感覚だと本は贅沢品なのです。お金もかかるし場所も取ります。それが1巻から買い続けてくださる方、紙と電子両方で揃えてくださる方、7巻まとめて大人買いされる方まで……。

 電子書籍ならセールもありますが、紙書籍だとPOD出版のため割高で1冊2千円超の価格です。シリーズだと軽く1万を超えます。

「何回も読み返しています」と言われれば、それ以上に読み返して手を入れます。なろう版を既読でも、本を楽しめるように工夫もします。

 そうして無我夢中でやっているうちに、なんと初の『短編集』まで出していただけることになりました。これも読者さんの要望に応じて、なろうでSSを発表していたのが評価されたのです。

 編集長からも「自由に書いて下さい。読者さんの意見もどんどん聞いていいですよ」と言っていただけてます。読者さんにも協力してもらって、いい本にしたいです。

 まだまだ作家としてのチャレンジは続きます。お読みいただきありがとうございました!

 いずみノベルズ様より好評発売中!
『魔術師の杖』シリーズ(https://izuminovels.jp/series/cat/neria/
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