【お便りコーナー】第194回: 茅@王命発売中。1/23、30ダイアナマイト発売予定先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である茅@王命発売中。1/23、30ダイアナマイト発売予定先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、茅@王命発売中。1/23、30ダイアナマイト発売予定先生よりいただきました文面となります。

 はじめまして、もしくはお久しぶりです。
 茅(ちがや)と申します。
 こちらのコーナーに載せていただくのは2回目。去年の5月ぶりとなります。

 先に宣伝させていただきます。
 なんと1月に3冊発売です!

 1/10(ツギクルブックス。電子・紙書籍)
『王命の意味わかってます?』

 小説家になろうに投稿したのは短編でしたが、加筆に加筆を重ねて立派な本になりました。
 書籍化の経緯については、活動報告でエッセイ(全5話)にしていますので、お暇なときにでも是非。

 1/23、1/30(エンジェライト文庫。電子のみ)
『ダイアナマイト―転生令嬢は政略結婚に夢を見る―』3巻、4巻

 ご購入いただいた方々のおかげで、8ヶ月ぶりの続刊です。ありがとうございます!
 今回はギャラン帝国編。どちらも書き下ろし番外編つきです。
 またもや2週連続配信となります。

 ちなみに2作品ともコミカライズ企画進行中です。
 リリエッタさんの方は書籍化と同時に発表したのでご存じの方も多いと思いますが、あのダイアナお嬢様も漫画になるんですよ!
 どこが手がけるとかは情報解禁許可されていないので伏せますが、どうぞお楽しみに!!



 では本題に入ります。

 今は色々な小説投稿サイトがあります。
 出版社の目にとまれば最短で書籍化やコミカライズできたり、PVや作家契約で収入を得られたり、タグ一つで気軽にコンテストに応募できてしまったりします。
 読者が作品を評価したり、作者に直接感想を伝えることができます。

「話を書いて投稿する」という非常にシンプルな行為なのに、外から様々な影響を受けていると何のために書いているのか活動の動機がブレることもあるかと思います。
 私はなりました。
 なまじ早々に商業デビューしたもので「次の作品も同じくらいのクオリティで書かなければ」と勝手に気負ったり、投稿間隔があくとサボっているかのような罪悪感にかられたりしました。

 しかしそんな状態で書いてもワクワクしないんです。
 形としてはそれなりに整ったものができるけど、推敲時に読者の立場になって読んでもワクワクしなくて結局お蔵入りです。
 私の技量では義務で書いたものは無難なできになり、書いても読んでもハッピーにはなりませんでした。

 かといって自分の癖(ヘキ)を無加工で出すのも危険です。それ楽しいの作者だけや。
 先日「男になった私がイケメン過ぎて婚約者の性癖を破壊してしまった件」なんて、性癖全開なものをお出しした分際でなにをという話ですが、これでも自重して連載ではなく短編にしていますのでご容赦を。
 結果は……まあ、言わなくてもわかるかと。

 とまあ、しくじり先生の話はこの程度にして、ふっきれてからは無理をしなくなりました。

 私が小説を書くのは、思いついた「面白い」を形にしたいから。
 投稿サイトで公開するのは、ごく少数でもいいので私の作品を気に入ってくれた人達と熱く盛り上がりたい、もしくは大勢に読んでもらいたいから。
 この理論だと、先日の「イケ過ぎ」もちゃんと目的を達成していますね。感想欄の同志諸君の言葉は、この胸にしっかりと刻まれました!

 そうなるとモチベーションに頼らず書けるように執筆をルーティン化したり、公募やコンテストに合わせて作品を書くのは、自分の動機に反する行為です。
 書籍化とかメディアミックスはそりゃしたいけれど、私の場合はまず楽しくなければ意味がないのです。
 すると指標が明確になったからか、プレッシャーから解放されたからか、ちょっとしたことでネタが湧いて、脳汁ドバドバ状態で書けるようになりました。
 そうだよ。
 生活かかってる専業作家じゃないんだし、書きたいときに書きたいものを書いて、それが商業化されたら御の字な人間なんだよ私は。

 私の動機は上記の通りですが、書籍化や専業作家になることが目的であり動機という方もいらっしゃると思います。

 一度きりの人生。こうして執筆できる期間なんて、たかだか数十年です。
 どうかご自身の活動の芯を大切にしてください。
 そして満足度の高い創作ライフを送ってください。