【お便りコーナー】第225回: みずがめ先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるみずがめ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、みずがめ先生よりいただきました文面となります。

皆様こんにちは。みずがめと申します。

この度「エロ漫画の悪役に転生した俺が、寝取らなくても幸せになる方法」の2巻が角川スニーカー文庫から10月1日に発売されることになりました。
続刊を出すことができたのは応援してくださった読者の皆様のおかげです。ご購入してくださり本当にありがとうございました!

1巻もWeb版と違う展開がありましたが、2巻はさらに書き下ろしが増えております。新キャラも登場しますので、Web版既読の方々もお楽しみくださいませ(白メイドさん…)
そして今回も電子版や店舗特典SSがあります。笑ったりニヤニヤしてもらえたら嬉しいですよ。
もちろん今回も、ねしあ先生にイラストを描いていただいています。ちょっとエッチだったり、コミカルだったりと思わずニヤニヤしちゃうイラストの数々を楽しんでくださいね。

詳細は公式サイトにて。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322506000077/

Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4041166403?tag=kadoofce-22

さて、ここからは書籍化を目指す作家仲間の皆様へ向けて、1巻を出して思ったことをつらつらと語りますね。

まず1巻を出すにあたり大切にしたのは、Web版と書籍版で「差」を出すことでした。
ご購入してくださる方の中には、Web版を読んだ上で書籍を手に取っていただけるわけですから、「買って良かった!」と思っていただけるように工夫しました。

もちろん大きな加筆修正や新キャラの追加、ルート分岐などは効果的だと思います。
ですが、そういった「わかりやすい変化」だけでなく、Web版を読んでくださっているからこその「深掘り」が大切だと思いました。
「このシーン、好きだったから深掘りされて嬉しい」とか「あのキャラの見せ場が増えて良かった」など、Web版を読んで応援してくださっている読者様がニヤニヤできるようなシーンをご用意しました。
……まあ、そうでなくとも担当編集さんから「日常パート増やして」や「主人公の見せ場をもっと増やして」などご意見をいただくんですけどね。
そう考えると、1つの大きな物語を10万~12万文字に収めるとしても、少し余白がある方が追加シーンなど入れやすいかもですね(エピソードごと削除することもあるのであまり考えなくてもいい)

そして、もう一つお伝えしたいのは「テンションを下げずに書き続ける」ことです。
Web連載はどうしても孤独で、数字や反応に心が揺れがちですが、「面白い」と思ってくださる読者様は、書き手が思っているよりもずっと静かに、でも確実に存在しています。

ポイントや感想がこなくて心が折れそうになったりもしますが、自分が読者になってみると「ちゃんとした感想文が思い浮かぶまで書けないなぁ」とか「最新話に追いつくまでは評価をポチらない」など考えたりするものです。ゆっくり継続していきましょう。

私は一応書籍化作家にはなりましたが、じゃあ出す作品全部が人気作になるのかと聞かれたら……残念ながらそういうわけではありません。
それでも続けたからこそ書籍化できましたし、続刊を出すこともできました。別の作品で声をかけられたりもしました。
文章力がどうとか、ストーリー構成がどうとか言える立場ではありませんが、書籍化するための絶対条件を挙げるのなら、私は「書き続けること」と言い切ります。
ランキングを調べることやテンプレを書くことも方法の一つですが、結局タイミングや運に左右されます。

書き続けることはつらいでしょう。「趣味でやってるんだから苦しいなんて甘えたこと言うな」と心ない言葉を浴びせられることもあるかもしれません。
それでもテンションを下げずに書いてください。たとえ見えづらいとしても楽しみにしてくれている読者様がいますし、続けているうちにその輪が大きくなるかもしれません。
何より、最後まで書き切ったあなたはとても偉い!
その自信が次の書きたい欲求となり、とてつもない熱量となって大作を生み出せるかもしれませんよ。

……そういうわけなので、もしこれを見ている読者様がいましたら、気に入った作品に感想や評価をお願いしますね。あなたの感想、あなたの評価が一人の作家を救い、名作が生まれるトリガーになるかもしれませんよ(モチベはパワーですので)

では、参考になったかはわかりませんが、私の話はここまでで。
まだまだ駆け出しの身ですが、共に頑張る仲間がいると思うと心強いです。作家の皆様、良き執筆ライフを。

最後に小説家になろうを盛り上げてくれている読者様と、小説での繋がりの場を作ってくださっている運営の方々に感謝を述べさせていただきます。
本当にありがとうございます! これからもよろしくお願いいたしますね。