【お便りコーナー】第150回:マイヨ先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるマイヨ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、マイヨ先生よりいただきました文面となります。

皆さま初めまして。私、マイヨと申します。

今回、小説家になろうで連載していた『U-15サッカー日本代表だけど部活は幼馴染と一緒の文芸部です』がKADOKAWA/eb!(エンターブレイン)様より2023年11月4日より書籍として発売となります。
【出版社公式サイト】https://www.kadokawa.co.jp/product/322303001922/
スポーツ題材のラブコメになりますので、書店やネットの海で見かけたら、お手に取っていただいたり、気軽にポチッとしていただけると幸いです。

さて、この場では書籍化を目指す作者様へのメッセージをという事なので、今回私がこの場をお借りして皆様に提案させていただきますテーマは、

「みんな中編を書こうぜ!」です。

中編とは、ここでは10万文字未満で完結する連載作品と定義します。

私は、今でこそ10万文字を越える長編の連載作品も書いていますが、初めて書籍化打診を出版社様から受けた時点では、10万文字を越える作品を一度も書いた経験がありませんでした。
今回、書籍として発売されるU-15サッカーにいたっては、本編は5万文字ちょっとで完結させた、自分の作品の中でも特に短い中編でした。

中編って良いですよ。

短編みたいに、ある程度限られた文字数内でストーリーにオチをつけて収めなきゃいけないプレッシャーも無く、また、長期で連載する気は無しでスタートしているので、迷うことなく自分の書きたいシーンやエピソードを豪快に消費できて、書いていて本当に楽しいんです。

ここで中編を書く上での重要なポイントなのですが、ラストがどうなるかだけは必ず最初期の段階で決めておくことです。

ゴールがどこか解っていれば、完結させたくなったらそこへ向けて一直線に話を繋いでいけば良いし、最後に辿り着く場所さえ見失わなければ、思い切って寄り道だってできます。

自分がやりたい事だけ書いて、楽しく作品を完結まで導くことは満足感と自信にも繋がりますし、1本の物語を完結させた作者という実績を獲得することが出来ます。

そして、もし書きたいことが溢れてきたならば、中編から長編に移行してしまっても誰からも文句は言われません。

このように、中編は自由度が高くハードルも低いので、これから小説を書いてみちゃおうかなという人には特にお勧めです。 

え? いざ、書いた中編に書籍化打診が来たらどうするんだって?
お前、書きたいこと書き散らかしちゃった後だろだって?

楽しく書いていた作品なら、完結した後に、

「こういうエピソードを入れれば良かったな……」

とか、

「こんなキャラがいても良かったな……」

「素敵な後日譚を思いついちゃったよ……」

などというように、完結後にやりたい新たなアイデアが浮かんできているものです。

書籍化打診は、それらを再び書き足すチャンスなのです。

という事で、中編に書籍化打診が来ても何ら困りません!
あと、担当編集さんも加筆部分のアイデアをくれるよ!

今回発売されるU-15サッカーは、先述のとおり5万文字ちょっとの文字数でなろうサイト上での本編連載を完結させたので、書籍化にあたっては倍以上の文字数を書き足す必要がありましたが、私はものの1ヶ月半くらいで追加部分の大まかな話を書き切っています。

中編を書いた経験しかない奴でも、ちゃんと1冊分の本を書けるのです。

だから、みんな安心して中編を書いて投稿しちゃおう!

そして、そんな中編出身の『U-15サッカー日本代表だけど部活は幼馴染と一緒の文芸部です』が書籍化に際しどのように変わったのか、小説家になろう掲載版と、書籍版の両方を是非読み比べてみてください!

【小説家になろう版(活動報告にてイラスト公開中)】
https://ncode.syosetu.com/n6748hx/

【書籍版(amazon)】
https://www.amazon.co.jp/dp/4047375756/?coliid=I1JGDF18GDZQLF&colid=1298FDFITB74U&psc=1&ref_=list_c_wl_lv_ov_lig_dp_it

私からは以上となります。

それでは、皆様よき小説家になろうライフをお互い楽しみましょう。