【お便りコーナー】第205回: 陸路りん先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である陸路りん先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、陸路りん先生よりいただきました文面となります。

 皆さま、はじめまして、こんにちは。陸路りん(りくろ りん)と申します。

 このたび、今年6月14日に「乙女ゲームヒロインの『引き立て役の妹』に転生したので立場を奪ってやることにした。」の書籍二巻がTOブックスさまより発売することになりました。
 現在予約も開始しております。
 こちら二巻ですので当然ですが一巻はもう発売済みです。

【書籍一巻 発売中!】
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 引き続きイラストはうおのめうろこ先生の素敵なイラストとなっております。
 今後コミカライズも予定しておりますので、こちらもぜひお楽しみいただければ嬉しいです。
 これもひとえに応援してくださる読者の皆さまのお陰です。この場を借りて深くお礼申し上げます。本当にありがとうございます。

 突然ですが、みなさんコミカルなお話はお好きでしょうか?
 キャラクター同士のテンポのの良い会話に笑えるギャグシーン。
 わたしは大好きです。
 今回出させていただいた書籍にもけっこうコミカルなシーンがあるのですが、実はもともと小説を書き始めたばかりの頃はあまりコメディやギャグシーンのないお話ばかりを書いていました。
 そしてあまり人には読まれませんでした。
 今回はわたしがコミカルなお話を書こうと思った経緯とその練習方法についてお話したいと思います。

 まずは練習しようと思った経緯からお話したいと思います。
 簡単に言うと自分の書く話がつまらなかったからです。
 もともとわたしは漫画やアニメ、そしていわゆるライトノベルが好きで読んでいました。そしてその中でもギャグシーンやコミカルなシーンは大変大好きでした。
 でもいざ自分で書いてみると小説の中で起きる出来事や話の流れに夢中になってしまい、あまりコミカルなシーンのないお話になってしまっていました。
 ストーリーは自分が書いてるんですから当然ですが、自分が好きなお話です。でも読み返すと面白くない。
 笑える要素が少ないからか、と気づくまでにけっこう時間がかかりました。
 コメディ要素がないほうが好きな人もいるかも知れませんが、少なくともわたしは楽しい笑える話が好きでした。
 そして前述したとおり、書いた本人が「いまいちだな」と思っているからか、それらはあまり読まれませんでした。

 そこで一念発起し、コミカルなシーンを書く練習を始めました。
 とはいえ教えてもらえるあても調べ方も知らなかったため、自己流の練習へと突き進むことになります。
 その練習内容は以下の通りです。

①自分が好きなコメディ要素の多い小説を読みあさる。
 これは大変勉強になりました。
 読みながら「自分はどこを面白いとおもっているんだろう」と考えてみると自分が好きなのは「キャラクター同士の会話のかけあい」や「文章のテンポ」でした。あとはふざけたことを場違いな場面で大真面目に言うなどのちぐはぐさなども大好きでした。これは個人の好みがだいぶ入ると思いますので各々で「自分はなにを面白いと思うのか」を考えてみると面白いと思います。

②お笑い番組を見る。 
 これは参考になるかは謎ですが、ひたすらコントやお笑い番組を見ていた時期がありました。
 とにかく「面白いってなんだ?」と思っていた時期なので迷走していた感はあります。
 でもなんとなく「ぼけとつっこみ」を意識して会話を書くようにはなった気がします。
 わたしの書く話ではキャラクターがぼけっぱなしなことも多いので、果たして技術を習得できたかどうかは謎ですが……。

③書くときに自分のテンションを上げる。
 小説を書く前に、参考にしている面白い小説を読んでから、なおかつお笑い番組をTVで流した状態で書く、ということをその時期はしていました。
 とにかく自分のテンションを上げるためです。
 わたしはわりとその時のテンションが内容に反映されやすいタイプなので楽しいシーンはにやにやして書いていることが多く、悲しいシーンは泣きながら書いていたりします。
 そしてここでわたしが一番重要だと思っていることは、
 『恥を捨てる』
 これに尽きる気がします。

 さて、上記の三つを行った結果、どうなったかおわかりでしょうか。
 お笑い番組を流しながら、にやけ顔でぶつぶつ何事かをつぶやき、パソコンをぽちぽちする怪しい人物ができあがるわけです。
 当時から同居していた猫には、情緒不安定な飼い主の様子に心配げに寄り添ってもらったり不思議そうに見つめられたりしておりました。
 怪しい飼い主を見捨てなかった猫には大変感謝しております。

 というわけで以上が『わたしが行ったコミカルシーンを書くための練習方法』になります。参考にならない可能性は大変高いのですが、「こういうことしてる人もいるんだなぁ」と一つの方法として聞き流していただければ幸いです。
 つたない文章でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。このお便りが少しでも創作活動の一助になれば嬉しいです。

 最後にもう一度宣伝となり恐縮ですが、「乙女ゲームヒロインの『引き立て役の妹』に転生したので立場を奪ってやることにした。」書籍一巻発売中、そして二巻の予約受付中です。
 書籍版では追加したエピソードがあり、それにともないコメディシーンも増量しております。 web版と読み比べてもらえると嬉しいです。
 書き下ろしのSS(レオンハルトとミモザのデート?など)もありますのでお楽しみいただけるかと思います。

 よろしければお手にとっていただければ幸いです。
 よろしくお願いします。

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 陸路りん