【お便りコーナー】第120回: 粉雪先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である粉雪先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、粉雪先生よりいただきました文面となります。

 こんにちは、異世界転移・恋愛ジャンルで『魔術師の杖』シリーズ(https://izuminovels.jp/series/cat/neria/)を連載させていただいている粉雪と申します。
 まわりがキラキラした令嬢だらけのジャンルで『ガチめの錬金術師もの』ですが、気にせずプカプカと浮いております。

 おかげさまで2月24日にシリーズ6巻目『魔術師の杖⑥ネリアと秋の王都』がいずみノベルズ様より発売です。(https://izuminovels.jp/isbn-9784295601579/
 秋のにぎやかな王都と活躍する錬金術師たち、気になるあの人と進展はあるのか⁉

『魔術師の杖』は異世界に転移した女の子が、『ネリア・ネリス』と名づけられ錬金術師となり、王都で師団長になるお話です。ネリアと〝魔術師の杖〟をめぐる日常と冒険、ゆっくり進む恋愛を書いて書きまくり……なろうでも130万字400話、書籍も6巻まできました。ありがとうございます。
 今回は書籍化で心がけていることなどを5つお伝えします。

1.書く時間を作ろう。
 私は仕事のかたわら執筆しているため、家族からは「仕事減らして自分の時間作るって言ってたのに、結局仕事増やしてんじゃん」とあきれられてます。ええホントにどうしてこうなった(汗
 締め切りまでひと月あったとしても、自分に使える作業時間は数日しかありません。そして本になる前になろうの連載ありきです。だから書く時間を必死に作ります。
 ネタを思いつけば電車の中でも歩いてても書きますし、お風呂にスマホを持ちこんでのぼせてたりしてますよっ(水没注意)。

2.健康第一、休む時間も作ろう。
 原稿書きに限らず長時間のデスクワークは体に負担がかかります。
 最初は腱鞘炎になり、つぎに腰が痛くなりました。肩こりだけでなく頭痛もして原稿の見直し作業では吐きました。
 幸い、私は早めに自分の状態を把握して対策しましたが、それまで自分のペースで楽しく書かれていたなろうの作家さんにはキツいだろうなと思います。
 書く時間と同時に休む時間も作りましょう。でないと一番大切な『書きあげる』ということが難しくなります。

3.無名の新人作家に感想などこない。
 書いた物語が本になったとしても。
 出版社に感想なんかこないよ!FAだってこないよ!(声を大)
 そういうのをちゃんともらえるのは人気作家さんだけです(遠い目)。
 なろうの読者さんたちの優しさが身に染みます……あ、メソメソしながら本を出し続けて最近はようやくチラホラといただけるようになりました。わーい。

4.自分が得意なものを書こう。
 私が錬金術師ものを書いているのは、「それなら書けそうだ」と思えたからです。他の作家さんをみても「セリフの掛け合いが軽妙」「兵器や戦術にくわしい」「料理が美味しそう」などいろいろな得意分野があります。もしも好きなことがあればそれを題材にするのも良し、書きやすいって大事です。

5.なろうの読者さんたちは一緒に楽しみたい。
 本を買う読者さんがマラソンのゴール地点でテープを持ち待っている人とすれば、なろうの読者さんは途中の給水ポイントにいたり沿道で声援を送ってくれる人です。必ずしもゴールで待っているわけじゃないけど、その時点では完結するかもわからない小説をわざわざ貴重な時間を使って読んでくれています。
 なろうの読者さんは物語ができていく過程も本になる過程も一緒に楽しみたいのです。作者としても執筆は孤独な作業なので声援をいただけるのは本当にありがたいです。
 あと『誤字報告戦隊』みたいな読者さん!書籍情報がなろうの書報に載るとどこからともなくあらわれて、最初から最後までダーッと誤字報告を済ませると「乙!」みたいな感じで去っていきます。物語への感想は一切なしです、面白いですね。その節はありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

2月24日発売!
『魔術師の杖⑥ネリアと秋の王都』(https://izuminovels.jp/isbn-9784295601579/
ネリアが見つけた魔道具が彼女を過去の世界にいざないます。
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いずみノベルズ様より好評発売中!
『魔術師の杖』シリーズ(https://izuminovels.jp/series/cat/neria/