小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である
岩上翠先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、岩上翠先生よりいただきました文面となります。
はじめまして、岩上翠と申します。
このたび小説家になろう様で連載していた『お針子令嬢と氷の伯爵の白い結婚』が、4月18日に小学館様ガガガブックスfより刊行されました。
小説家になろう版『お針子令嬢と氷の伯爵の白い結婚』
https://ncode.syosetu.com/n7087ii/
また、イラスト担当のサザメ漬け先生によるコミカライズも予定されています!
改めて、応援してくださった読者のみなさまに厚く御礼申し上げます。
この作品は、私の初めての書籍化作品となります。
商業作家としては完全に初心者なのですが、以前からこちらの【お便りコーナー】を愛読していたこともあり、初心者なりにみなさまの創作のお役に立てるようなことが書ければと思いお便りさせていただきました。
このコーナーを読んでいらっしゃる方には、書籍化を目指す作者様が多いのではないでしょうか。
私も書籍化が夢で、出版されるような作品を書くためには何が必要なんだろう…と試行錯誤していました。
それを踏まえ、今回は「王道」×「モチーフ」という書き方をご紹介させていただけたらと思います。
王道が大事、ということは多くの先輩作家様がおっしゃっていますが、王道≒テンプレとなり、他の作品との差別化はしにくくなるかもしれません。
そこで私が取った方法は、王道のストーリーに加えてはっきりとしたモチーフを作り、それに沿ってストーリーを展開させるというものです。
モチーフ:主題
たとえば野球漫画における野球のように、作品全体を通して描かれる主人公にとって重要な何か。
私の「王道」×「モチーフ」の書き方は以下のようになります。
①まずはおおまかにどんな作品かを決める
(たとえば王道の「悪役令嬢が断罪を回避する物語」「婚約破棄された令嬢が契約結婚をする話」など)
②それからどんなモチーフで書くかを決める
(たとえば「歌」「お菓子」「モフモフ」などたくさん書き出してみる)
③その二つを組み合わせる
(たとえばモフモフが大好きな悪役令嬢は自分を断罪するはずの公爵令息を避けたいけど、いつも癒されている大好きなモフモフわんこの正体が実は魔法をかけられたその公爵令息だった、など)
……いかがでしょうか。
なんだか楽しいストーリーが書けそうな気がしてきませんか?
ちなみに拙作『お針子令嬢と氷の伯爵の白い結婚』のモチーフは「刺繍」です。
はっきりとしたモチーフがあることで、主人公を動かしやすく、活躍させやすくなり、作品の世界観もイメージしやすくなるのではないかなと思います。
少しでも執筆の際の参考になれば幸いです。
みなさまの創作活動が、楽しく充実したものとなりますように!
最後に改めてお知らせをさせてください。
書籍版『お針子令嬢と氷の伯爵の白い結婚』発売中です!
どうぞよろしくお願いいたします。
小学館公式ページ
https://www.shogakukan.co.jp/books/09461171
Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4094611711/?tag=shogakukanonl-22
岩上翠X(Twitter)
https://twitter.com/iwakamisui