小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である
北里のえ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、北里のえ先生よりいただきました文面となります。
はじめまして。北里のえといいます。
『小説家になろう』で連載していた『悪役令嬢はシングルマザーになりました』が第2回アイリス異世界ファンタジー大賞銀賞を受賞。2024年9月に一迅社アイリスNEOにて書籍化していただきました。
書籍紹介
https://www.ichijinsha.co.jp/iris/title/akuyakureijyou-ha-singlemother/
2025年3月28日、ゼロサムオンラインにて星川きづき先生によるコミカライズ連載開始 (
https://zerosumonline.com/detail/single)
2025年6月3日、第2巻を刊行していただけることになりました。
https://www.ichijinsha.co.jp/iris/title/akuyakureijyou-ha-singlemother-2/
去年、初めての書籍化の改稿作業をしながら感じたのは『これはグラウンド整備をしているみたいだな』ということでした。
『小説家になろう』に投稿していた作品の改稿なので既に骨子となる物語は存在する。それを書籍化に向けて整えていく作業です。
グラウンド整備とは土の表面を均したり、凹凸をなくしたり、ゴミを取り除いたり、水を吸わせたりするなど、様々な作業が含まれます。
読みながら引っかかるところがある。それは凹凸があるのかもしれない。穴があったら埋めて均して、盛り上がっていたら削って均して。そうやって引っかかることのない文章を作っていく。
『引っかかる』というのは感覚的なものなので個人差があるかもしれません。でも読みにくい文章とは多くの人が引っかかるポイントがあるからだと思うのです。例えば不必要に同じ表現が続くと違和感を覚えませんか? 文法や用語の誤用、リズムが良くない、文章のスタイルがバラバラ、視点が定まらない、など挙げていったらキリがありません。
いらない部分を取り除き、必要なところは表現を足し…。担当編集者様と校正者様のおかげで私の拙かった文章がどんどん研磨されていくのを感じました。
自分では自分の文章の癖は分かりにくいものです。だから人に読んでもらい、引っかかる箇所を指摘してもらえたことは大変に有難い機会でした。
『小説家になろう』版の『悪役令嬢はシングルマザーになりました』は当時の拙い文章そのままにしてあります。
今、なろう版を読み返すと引っかかる部分があちらこちらにあり、『うう、拙い…直したい…』と恥ずかしいですが、初心に戻り自分を振り返るためにも敢えてそのままにしてあります。
なろう版『悪役令嬢はシングルマザーになりました』(書籍版とは内容も若干異なります)
https://ncode.syosetu.com/n7934hj/
なろう版と書籍版を比較すると、どこに凹凸があってどんなふうに改稿したのかが分かるかもしれません。
文章の凹凸を無くす、とは『読みやすい文章を書く』ということだと思います。どんなに面白い内容でも読みにくければ多くの読者さんに届きづらいでしょう。そういう意味で私もまだまだ修行の身。もっと文章が上手くなりたい。今後も精進して書き続けていきたいと思っています。
読んでくださり、ありがとうございました。
北里のえ
『悪役令嬢はシングルマザーになりました』第二巻もよろしくお願いいたします!
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