【お便りコーナー】第128回: マナシロカナタ先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるマナシロカナタ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、マナシロカナタ先生よりいただきました文面となります。

小説家になろうユーザーの皆様、いつも応援ありがとうございます、マナシロカナタです。

「は? 全然知らないけど? 自意識過剰なのでは?」
と思われた方は、ぜひぜひこの機会にお見知りおきいただけますと幸いです(ぺこり

それでは早速ですが、
デビュー作の続刊となります、

・子犬を助けたらクラスで人気の美少女が俺だけ名前で呼び始めた。「もぅ、こーへいのえっち……」  2巻
https://www.hifumi.co.jp/lineup/9784891999582/

が2023年4月25日に発売されました~!

デビュー作から続刊することができたのも、応援してくれている読者の皆様のおかげです。
本当にありがとうございます!

コミカライズ企画も進行中ということで、
これからどんどんと盛り上がっていくと思いますので、変わらぬ応援をいただけますと嬉しく思います。


これだけでは宣伝に終始してしまうので――アドバイスというほどのものではないのですが――ボクが創作の手法として行っていることを紹介します。

それは『身近なことや実体験を、創作に流用する』こと。

これはとても簡単で、なおかつかなり有用だと思っています。

例えば舞台設定。
そもそも舞台設定を考えるのって、結構難しくないですか?

他の作品とちょっと違う目を引くオリジナリティを用意したいけど、
ぶっちゃけ『いい感じのアイデア』なんて、そんなにポンポンとは浮かんでこないと思うんです。

そこで『実体験の流用』です。

先述したデビュー作、
・子犬を助けたらクラスで人気の美少女が俺だけ名前で呼び始めた。「もぅ、こーへいのえっち……」

を例に説明します。

・主人公とヒロインは大きな川を挟んでお向かいさんなのに、小学校・中学校の学区が違っていたために、高校で初めて知り合う――という設定。

これは実は、ボクが小学校に上がる時の実体験が元になっています。

当時、神戸の下町に住んでいたボクは、車1台がギリギリ通れる細い道を挟んだ向かいの筋に、仲のいい友達がいました。
よく一緒に近くの小さな公園で遊んでいたのですが、しかし小学校に上がる時に悲劇が起こります。

ボクと友達は小学校の学区が違っていたのです!!

ボクの家は、M小学校の学区の『西の端』でした。
しかし友達の家は、U小学校の学区の『東の端』だったのです。

たった一本の小道の東か西かで、入学する小学校が違う。
小さな子供にとって『小学校の学区』=『世界そのもの』と言っても過言ではありません。

学区が違えば、もはや別世界の住人。
それ以降、僕と友達は急速に疎遠になりました。

とても悲しく辛い経験だったのですが、しかしこれが長い時を経て、

『大きな川を挟んでお向かいさんなのに、学区が違ったせいで高校で初めて知り合う』

という舞台設定となり、こうして書籍化に至ったというわけです。
ちなみに流用する過程で、『小道』だとあまりにショボいので『大きな川』に変更しました。

この手法の何がいいって、なにせ実体験なのでアレコレ調べる必要がないんですよね。
自分が知っていることに、ほんの少し手を入れるだけで実に『いい感じの設定』になってくれます。

これは本当に楽なので、とてもお勧めです。

アイデアは、あなたの中に眠っているのです……!
それを掘り出してあげましょう。

それではそろそろ長くなってきましたので、この辺りで。
興味を持っていただけましたら、デビュー作の1巻&2巻をお読みいただければ嬉しく思います。


▼子犬を助けたらクラスで人気の美少女が俺だけ名前で呼び始めた。「もぅ、こーへいのえっち……」 1巻
ブレイブ文庫(一二三書房)、イラスト/うなさか

公式: https://www.hifumi.co.jp/lineup/9784891998745/
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4891998741/


▼子犬を助けたらクラスで人気の美少女が俺だけ名前で呼び始めた。「もぅ、こーへいのえっち……」 2巻
ブレイブ文庫(一二三書房)、イラスト/うなさか

公式: https://www.hifumi.co.jp/lineup/9784891999582/
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4891999586