2018-01-16

【お便りコーナー】第54回: 鬼ノ城ミヤ先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である鬼ノ城ミヤ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、鬼ノ城ミヤ先生よりご連絡いただきました文面となります。



 初めましての皆様は初めまして、お馴染みの方はこんにちは。
 鬼ノ城ミヤと申します。「おにのみや」ではなく「きのじょう」です、よろしくお願いいたします。

 今回は、私のようなおっさんがどんな道程をたどって今にいたったのかについて書かせていただこうと思います。

 もともと小説といいますか、物語が大好きだった鬼ノ城は中学生時代から小説を読みあさっていました。菊地秀行先生・夢枕獏先生・半村良先生・笹本祐一先生あたりは人生の師匠と言っても過言ではありません。

 この時期に暇さえあれば本を読んでいたことが、今の自分の財産になっています。

 高校生になり、自分でも小説を書き始めた私は雑誌社の小説大賞に応募するようになりました。
 今のようにパソコンなんてありません。
 ワープロが普及したのも、もう少しあとの時代です。

 その時代は、すべて原稿用紙でした。

 400字詰原稿用紙に鉛筆で書き殴っていき、それを改めて清書していきます。
 今のように、パソコンのワープロソフトなんかでちゃちゃっと打ててしまう時代とは雲泥の差でしたけど、当時はそれが当たり前でしたし、そうやって原稿用紙に清書しながら自分の脳内で物語を展開していくのがこの上なく楽しかったんですよね。

 その時代に1度受賞し出版化の話があったのですが、諸般の事情によりその当時はデビューすることは出来ませんでした。
 
 それでも小説家の夢を諦めることが出来なかった私は、新たな話を作成するためにこの頃から物語の設定を大学ノートに書きまくりました。
 その当時は、ファンタジー作品はマイナーな分野でして、SFの一分野として扱われていました。それでも創元推理文庫から刊行されたスーパーアドベンチャーゲームブック『スティーブンジャクソンのソーサリーシリーズ』や、角川スニーカーG文庫のガープス、富士見ドラゴンブックのシナリオ集などを夢中になって貪り読んでいたものです。
 そうやって得た知識を元に、様々なファンタジー世界を自分の中で構築していきました。ワールド・オブ・パルマの世界もこの時期に原型を構築した次第です。

 その後、PBMのライターとして活動をしていた時期を経た私は、程なくいたしまして生活の変化などがあり、そのため10年近く執筆から離れていた時期がありました。

 ですが、そういった諸般の事情が一段落したところで、また書いてみたいと思うようになった次第なんです。

 そういった経緯を経て「小説家になろう」にたどり着いた私は、温め続けていた作品達を執筆し発表しはじめました。

 この小説家になろうの一番の利点は、すぐに反応がもらえるところです。

 その当時流行していたなろう発のラノベを十数冊購入して勉強した上で執筆を始めた私ですが、その当時はドキドキの連続でした。
 ですが、いろいろな感想を頂けるようになり、それが励みになってどんどん執筆する意欲がわいていった次第です。

 これは、学生時代の私が、原稿用紙に一人で向かっていた時期ではありえないことでした。

 ただ、そうやって一人で頑張っていた時代があったからこそ、今の自分があると(少しだけ)胸を張って言えるかなって思っていたりします。

 書くことは無駄ではないし、何歳になっても書くことは楽しい。
 
 私のように、学生時代に本に夢中になり小説家を夢見たことがある人って、それなりにいるんじゃないかって思います。
 でも、おっさんになりますといろんなしがらみにがんじがらめにされてしまい、そのまま諦めている方も多いんじゃないかなって思います。

 そんな皆さんに声を大にしてお伝えしたい。
 
 こんな私でもやれば出来ました。さぁ、皆さんもご一緒に!

 夢を夢のまま終わらせるかどうかは、自分次第だと思います。
 これは、同年代のおっさんだけでなく、今の若い世代の皆さんにも通じる言葉だと思います。

 皆さんと一緒にこれからも楽しく執筆を続けていきたいと思っております。

 これからもよろしくお願いいたします。

 僭越ながら……
 そんな私の最新刊『Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ』の4巻がまもなく発売になります。何卒よろしくお願いいたします。
投稿者: nana  linkLink 

2017-12-26

【お便りコーナー】第53回: 槻影先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である槻影先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、槻影先生よりご連絡いただきました文面となります。



 初めまして。いつも駄目な感じの作品を投稿させていただいております、槻影です。

 この度、拙作、アビス・コーリング(https://ncode.syosetu.com/n9040eb/)が書籍化の運びとなりましたので、記念に筆を取らせていただきました。

 突然ですが、ホームに記載されている数字によると、現在の『小説家になろう』の登録者数はおよそ115万人です。私のIDは27455、前に三万人弱の登録者がいますが、全体数を考えれば古株の方だと言えるでしょう。

 私が初めて『小説家になろう』に登録して小説を投稿し始めたのは2008年……大体十年くらい前のことでした。
 今でこそ『小説家になろう』からは多数の作品が書籍として出版され、本当に小説家を多数排出するサイトになっていますが、私が登録した当時は書籍化作品などもほとんどなく、私が投稿を始めたきっかけもただの趣味でした。(小説家志望でもありませんでした)

 ネットに小説を投稿するメリットの一つは読者さんの感想を貰えることだと、私は思っています。
 新人賞に出して作家になるなど確固たる目標があるのならばともかく、誰も読まない小説を黙々書き続けることはモチベーション的な面でも難しいことです。リアルの友達や家族に見せるのも気恥ずかしいでしょう。

 私がサイトに投稿を始めたのも小説を書きたくて、でも知り合いには見せたくなくて、Webに載せればもしかして誰かが読んでくれてあわよくば感想をもらえるのではないか、という、とても都合のいい考え思いを抱いたからです。
 それ以来、十年間、休んだり長期更新停止したりエタ作を非表示にしながら今も投稿を続けています。

 私は内向的な人間です。紙の本が出るまで、知り合いも友達も家族も、誰も私が小説を書いていることを知りませんでした。
 そんな人間でも孤独を感じることなく小説を投稿できること。それこそがネット投稿の大きなメリットです。メリットです!

 これを読んでいる方々の多くは小説を書くことに興味がある人だと思います。
 とりあえず書きましょう。投稿しましょう。恥ずかしくないです。誰にもそのことを言う必要もありません。飽きたらやめてもオッケー。タイピング速度も上がっちゃいます。
 感想は来たらラッキーくらいでいましょう。見せなければゼロなので、ゼロよりは期待値が高いです。たまに酷い感想を受けることもありますが、いずれ気にならなくなります。途中から書くことが苦痛にならなくなります。

 小説は自己の表現です。性格や経験が直で出ます。流行りなど考える必要はありません。きっとあなたにしか書けない小説があるはずです。
 115万人も登録者がいるのですが、あなたの小説を気にいる人がきっといます。これを読んだ皆様によい読者・作者ライフが待っていることを祈っています。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。
 最後に、色々綺麗事っぽい事を書きましたが、ここに書いた内容はあくまで私の独断と偏見によるものであり、一般の見解でないことを強調して締めさせていただきます。
 
 今回、12月29日に書籍版が発売するアビス・コーリング(https://ncode.syosetu.com/n9040eb/)は、
 課金要素が酷すぎてサービス終了したソシャゲの世界に頭のネジがちょっと外れた元廃課金プレイヤーと純粋無垢な少女が召喚され、ひどい目に会うみたいなコメディ小説です。
 Web版は次章が最終章、十年で培ったR15レベルのエロを満載して締めるつもりでいます。

 つまり、私はそんな作品を書く人間です。よろしくお願いします。
投稿者: kuro  linkLink 

2017-12-19

【お便りコーナー】第52回: もちだもちこ先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるもちだもちこ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、もちだもちこ先生よりご連絡いただきました文面となります。



 初めましての皆様、もちだもちこと申します。
 私の作品を読んでくださっている方、もちだは元気です。
 いつも『お便りコーナー』を楽しみにしております。
 先日、某つたな先生の回を読んで涙した私は、無謀にも今回投稿させていただいた次第です。

 さて、もちだもちこの手がけた『オッサン(36)がアイドルになる話』という作品が書籍化し、ありがたいことに2017年10月に2巻も発売されました。応援してくださった皆さま、本当にありがとうございます。
 そんなペーペーな新人である私が、ここで何を語るのか。
 それは、書籍化したいと思ってらっしゃる人達とは真逆なことをしている私でも、歯茎をむき出して頑張ればなんとかなったということを語りたかったからです。歯茎はしっかりとむき出してください。恥ずかしがっている場合ではありません。

 そもそも流行りの異世界ものでもない、若者主人公でもない、ラブコメでもないこの作品が書籍化出来たのは奇跡に近いことだと思っています。
 よくある話ではありますが、この『オッサンアイドル』は私が読みたくて書いたものです。流行りを取り入れない読者に媚びないスタンスで、ただ好き勝手に書きました。
 私は小説を書き始めたのは今から1年8ヶ月前です。そう。ただの素人です。
 そんな素人で海苔さえ巻いてないもちでも、中学2年生くらいの脳みそで決めていたことがあります。

「子供から大人まで読める分かりやすい文章で書く」

 大人に関しては、私の両親(70代)が面白いと言ってくれてるので大丈夫かと思われます。私のSAN値についてはお気になさらず。大丈夫ですよ。(ハイライトの消えた目で)
 とにかく、これだけは守って書いてました。そりゃもう寝る間も惜しんでガムシャラに。もちろん歯茎はむき出しで。
 もちもち頑張って数ヶ月後に帯状疱疹で倒れました。睡眠時間って大事ですね。激痛の中で実感しました。肌荒れもすごかったし、もち肌がカサついちゃって……。

 ところで何の話でしたっけ? 書籍化までの道程? どーて……ゲホゲホ。
 すみません。話を戻します。
 
 分かりやすい文章はともかく、その頃ほとんどなかった『オッサン』『筋肉』『現代もの』『アイドル』が盛り込まれた作品です。読んで面白いと言ってくださる人はいても、「書籍化は難しいだろうなぁ」と言われ続けていました。
 そのことが悲しいとは思っていなかったのですが、日間ランキングとかに出たので「あわよくば書籍化打診とか来たりしてグヘヘ」とゲスい笑みを浮かべていた私は落ち込みました。顔はゲスいまま戻りませんでした。

 投稿してから数ヶ月後に奇跡が起こります。
 詳しい過程は省きますが、編集部の方が偶然『オッサンアイドル』を読んでくださっていたんです。そこから関係者の方々による『オッサン筋肉フェロモン万歳フェスティバル』が秘密裏に開催され、無事刊行することとなったのです。
 ここでの奇跡は、編集部の方が読んでくれていたのもありますが、流行りを追うだけのレーベルではなかったというのもあります。これは本当にすごいことだと思います。
 
 編集さんは言いました。「面白いと思った作品を本にしたい。それだけなんです」と。その後に「プ◯キュ◯はファイブから入りました」とも。
 私は感動しました。そして言いました。「強さなら初代が一番でしょう」と。

 こうして(余計なことを含め)語りましたが、私の流れは参考にならないでしょう。
 だからこそ言いたいのです。
 流行りの作品を書くのも良いですが、自分の趣味全開の作品も書いてみてはどうでしょうと。
 もしかしたらそれが、新たなラノベの『流行』になったりするかもしれません。時代の先駆者と呼ばれるかもしれません。
 ご一考ください。

 ちなみに私は、どこかの集まりで顔を出すたびになぜか「オッサン愛の人」とか「筋肉の申し子」とか言われるようになりました。
 一応ですが女の子なので、もうちょっと可愛い二つ名をいただければ幸いです。


オッサン(36)がアイドルになる話
https://ncode.syosetu.com/n2448dj/
投稿者: kuro  linkLink 

2017-12-06

【お便りコーナー】第51回: 東国不動先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である東国不動先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、東国不動先生よりご連絡いただきました文面となります。



はじめての方はよろしくお願いします。東国不動と申します。
あまり多くはないと思いますが、知っている方はこんにちは。

お便りコーナーに投稿する先生方のほとんどが小説家になろうに投稿した作品でデビューしていると思います。私もそうです。
本になって全国の書店に並ぶだけでも凄いことだと思うのですが、拙作の『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』にいたってはコミックにまでなって全国の書店等に並びました。
もし小説家になろうが存在しなかったら、私がこんな経験をすることは絶対になかったと思います。

しかも担当様が言うには初速という意味でちょっとみないほど売れているそうです。
発売してすぐに大手のネット書店からは在庫が無くなり、出版社から卸す分も無くなって、緊急大重版をかけてくださっています。
書店では置いてあるところもありますので是非^^;
この文章を書いている時は11月ですが、12月1日頃には重版分が行き渡るそうです。

ところで小説家になろう初のコミックは他の作品も大好評を博しているようです。
ひょっとしたらなろう作品がコミック化する経緯に興味がある人もいるかなと思って、あくまで一例としてお伝えします。
他の作品のことはよく知りませんが、実は『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』は小説のオファーが来る前にコミックになることが決まりました。
とあるラノベの勉強会に来ていたコミックの編集者様に名刺を渡すついでに『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』を話したのです。

東国「今、これこれこういう作品を小説家になろうに投稿してるんですよ。結構ランキングで人気出てるのでなろうで読んでみてください」
編集者「面白そうですね! 読んでみます!」

そして次の日、知らない番号からの電話に出ると……。

編集者「あ、東国さんですか? 僕のダンジョン、面白いからウチで漫画にしたいんで明日会いませんか?」
東国「ホントですか?」

さらに次の日、出版社の近くの某飯屋さんで。

編集者「じゃあウチのWEB漫画に掲載して、分量が溜まったらコミック本を出すということでいいですかね?」
東国「え? ありがたいですけど、これで漫画になることが決まりってことなんですか?」
編集者「うん。東国さんが納得してくれれば」

もちろん実際には小説版の出版社は私の方で探すとか、(この当時はまだ一社もオファーが来ていませんでした)漫画についての雑談等の話もちょっとはした気はしますが、こんな感じで即決でした。
なろうで僕ダンの初投稿日を確認して見てみると2016年8月31日に投下をはじめて、勉強会は2016年9月11日にあったので……え? 前述の通り、そこから2日ぐらいで決まったので投下してから13日ぐらいですね。驚きました。
その後も素晴らしい作画様を探してくれたり、メイドインアビスでTVCMをしてもらったり、ヒロインの等身大パネルを作ってもらったりと、何度も「ホントですか?」と聞きたくなることをしてくださって、これだけ売れたのだと思います。

ただ、何と言っても小説家になろうに作品を投稿したことからすべてがはじまっています。
作品をチラ裏や頭のなかに留めておいたら、間違いなくこんな結果にはなりませんでした。
僕の場合はたまたま編集者様がいらっしゃる時に作品が見せられる『場所』にありました。
作品をチャンスが来たら見せられる場所として『小説家になろう』は凄く良いと思います。

最後に小説家になろう様と応援してくださっている読者の皆様、本当にありがとうございます。
この場を借りて御礼申し上げます。



僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件 小説版サイト
http://books.tugikuru.jp/detail_bokudan.html
僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件 漫画版サイト
http://mangalifewin.takeshobo.co.jp/rensai/bokudun/
投稿者: kuro  linkLink 

2017-08-29

【お便りコーナー】第50回: リューク先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるリューク先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、リューク先生よりご連絡いただきました文面となります。



初めましての人は初めまして。
いつもお世話になっている人は、どうもです。

さて、私この度一二三書房から「異世界に転生したので日本式城郭をつくってみた。」でデビューいたしました、リュークと申します。

さて、今回こちらに寄稿させて頂いたのは、これから書こうかどう かと迷っていらっしゃる方に少しでも勇気を与えられたらと思い寄稿させて頂きました。

実は私、小説自体を書いた事がこれまでの人生で一度もないどころか、作文すらも苦手なダメ小学生でした(笑)

それがまぁそのまま大人になって社会人となり、電車移動の際の暇つぶしに読み始めたのが、この「小説家になろう」の作品でした。

元から本が好きだったのもあり、有名な作品からアマチュア感の漂う作品までありとあらゆる作品を読んでいたのですが。

その中でなんとなくです。ただ何となく「書いてみようかな」という気まぐれが生まれてしまったのです。

それからはもう一心不乱、無我夢中の執筆活動の開始です。

最初の作品「劉皇国戦記」は鳴かず飛ばずで した。
けど、読んでくれる人が居る。一日に100回もアクセスする人が居る。
自分の作品に評価をくれる人が居る!
この快感を知ってから、更にのめり込みました。

それが、実は昨年2016年なんです。(投稿現在2017年)
そう、1年です。たったの1年で書籍化しちゃったんです。(オロオロ)

ただ、この1年本当に楽しかったです。
新しい人たちに出会い、私の作品を好きだと言ってくれる人、嫌いだという人色んな人に出会いました。

中には無名の頃の私の作品に絵を描いてくれる人まで。
本当に、本当にすごい体験をたくさんさせていただきました。
だからこそ、私は言いたいのです。

これか ら書こうと思っている方々、一緒にこの世界を楽しみませんか?
沢山楽しい作品を作ってみませんか?
もちろん日の目を浴びるまでは長いかもしれません。
でも、控えめに言って「最高!」ですよ!

さて、もっと色々と語りたいのですが、長々と語ると読みにくいので最後に宣伝をします。
「異世界に転生したので日本式城郭をつくってみた。」が8月15日に全国書店等で発売しております!

私の情熱と楽しさと、たくさんの人の思いが詰まった作品を是非ともよろしくお願いします。
そして、もしよろしければ、お手に取って頂き私の身命と頭脳の限りを賭して書いた作品をお読みいただければと思います。
なお、イラストは「村カルキ」先生の美麗イラス トです!城にもこだわって頂きましたので、是非ともよろしくお願いします。


「異世界に転生したので日本式城郭をつくってみた。」は、(http://www.hifumi.co.jp/books/lineup/9784891994587.html)から試し読みもできますので、是非ともお越しください。

また、全国書店や専門店で好評発売中です!1からつくられていく城と村の様子を是非お楽しみください!
投稿者: kuro  linkLink 

2017-08-21

【お便りコーナー】第49回: 薄味メロン先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である薄味メロン先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、薄味メロン先生よりご連絡いただきました文面となります。



 はじめまして、アーススターノベル様から『なんか、妹の部屋にダンジョンが出来たんですが』を出版していただけることになった薄味メロンです。

 とても胸を張って「小説家です!!」と言える人間ではないのですが、そんな私だからこそ書けるアドバイスもあるのではないかと思い、こうしてお便りを送らせていただきます。

 テーマは『ポイントが低くてもチャンスがある。自分のペースで小説を書こう』

 これで行きたいと思います。


 さて、早速ですが。

 皆様は小説を書いていますか?
『小説家になろう』に小説を投稿していますか?

 書いている方は、自分のペースで続けて頂ければと思います。
 書いていない方は、書きましょう!!


『ポイントが低くても、書籍化のチャンスはありますよ!!』

『書籍化すれば、憧れの作家先生方とゆっくり小説談義が出来ますよ!!』


 この2つは声を大にして言えます。

「書籍化」「プロと小説談義」したくないですか??

「いやー、昨日、作家の飲み会参加してさー。やっぱプロは面白いな!!」

 自慢げにそう言いたくはないですか??

『小説家になろう』であれば、そのチャンスが転がっています。
 ある日突然、書籍化の切符が手に入ることがあるのです。


 毎日更新? ランキング上位? 流行を読み取る能力??

 あるなら良しですが、なくても大丈夫です。


 私のデビュー作となります『なんか、妹の部屋にダンジョンが出来たんですが』
 書籍化のお話を貰ったのは、800ポイント、8万文字の時でした。

 ポイントは底辺。文字数は、本一冊分にも届いておりません。

 更新は月・水・金。
 ジャンル別の下の方ならまだしも、総合ラインキングなんて入ったことがありません。

 それでも、面白い、の一言で書籍化のお話を貰えました。

 担当編集様「私が面白いと思ったので声をかけました。妹がポイントなのかもしれません」

 そんな感じです。

 出版社様のホームページで発表していただいた時でさえ、1200ポイントでした。


 夜中1時まで小説談義を繰り広げた先生の中には、生まれて初めて小説を書いて書籍化した人もいます。
 ちなみに、重版に次ぐ、重版で、売れに売れています。


 更新は毎週日曜日の1回。
 それで書籍化している先生もいます。


『週に1回。二千文字』


 まずはそこから試してください。

 もちろん更新頻度は多い方がいいですし、ポイントも取れた方がいいです。

 ですが、趣味の範囲。それこそ宝くじを買うような感覚で、小説を投稿してみても良いのではないでしょうか??


 今週は疲れたから書くのやめよ。
 飲み会行くから、更新いいかな。


 私は、ありだと思います。


 小説は趣味。いまの生活の空き時間で、出来る範囲でやる。
 空き時間に書いてたら読者様から感想を貰った。うれしくなったからもう1話書こう。

 そんな書き方もありだと思いますよ?

 私のように、たまたま編集者様の目にとまって、書籍化のお話が来るかもしれません。
 ですが、投稿しない限りは、可能性ゼロですからね。


『空き時間に少しだけ書いてみる。投稿してみる』


 それが良いと思いますよ。

 少しだけ本質から外れますが、私の書き続けるコツは投稿することです。

 発表の場所があるから続けられる。
 1人でも読んでくれるから続けられる。

 とりあえず1話をアップしてみる。
 気が付けば2話目を書いている自分がいますよ。


 恥ずかしい?
 いいんですよ、趣味なので。堂々と「素人だからな!!」って言ってやりましょう。

 時間がない?
 時間があるときでいいじゃないですか。無理はしない。

 続きが書けないかもしれない?
 次の作品、行っちゃいましょう。また書きたくなったら書いたらいいですよ。



『とりあえず書いてみる。2000文字くらい貯まったら、軽い気持ちで投稿してみる』



 気が付けば、書籍化作家様とゆっくり話せる人生が待っているかもしれませんよ??
 本気で書籍化を目指している自分がいるかもしれません。


 まずは、1文字目をはじめてみましょう。


 最後に宣伝を……。


『なんか、妹の部屋にダンジョンが出来たんですが』
 出版社・アーススターノベル(泰文堂)

 8月17日発売となります。



 ダンジョンが浸透した現代日本。

「お兄ちゃん、ダンジョン行こー」

 無邪気に微笑む妹に連れられて、高校生の兄妹がダンジョンに入っていく。

 青春を歩む高校生たちが、部活気分でダンジョンに入る。そんな物語。



『妹が可愛い!!』
『幼なじみが可愛い!!』

 書店で見かけた際には、カスカベアキラ先生のイラストだけでも眺めて頂ければと思います。
 本当に可愛く描いてくださいました。

 特集ページには試し読みもあります。
(http://www.es-novel.jp/newbooks/#imoutodungeon01)

 カスカベアキラ先生のイラストが、7枚も見れてしまう!!

 よろしくお願いします。
投稿者: kuro  linkLink 

2017-08-10

【お便りコーナー】第48回: 初枝れんげ先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である初枝れんげ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、初枝れんげ先生よりご連絡いただきました文面となります。



いつもお世話になっております。
小説家になろう様で「異世界で孤児院を開いたけど、なぜか誰一人巣立とうとしない件」http://ncode.syosetu.com/n9759dd/ を連載させて頂いている、初枝れんげです。

8月10日に拙作が出版されることになりましたので、わたしごときが僭越ですが、新人の方へ、どうすれば書籍化できるかについてアドバイスをさせて頂きたいと思いまして、掲載の機会を頂きました。

なにせわたしごときが出版の機会を得ることが出来ましたので、他の方に出来ないはずがありません。

ではそんなわたしごときがどのように作品を作ったか、お話するとしましょう。

まず、一番大事なことを書きます。それは『小説を書く時間を確保すること』です。他のことは些事にすぎません!

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

おいおい、ふざけんじゃねえよ、それのどこが大事なことなんだよ! と叫ばれた方はまったく正しいと思いますが、少し座ってください。

つまりこういうことなんです。

小説を書く才能とは何か?

小説家の資質とは何か?

これはもう言うまでもなく、書き続けられるかどうか、という1点に尽きます。

連載されている方の中には社会人も多いと思います。学生もいるでしょう。仕事や勉強が終わって疲れて果てて帰って来て……、さあ!ここです!

ここでゲームをしたり、漫画を読んでしまってはいけません。ここで2時間、小説を書きましょう! それだけです!

もちろん、プロットを組むでも、キャラクターの設定を練るでも、もしくは、今まで書いた小説を推敲しても良いです。ともかく「執筆」という試練(あるいは我々に与えられた命題)と向き合いましょう。

書かない日が1日でもあってはいけません。※やむを得ない事情は除く。
そのロスした1日分(2時間)を翌日取り返すことは不可能だからです。平日に4時間も執筆することは概ね不可能であり、たとえ出来たとしても、そんなことを何度も繰り返すことは出来ません。きっとつらくなって、じきに書かなくなるでしょう。

我々は小説を書くのだから、長い長い遊泳が必要です。10万字(1巻分)を書くには無理のないスケジューリングが必要となります。時に1か月、時に半年、時に1年かかる遊泳です。それは短時間の集中を毎日繰り返す(ストレスフリー)、という行為以外に達成する術はありません。

ですので、わたしが皆さんに執筆にあたって唯一アドバイスできる点、何よりもわたしが大事に思っている点は次のことです。

つまり、『時間を確保する方法を自分の中で確立してください』ということ。

これさえできれば何年かはかかるかもしれませんが、小説は書けたも同然です。

ちなみにわたしは仕事柄、手帳に書いたスケジュールは強迫観念で絶対に順守します。守れないときはこまめに手帳のスケジュールを再調整するくらいです。なので、私の手帳には必ず毎日「執筆」の文字が2時間踊っています。

皆さんにとって、自分をコントロールできる方法を探してください。これが書籍化への最大の近道だと、わたしは思います。

駄文、迷文でアドバイスになっているか不安ですが、何の才能もない私が書籍化できた唯一の勝因と思っている点を書きました。よろしければご参考にしてください。

あと、最後に少しだけ。

「異世界で孤児院を開いたけど、なぜか誰一人巣立とうとしない件」第1巻、TOブックス様より8月10日発売。Web版とは大きく変化した書下ろしストーリーをお楽しみに!

主人公のマサツグ君も大活躍するぞ!
投稿者: kuro  linkLink 

2017-06-14

【お便りコーナー】第47回: 舛本つたな先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である舛本つたな先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、舛本つたな先生よりご連絡いただきました文面となります。



 初めまして、主婦の友社さまのプライムノベルスから『遺伝子コンプレックス』を出版させて頂きました、舛本つたな、です。
 実は、私はこのお便りコーナーをいつも楽しみにしていた人間です。
 万が一、億が一、自分の小説が書籍化したら、お便りコーナーに寄稿してみたい、と妄想しながら書籍化作家さんの云々何それを読んでいました。この度、何を間違ったのか書籍化してしまったので、夢が醒めない内に夢を叶えてしまおう、と書かせて頂いた次第です。

 さて、私からアドバイス的な何かを……と考えた結果、
『書籍化して、調子に乗った私がやった恥ずかしいこと』
 なんて、どうでしょう。最高だな! 自分の身を切り刻んで肴にする。お酒が美味しい! ビールを買ってこよう!

 ……では、こんなノリで、私の初めての打ち合わせを紹介しようと思います。

=========
 今から、二週間前。
 小説家になろうの運営からメールがあって、出版社から書籍化打診の連絡があったことを知らされた時はビックリした。(悪戯などを避けるために、運営を経由して連絡するのが通常らしい)
 私はとても浮かれた。浮かれすぎて、もはや一種の錯乱状態になっていた。
 電車の中で不気味な含み笑いをこぼすくらい混乱し、ひとしきり浮ついた後に友人にLINEをしまくった。私は書籍化するのだと、小説家になるのだと、手当たり次第、友だちに自慢しまくった。

「すごーい」
「っていうか、小説なんて書いてたの? Web投稿? え、ライトノベル? ライトノベルってなに?」
「……へぇ~、そ、そうなんだ。あの、萌えってやつ? え~と、アニメとか、そういうのかな?」
「そんなの書いてたんだ……」
「えっ。よ、読むよ。発売されたら教えて。それじゃあ」

 友人の反応は歯切れが悪かった。
 既読スルーされることも多かった。
 自分が今まで隠してきたWeb小説の執筆という趣味、加えていささかサブカルに偏ったジャンルを好んでいたという事が盛大にバレてしまい。友人達はそれに対する適切な反応が分からなかったのだ。
 その事に思い至り、私は冷や水を浴びたように後悔をした。

 私は実感する。

 人は何かを得るためには、何かを代償としなければならない。今、私は親しくしていた友人に何かをさらけ出し、何かを失い、それでも書籍化という夢を手に入れた。
 もし、これから書籍化する人がいたら気をつけて欲しい。書籍化の連絡が来ても、友人に話すはよく考えてからにすべきだ。オタクに友人は少なく、貴重なのだから……。

 私は、友人の大切さと、友人とはいえ自分の全てを受け止めてくれるわけではない事を痛感した。その後、まるで群れからはぐれて飢えた狼のごとく、同じ価値観をもつオタクを探し求めた。
 リア充たちは、ウェイウェイ、と奇声を上げ、夜の街でハントしたガールとアバンチュールした数を仲間に誇る。それとまったく同じで、私もオタクの仲間を探し出して、書籍化したのだと自慢してやりたかった。
 せめて、オタクの神に、私はなりたかった。
 私はさっそく秋葉原にくり出した。仲間はそこにいるはずだった。この秋葉原の街でハントしたオタクに書籍化を自慢をして、ウェイウェイするつもりだった。
 街行く人々をじっと見る。
 ああ、ここには「ライトノベルなんて書いているの? ウケる~」なんて内心で馬鹿にする人はいない。いい街だ。普段はAmazonばかりで、滅多に来なくなったが、ここはいい街だ。出版されたらまたここに戻ってこよう。アニメイトで30冊くらい買って、道ばたで配ろう。あ、そうだ。サイン考えておかなくちゃ。

 さて、誰に自慢してやろうか……。

 では、早速と、「あの、」と道行く人に声をかけても、誰も止まってくれない。「ちょっと」「ねぇ」などと、ボキャブラリー多彩に呼びかけを工夫してみたが、全然だった。
 みんな、メイド喫茶の呼び込みには足を止めるのに……。

 私は、実感した。
 書籍化しても、コミュニケーション能力がなければオタクの神にはなれない。ましてや、ウェイウェイなんて出来るはずもないのだ。

 家に帰った私の欲求不満は凄まじかった。
 書籍化を誰かに褒めてもらいたかった。すごい、すごい、と言ってチヤホヤして欲しかった。可能であれば、一緒にウェイウェイ言いたかった。
 私に残されたのは、両親だった。
 親しかもうないと思った。実際、他にはもう誰もいなかった。そう言えば、書籍化した本作も『親子』をテーマにして書いたものだ。これは、何か運命的なものを感じる。

 早速、親に電話をかける。

「もしもし、お母さん?」
「はいはい。どうしたのよ、急に電話かけてきて」
「あの、私ね。小説家になったの。……ライトノベルのだけど」
「はぁ!? なんね。本当?」
「う、うん。ライト、ノベルだけど」
「すごいやん。すごいすごい! 読むわー。絶対読むわー」

 ??これだ

 私が欲しかったのはこれだった。そうか、私は親に褒めてもらいたかったんだ。子どもだった時みたいに、親に褒めてもらいたかっただけなんだ。

「ところで、らいとのべる、ってなんね?」

 私は少し哲学的な気持ちになった。ライトノベルってなんだろう?

「どうした? らいとのべる、ってなんなんね?」
「えーと、何というか軽い小説、って感じの」
「はぁ」
「イラストとか……、アニメみたいな挿絵とかがついている感じの」
「はい? よう分からんわ」
「でも! 異世界チーレムとかじゃないから!」
「異世界ちーれむ? ねぇ、その異世界ちーれむってなんなんよ。教えて」

 私は愕然とした。
 考えてみたら当たり前だった。親が異世界チーレムなんて知っているはずがない。それは、私が日本を代表する名女優である吉永小百合を知らないのと同様に、母も日本を代表してしまっている小説形式、異世界チーレムを知らないのは当然なのだ。

 私は実感した。
 いつまでも親に甘えていたらダメだ。自分の承認欲求を、いつまでも親にお願いしていたらダメだ。私はもう、大人なんだから。
 さもないと、私みたいになる。母親に対して、異世界で、チートで、ハーレムな小説の内容について、必死になって説明しないといけなくなる。

 だから、みなさん。
 書籍化しても、周囲への報告は落ち着いて冷静にしてください。
========

 ……と、言うわけでWeb版『僕は、お父さんだから』を改めまして、書籍版『遺伝子コンプレックス』は、2017年6月21日にプライムノベルスから発売になります。現時点でもAmazonさんで予約できます。
 もともとは10万字程度の話を、調子にのった私が19万字まで拡大して、編集が印刷原価を計算して青ざめた本作。もしよろしければ買ってやってください。買わない人もWeb版の『僕は、お父さんだから(http://ncode.syosetu.com/n0586cp/)』を読んでやってください。
 それでは、またいつか。
 長文、失礼いたしました。


舛本つたな
投稿者: kuro  linkLink 

2017-05-22

【お便りコーナー】第46回: Swind先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるSwind先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、Swind先生よりご連絡いただきました文面となります。



Swindと書いてスインドと申します。こちらには二度目の寄稿となります。
 
はじめましての方ははじめまして!
そうでない方は、いつもご笑読頂きましてありがとうございます。

さて本日は、拙作『異世界駅舎の喫茶店 ( http://ncode.syosetu.com/n2046cp/ ) 』の小説書籍版続巻が宝島様より5月25日に、そしてコミックス版がKADOKAWA様より5月22日に刊行させて頂くこととなりましたので、筆をとらせていただきました。

初巻の発売から8ヶ月あまりと少し時間がかかってしまいましたが、こうして皆様に再びご挨拶ができることを嬉しく思っております。

さて、上述の通り、拙作『異世界駅舎の喫茶店』につきましては今回幸運にもコミカライズの機会を頂くことができました。
そこで、コミカライズ作業を通じて感じたことを、僭越ながら皆様にお伝えさせていただければと存じます。

コミカライズの作業を通じて最初に強く感じたのは『小説』と『漫画』では魅せ方が全く異なるということです。

『小説』は、舞台や主人公の内面、動作など物語のあらゆる部分を『会話』と『地の文』という二つの文章で描写されます。
人称や書き方など様々な形はありますが、地の文で舞台の情景や登場人物の心理などを細かく描写していくこととなります。

一方、『漫画』には『地の文』がありません。その代りに舞台情景やキャラクターの個性は『コマ割り(構成)』『絵』を通じて描いていくことになります。
モノローグ的に文字として描写することもありますが、それもあくまで補助的なものです。
また、会話で使える文字数も小説より格段に少なく、短い言葉でどんどん話しが進んでいく形になります。

この違いは想像以上に大きく、『漫画として面白い』作品にするためには、話しの流れを変えたり、時には大きくカットしていくことも必要になります。

一方で、やはり物語としての『芯』の部分は削れません。
作品全体として描きたい主題の部分はもちろんなのですが、私の場合、キャラクターの行動やセリフ回しについては特に気を使っていただきました。
拙作の場合、コミカライズを担当いただいた神名ゆゆ先生や担当編集様とも細かく刷り合せを勧められたということもあって、本当に良い形で仕立てて頂いたと思っております。

そしてもう一つ。

コミカライズに当たってご苦労をかけたのが、舞台の『絵』として設定です。
例えば拙作で言えば、駅舎やホーム、喫茶店『ツバメ』の内部がどうなっているのか?
蒸気機関車は具体的にどんなイメージのものなのか?
主人公たちが載っていたのはどんな列車なのか?
料理はどのような感じなのか? 存在していいものは、ダメなものは? 使われている文字は?

……などなど、細かく決めていかなければならないことがたくさんありました。

特に建物の構造(部屋割りや内装外観など)は、小説では割とアバウトでも許される部分ではありますが、コミカライズとなると背景描写を矛盾なく行うためには相当細かな設定が必要となります。
正直申しまして、この辺りはコミカライズ作業を通じて、設定がどんどんしっかりと煮詰めることができました。これは神名ゆゆ先生に大感謝です!

ただ、小説を書く段階でどこまで細かな設定が必要かといえば、そこは作品次第といったところでしょう。もしコミカライズを目指すとしても、まずは『小説として楽しい作品』をしっかりと描くことが優先されると存じます。”執筆時間に余裕のある時”に妄想するのはきっと楽しいですけどね(笑)

さて、最後に宣伝など。

冒頭にもあります通り、小説書籍版の続編となります『異世界駅舎の喫茶店 小さな魔女と記憶のタルト』が2017/5/25に宝島社様単行本として刊行となります。
今回もWeb版から大幅に改稿して書き下ろしも追加、前回同様『書き下ろしレシピ』も掲載しております。
今回はなんと『ミスター味っ子』や『将太の寿司』などでおなじみの料理漫画界のレジェンド、寺沢大介先生に推薦の言葉を頂くことができました。本当に感激です!
もちろん、pon-marsh 様の素敵なイラストも必見です!

そして、コミックス版『異世界駅舎の喫茶店 1』もKADOKAWA様より刊行となります。
発売日は2017/5/22、MFCレーベル、こちらは『異世界居酒屋「のぶ」』からしのぶさんの応援メッセージを頂くことができました!
神名ゆゆ先生の漫画による、小説版とはまた違った楽しい『ツバメ』の雰囲気を味わって頂けるかと存じます。漫画版では名古屋ネタも結構突っ込んでいます(笑)
ComicWalker / ニコニコ静画の『異世界コミック』コーナーにて引き続き連載されますので、どうぞこちらも合わせてご覧いただければ幸いです

第5回ネット小説大賞も間もなく最終審査結果が発表されるとのこと。
今年もたくさんの作品が新たに書籍化になり、きっとこの中からコミカライズされる作品も生まれるでしょう(そういえばコミカライズ賞もありますね!)
そんな新しい作品たちに負けないよう、そしてこれから書籍化・コミカライズを目指される皆様に夢と希望を持っていただけるよう精いっぱい頑張って取り組んでまいります。

最後に。

本当に多くの方との『縁』に恵まれまして、こうして無事に続巻を発刊することができ、そしてコミックスも刊行することができました。
それもひとえに読者の皆様が応援頂いたからだと思っております。この場をお借りしまして厚く御礼を申し上げます。

書籍版もコミック版も、もちろんWeb版もぜひご笑読いただきまして、そしてたくさんお腹が空いていただけましたら幸いです。

2017年のいちばん良い季節のある日 Swind
投稿者: kuro  linkLink 

2017-04-28

【お便りコーナー】第45回: 佐竹アキノリ先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である佐竹アキノリ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、佐竹アキノリ先生よりご連絡いただきました文面となります。



 小説家になろうユーザーの皆様、初めまして。佐竹アキノリと申します。

 おかげさまで「魔物と始める村づくり!」が4月22日にレッドライジングブックスから、「逆成長チートで世界最強」が4月28日にヒーロー文庫から発売されることになりましたので、お便りを書かせていただきました。

 なろうユーザーの多くの方は小説を書いている、あるいは書いてみようと考えていらっしゃるでしょうから、私が出版を通して学んだことをお伝えしようと思います。

 やはり最初に言われるのは、読者さんを意識するということです。
 もちろん、ひたすら自分のためだけに書く作品も、特定の誰かに届けるための作品も、とても素敵なものです。特別な思いがこもった至上の一作には違いないでしょう。

 しかし、本を出すとなると、不特定の誰かに見ていただくことになります。誰かの手に届き、読んでいただくことでようやく作品は完成するのだと私は考えています。

 そのために様々な方が関わって、デザインや表紙など様々な工夫が凝らされております。私などは著者というよりも、一冊の本の本文を担当しているという意識のほうが強くなりました。

 さて、これは小説家になろうで投稿した作品についても同じことが言えるでしょう。では、読者さんに作品を届けるためにはどうすればいいでしょうか。

 たとえばタイトルですが、造語ばかりにしてしまったり、読めない英語にしてみたりすると、読者さんにとっては読みにくくなってしまいます。もちろん、一概にすべてが悪いというわけではありませんが、ある程度、知っている言葉や興味をそそられる単語があったほうが親切だと思います。

 あらすじや本文でも、今後の展開が読めず「これからどうなるんだろう?」とわくわくする内容だと、自然と引きつけられるでしょう。しかし、そこでいきなり大量に新しい情報を出してしまうとどうでしょうか? 読者さんはスムーズに読めず、何度も目で追わなければならなくなります。
 かといって、情報が書かれていないと今度は逆に、どういう中身なのかが理解できなくなり、没入することが難しいでしょう。

 そうした点は、読者さんをほんの少し意識するだけでもっとよくなると思います。

 執筆の途中、私はよく自分に問いかけてみます。

「読者さんはこの話を見てどう思うだろう?」
「この単語で言いたいことが伝わるだろうか?」
「自分はアイディアをすべて知っているが、読者さんに提示されている情報は十分か?」
「こんな内容を入れて、戸惑ってしまうんじゃないか?」

 ほんの少しだけ立ち止まる時間が、読者さんに優しい作品にしてくれるかもしれません。

 ときにちょっとばかり説明を追加したり、ときに書きたいことを思い切ってシンプルにしてみたり。

 これはすべてを読者さんに委ねるということではありません。なにかしらの書きたいものがあって、その情熱に任せて筆を執るわけですから、作者の都合が前面に出てくることもあるでしょう。けれどそこで読者さんのことを少しでも考えてみると、より多くの方が魅力的に思う作品になるのではないかと思うのです。

 書籍化にあたって、ブラッシュアップの中で学んだことは、そうした小さな積み重ねだったのではないかと、これまでを振り返るたびに感じています。

 私の話となりますと、「可愛い狐娘さんを書きたい!」というのがモチベーションになっているため、どうすれば読者さんに気に入ってもらえるキャラになるだろうかと考えることが多いです。

 書籍化することになったシリーズすべてに狐娘さんが出てきていますし、おそらくそうした作者の都合を切り捨ててしまった場合、長く小説を書き続けていくことはできないでしょう。だからこそ、それ以外の部分ではできる限り、読者さんに物語を楽しんでいただけるように邁進しております。

 大勢の作品の中から、自作を読んでいただけるのは、とても光栄なことです。そして読者の皆さんからの応援は、作者の皆さんの励みになることでしょう。

 この話が皆様にとって少しでも価値あるものになり、楽しい小説家になろうでの活動が続いていくことを願っております。

 最後になりますが、宣伝をさせていただきます。

「魔物と始める村づくり! やる気なし魔導師の開拓記」がレッドライジングブックスから4月22日に発売されます。イラストレーターは40原先生で、可愛い狐娘さんのイラストがたっぷり詰まっています。

「逆成長チートで世界最強」がヒーロー文庫から4月28日に発売されます。イラストレーターは「幼女戦記」の篠月しのぶ先生で、とてもかっこいいイラストを描いてくださいました。

 書店さんで見かけた際は、お手にとっていただけると嬉しいです。

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆様が楽しく小説を書き続けられ、素敵な小説に巡り会えるようお祈りしております。

佐竹アキノリ
投稿者: kuro  linkLink 

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