【お便りコーナー】第144回: みねバイヤーン先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるみねバイヤーン先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、みねバイヤーン先生よりいただきました文面となります。

小説家になろうの皆さま、いつもお世話になっております。みねバイヤーンと申します。

この度、11/14頃に「石投げ令嬢2〜婚約破棄してる王子を気絶させたら、王弟殿下が婿入りすることになった〜」(イラスト:村上ゆいち先生)がGAノベルさまより刊行される運びとなりました。

【特設サイト】 https://ga.sbcr.jp/special/ishinage/

貧乏領地で育ったミュリエル。領地の未来のために、王都に有能な婿を探しにきたところ、王子の婚約破棄イベントにでくわし。思わず石を投げて王子を気絶させちゃってー。やっべーと思いきや、陛下に褒められ、なぜか王弟が婿入りすることになりました。というお話です。

まっすぐで生命力の強い、石を投げて獲物を狩る元気な女の子が主人公です。強い女主人公が好きな人におすすめです。クスっと笑えて、スカッとし、サクサク展開します。
よろしくお願いいたします!

さて、このお便りコーナー、2回目です。作家になりたてのヒヨッコが、おこがましいにもほどがあるのですが。執筆に役立ったことを、私なりにお伝えできればと思います。

<執筆に役に立ったこと7つ>
①キャラをハリウッド俳優であてがきする
好きな俳優を小説のキャラに設定すると、キャラを動かしやすいです。VOGUEのインタビュー動画もオススメです。世界のトップで活躍している俳優さんは、オーラに満ちあふれていて、イメージをくっきりとつかむことができます。

②外国語を勉強する
逆説的ですが、外国語を勉強すると、日本語力が上がります。言葉のとらえかたが、立体的、多角的になるのではないかと思います。そして、外国語を学ぶと、その国の文化を広範囲に吸収できるので、視野が広くなります。

③海外に語学留学する
英語留学なら、ヨーロッパのマルタ島がオススメです。ヨーロッパ中から学生が集まるので、ナーロッパについてのイメージがわきやすくなります。色んな国の学生と交流することで、思いもよらない生き方、知らなかった文化を垣間見ることができます。
ドイツ人はカッチリしてる、イタリア人は陽気、フランス人はプライド高い、ベネズエラの政治終わってる、ロシア人は弁が立つ、オランダ人は背が高い、サウジの人は大金持ち、宿題をきっちりするのは日本人だけ。など、実感でき世界が広がります。

④企画を通すには
作家デビューすると、次の作品について担当編集者さんから打診を受けることがあります。でも好きなように書いて出版できるほど甘くはありません。企画書出してはボツをもらう日々です。一冊分書き上げても、ボツになることもあります。だんだん「何がおもしろいのか分からない」フェーズに入ってしまいます。そういうとき、なろうで短編投稿すると、読者さんとのチューニングができるので、オススメです。なろうである程度ポイントが取れると、企画のゴーも出やすくなります。なろうはテストマーケティングに最適です。

⑤自分の作品が模倣されたとき
なろうに作品を投稿し、ランキング上位に入ると、高確率で模倣されるでしょう。私もいくつか真似された経験があります。残念ながら、なろうの一部作者さんは、他作者さんが血を吐く思いで生み出した作品を、フリー素材だと思っています。そして、模倣作品が書籍化されたりします。仁義なき世界です。
インスピレーションを得て換骨奪胎するのは、いいのです。お互い、おおいにやりましょうよ。でも、まんまはあかんと思うのです。人として恥ずかしくないですか、作家としての矜持はないのですか。
模倣されたら、どうしたらいいのか、私は分かりません。運営さんに相談してもいいのかもしれません。でも、アイデアに著作権はないので、スルーになる可能性が高いのではないかと思います。
私は、怒りを執筆へのエネルギーに変えています。そして、なろうと出版業界に自浄作用がきちんと働く日がくることを祈っています。

⑥先人のノウハウを書籍から学ぶ
・「マナーはいらない」三浦しをん:読んでて楽しい。ゲラゲラ笑える。その上、執筆ノウハウまで学べます。お得です。
・「読者ハ読ムナ(笑)」藤田和日郎:編集者の攻略方法、編集者のノウハウをいかに吸収するか、などがスッと理解できます。みんな苦労してるんだ、私もがんばろう、という気持ちになれます。
・「ミステリの書き方」大御所作家さん44人の執筆ノウハウがつまびらかにされています。こんなトップオブザトップの作家先生でも、のたうち回って書いてらっしゃるんだなあ。そんな希望と絶望が同時に味わえます。
・「重版出来!」松田奈緒子:漫画家の才能と編集者の思いがぶつかり、傑作が出来上がる過程が熱い。
・「メタモルフォーゼの縁側」鶴谷香央理:創作に向かうときの純粋な思い。作品がつなぐ縁。きらめく尊い創作の世界、その一端を担いたい、そんな気持ちになれます。

⑦noteの「ニジマルカ|崖っぷち作家」さんのノウハウを学ぶ
ファンなので、勝手に師匠だと思って尊敬しているのですが。無料で惜しみなくノウハウを公開してくださっています。「好きなものを書いて上手くいかないとき~小説のちょっとしたコツ」を20回ぐらい読んだと思います。「自分の好きなものを中心にギュッと集め、その周りを流行のものや読者が好きな要素で覆う」というのがとても刺さりました。
【ニジマルカ|崖っぷち作家】https://note.com/nijimaruka/


以上、7つでした。

最後に、小説家になろうの皆さまにお礼です。
私、ドイツに住んでおりまして。シングルマザーで無職、必死に生きております。貯金と印税と細々とした日銭で生きているのですが。ドイツ人に日本語を教えたりもしています。生徒さんは日本のアニメが大好きで、「転スラ」の話題で盛り上がります。日本文化に支えられております。
株式会社ヒナプロジェクトの皆さま、ありがとうございます。
素敵な作品を書いてくださっている作者の皆さま、そして私の作品を読んでくださっている読者の皆さま、心より感謝いたします。


「石投げ令嬢2 〜婚約破棄してる王子を気絶させたら、王弟殿下が婿入りすることになった〜」(イラスト:村上ゆいち先生)(GAノベル)
【アマゾン予約サイト】https://www.amazon.co.jp/gp/product/4815619360
「婚約破棄されましたが、幸せに暮らしておりますわ!アンソロジーコミック 5巻」
(ZERO-SUMコミックス)
【アマゾン予約サイト】 https://www.amazon.co.jp/gp/product/4815619360

みねバイヤーン

【終了】小説家になろうグループメンテナンスに関するお知らせ

いつも小説家になろうグループをご利用いただきありがとうございます。

以下の日程にて、サーバメンテナンス作業を実施いたしますのでお知らせします。

2023年10月19日14時40分追記
本メンテナンスは無事終了いたしました。
ご協力いただきありがとうございました。


▼開始時刻~終了時刻
2023年10月19日14時~15時
※短時間でのメンテナンス終了を心がけますが、メンテナンス時間は延長する場合がございます。

▼メンテナンス内容
・SSL証明書の更新
・サーバソフトウェアメンテナンス

▼メンテナンス対象
小説家になろうグループサイトすべての下記機能並びにページ

▼メンテナンスによるサービス停止
メンテナンス実施中は以下のページ並びに機能がご利用いただけません。

・ユーザ登録
・ログイン
・ユーザページ全般
・質問板
・お問い合わせ
・情報提供
・お気に入り登録
・ブックマーク/しおり機能
・レビュー/感想の閲覧および書き込み
・小説の評価
・小説いいね
・メッセージ
・誤字脱字報告
・検索内容の保存機能
・縦書きPDF

※小説の閲覧は通常通りご利用いただけます。

▼メール小説執筆をご利用の方へ
メンテナンス中に受信しましたメールはメンテナンス終了後に順次処理いたしますが、メンテナンス中はメール小説執筆のご利用をお控えいただきますようお願い申し上げます。

▼予約投稿に関して
2023年10月19日14時~15時に予約投稿が設定されている小説はメンテナンス終了後に投稿処理されます。

以上となります。
今後とも小説家になろうグループをよろしくお願いいたします。

「小説家になろうラジオ」10月放送予定のお知らせ

小説家になろうラジオバナー

いつも小説家になろうグループをご利用いただきありがとうございます。
「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」2023年10月の放送予定をお知らせいたします。

■今後の放送予定
10月6日、13日、20日、27日

■どんな番組?
番組パーソナリティの下野紘さんと巽悠衣子さんが、小説家になろうや小説・読書の魅力をたっぷりお伝えしていきます。
書き手も読み手も楽しめる企画が盛りだくさん!

過去の放送回は、後日YouTubeでもアーカイブとして公開予定です。
詳しくは番組ホームページをご確認ください。

▼番組ホームページ
https://www.joqr.co.jp/qr/program/novel/
▼過去の放送アーカイブ
https://www.youtube.com/@user-cd7pl4xb4d
▼放送当日の番組からのお知らせはこちら
https://twitter.com/narouqr

■番組へのお便り
番組・パーソナリティお二人への応援や、番組内で募集中の企画に関するお便りなど、皆様からのメールをお待ちしています!
▼宛先はこちら
メールアドレス: novel@joqr.net

■番組概要
番 組 名  : 下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ
出 演    : 下野紘・巽悠衣子
媒 体    : 文化放送 AM1134kHz/FM91.6MHz
放送時間   : 毎週金曜日 23時~23時30分

今後とも小説家になろうグループをよろしくお願いいたします。

【コンテスト情報】「ヴァルキリー・ブリーゼ 異世界漫画原作大賞」結果発表のお知らせ

コンテストのお知らせ


いつも小説家になろうグループをご利用いただきありがとうございます。

この度、株式会社キルタイムコミュニケーション様とのタイアップコンテスト「ヴァルキリー・ブリーゼ 異世界漫画原作大賞」におきまして、結果発表が行われましたことをご連絡いたします。

詳しくは下記、公式ページをご確認ください。

▼「ヴァルキリー・ブリーゼ 異世界漫画原作大賞」公式ページ
https://www.ktcom.jp/contest/isekaitaisyou/

今後とも小説家になろうをよろしくお願いいたします。

【お便りコーナー】第143回: 東 吉乃先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である東 吉乃先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、東 吉乃先生よりいただきました文面となります。

 皆さまこんにちは、東吉乃(あずま よしの)と申します。

 この度、9/25に「ドロップアウトからの再就職先は、異世界の最強騎士団でした」の二巻が、オーバーラップノベルスfさまより刊行される運びとなりました。
 一巻をお手に取って頂いた皆様には重ねてお礼申し上げますとともに、どうぞ二巻についても宜しくお願い申し上げます。

【立ち読みサイト】http://blog.over-lap.co.jp/tachiyomi_2309/

 さて、一巻の時にもこのお便りコーナーに寄稿させて頂きまして、その際に「とても励まされました」と個別にメッセージなど頂戴しました。私にとってはそのお言葉が大変ありがたく、また嬉しいものでした。刊行そのもののみならず、こうして誰かと交流させて頂けることが小説を書くことの楽しみ、嬉しさの大きな一つだなと深く喜びを噛み締めました。
 そのような経緯もあり、どなたかのお役に少しでも立てればと考え、二巻刊行ご報告と合わせてお話させて頂きます。

 前回の題目は「低ポイントでも書籍化できる」ということでした。
 今回はそれをもう少し詳しく、違った観点からお話します。内容は「自分から動けば、書籍化を手繰り寄せることはできる」ということです。

 私がその物語を投稿し始めたのは、長期休みのことでした。
 当時、色々と文章の勉強というか試行錯誤をしておりまして、それまでの自分の癖を直そうと一本の物語を途中まで書き、完結までの目途がついた時点での連載開始でした。新しい挑戦だったので、完全に修行のつもりでそれまでとは違うジャンルを選びました。
 ちなみに直そうとした癖は、長い文章とどこまでも続く平坦な展開です。
 目指したのは「文章を短く」「展開を早く」して、かつ「長編ではなく中編でまとめる」ことでした。
 長期休みという人の多い時に連載を始めたのが良かったのでしょう。その物語は初日から多くの方にご覧頂けたようで、二話目更新の二日目にランキングに載りました。その後も一日一更新を続け、およそ二十日間ほどの連載でしたが日間一位にしばらく居座り、週間、月間、そして四半期ランキングにも残っておりました。ポイントも二万越えを達成し、まさに破竹の勢いだったと言えます。

 ポイントに関しては現在は若干インフレしている感がありますが、当時の相場観でいうとそのジャンルは一万から二万ポイントあれば大抵書籍化していました。
 なので、習作とはいえ書籍化できるかもという期待を持ち、二つほどコンテストに出しました。どちらのコンテストも、ポイント数で見た時に応募総数の中で十位以内に入っていましたので、せめて一次選考くらいは通るのでは、などと考えて。
 結果はどちらも惨敗です。
 一次選考さえも通りませんでした。
 それどころか、当時ランキングで顔なじみだった他の作品が、軒並み書籍化していくというおまけ付きです。これはなぜ分かったかというと、月間や四半期ランキングはそう大きく入れ替わらないので、いつしかタイトルやあらすじに「書籍化」という文字が見えるからです。
 他の作品の書籍化を横目で眺めつつ、その物語は書籍化には縁がなかったな、と諦めました。

 それから四年後。

 ツイッターで、とある出版社様が募集していた企画をたまたま拝見し、迷った末にその物語を出してみることにしました。
 というのも、その企画が「読後に幸せな気持ちになる作品」というかなり大きい枠での募集要項だったからです。基本的に私はハッピーエンドを描きたくて物語を書いていますので、これなら当てはまると自信が持てました。後は、沢山の方から愛されたその物語をどうにかして形にすることで、供養できたらという気持ちも大きかったです。

 これが有難いことに編集の方の目に留まり、書籍化を果たすことができました。
 二つのコンテストで一次さえも通らなかった作品が、です。

 この経験を通して私が得たものは、冒頭で述べたとおり「自分から動けば、書籍化を手繰り寄せることはできる」という事実です。今回も駄目かもしれない、と思って応募しなければ、この物語は書籍化しなかったでしょう。
 そして大事なことが実はもう一つ。
 書籍化したいからといって、やみくもにコンテストに出しても、きっとできていなかっただろうなということです。
 これは、「物語がどういうコンセプトであるのか」と「出版社が求めている物語はどういう毛色のものか」、この二つの観点が上手く合致した時に、初めて書籍化が成るということです。
 高ポイントだからどんな出版社、レーベルであっても受け入れてくれる、わけではありません。
 彼らにも売りたい話、推したい流れ、広げたい物語があります。それを無視しても、互いに幸せにはなれません。冷静に振り返ってみると、私が応募していた過去のコンテスト、募集要項にはかろうじて引っかかっていましたが、一言で申しますとレーベルカラーには合っていなかったなと反省しきりです。

 例えば重厚な戦記ベースの物語が多い出版社に、軽くて読みやすいふんわり日常の物語を持ち込んでも望み薄ということですね。方針転換したい、新機軸を追い求めたい、というような出版社側の意図があれば、あるいは引っかかることもあるかもしれませんが、可能性は限りなく低いです。
 どちらが良い悪いではありません。
 物語の「特色」を作者自身が掴んでいれば、より一層、適切なコンテストやレーベルに対してアプローチができて、書籍化が近づく、というお話です。
 そして、一巻の時にもお話しましたが、需要と供給が合致しさえすれば、ポイント数などほぼ関係ありません。

 ですから、作者の方々は我が子あるいは分身とも呼べるその作品が「何を主題にしているのか」をしっかり見極めた上で、書きたいものを書き続けてください。
 きっとその声は、出版社、編集の方、そして読者の方に届きます。


 最後にもう一度の宣伝となり恐縮ですが、「ドロップアウトからの再就職先は、異世界の最強騎士団でした」二巻につき、どうぞご覧くださいませ。
 またWEB版に加えてエピソードや曲紹介など増やしておりますので!

【各購入サイト】https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784824006134&vid=&cat=NVL&swrd=


 東 吉乃