【お便りコーナー】第103回:艇駆 いいじ先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である艇駆 いいじ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、艇駆 いいじ先生よりいただきました文面となります。

どうもこんにちは! 小説家になろうでファンタジーを中心に連載している、艇駆(ていく)いいじと申します。

こちらの『お便りコーナー』では、他の利用者の方に向けてアドバイスや雑談ができるということなので、投稿させていただきました。
今回は、『ダメダメだった僕が、伸び悩んでいた時期を乗り越えて書籍化できた理由』というテーマでお話していこうと思います。

最初に宣伝させてください。
この度、連載しております『最速進化のスライム無双』が12/28に書籍化することになりました。
最弱モンスターでお馴染みのスライムに『擬態』し、8匹に『分裂』するだけのスキルを持った主人公が、そのスキルの法則を見つけ出し、強くなっていくというストーリーです。
日間総合ランキングで1位になったことのある本作が、たくさんの人の手でさらに自信を持ってお勧めできるクオリティのものになりました。

詳しくはぶんか社のページをご覧ください!

さて、それでは本題の『ダメダメだった僕が、伸び悩んでいた時期を乗り越えて書籍化できた理由』というお話をしたいと思います。

今でこそ書籍化をし、以前よりもたくさんの方に作品を楽しんでいただけるようになった僕ですが、小説を始めた頃の作品を見返すと、酷いクオリティでした。
具体的に何が酷いかと言うと、文頭に半角空白を開ける、「!」の後に空白を入れないなど、小説の書き方のルールを全部間違えていたのです。

どれくらいおかしかったかと言うと、ゲームのアバターを完全にランダムで作成した時くらい全てがチグハグでした。

そんな調子だったので、なかなか評価をしてもらえず、「どうせ自分なんて……」と腐っていました。

そんな僕が書籍化できた理由は、『目標を正しく設定して』、『継続して小説を書いていた』からです。

「いや、そんなの当たり前だろ!」と思ったでしょう。昔の僕も同じことを言ったと思います。
しかし、あなたは、自分が小説を書いている理由や、目標をちゃんと言葉で表せられますか? そして、そのためにどれくらい行動しましたか?

腐っていた頃の僕は、なんとなく書籍化したいと思いながらも、その目標とはズレたことをしていたり、そもそも連載している作品も2桁未満でした。

例えば、木の上のリンゴを取りたいと言ってる友達が、「リンゴを取るために、足にダイビングの足ひれを付けて、週に1回木にひっつく練習をする!」と言っていたら、とりあえず止めますよね。
でも、昔の僕はそれに気づかず、狂ったように木に引っ付いていたわけです。完全に新種のセミです。

そのことに気づいた僕は、まず自分の目標が『書籍化すること』だと明確にしました。そのために、何が必要で何が不要かを分析をしました。
次に、『とりあえず悩むのは10作品書いて、全部失敗してから』と決め、ひたすらに小説を書きました。

その結果、意識を変えてから4作品目に、今回書籍化する『スライム無双』を生み出すことができたというわけです。

以上の経験から僕は、目標を達成するためには二つの過程があることを知りました。
一つは、目標を明確にすること。そしてもう一つが、ひたすら継続することです。

今、自分で書いている作品がなかなか伸びなくて悔しい思いをしている人。以前の僕のように、自分に見切りを付けようとしている人。
諦める前に、このことを意識して、もう少しだけ頑張ってみませんか?

というわけで今回は、『ダメダメだった僕が、伸び悩んでいた時期を乗り越えて書籍化できた理由』というテーマでお話をさせていただきました。

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最後まで読んでくださってありがとうございました。また機会があればお会いしましょう! 艇駆いいじでした!