【お便りコーナー】第189回: 月ノみんと先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である月ノみんと先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、月ノみんと先生よりいただきました文面となります。

みなさん初めまして!またはお久しぶりです。
月ノみんとです。
お便りコーナーでのご挨拶は、第110回ぶりになります。
私が初めて書籍を出し、お便りコーナーへ送ったのは、もう2年も前のことになります。
小説を書いていると年月が過ぎるのがはやいですね~。
私がここまで書いてこられたのも、読者のみなさまと、小説家になろう様のおかげでございます。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
気温の変化が激しいですが、お体に気をつけて!
さて、実はこのたび、2024年11月に、新しい書籍とコミックスが発売になります!
なんと一月に二冊もです!

まずは、小説家になろう様でも連載させていただいていました、「転生したら世界樹だった件」こちらのコミカライズ版が、新潮社様バンチコミックスから第一巻が11月9日に発売となります!
ぜひ応援よろしくお願いします!!!!

https://amzn.asia/d/7dvt5wC

またこちらはピッコマ様でも無料連載中でございます。

もう一冊、こちらはかなり前に小説家になろう様で連載しており、当時ファンタジージャンル1位を獲得した作品「薬師ヒナタは癒したい~ブラック医術ギルドを追放されたポーション師は商業ギルドで才能を開花させる~」の書籍第一巻も、ようやく発売となります!
TOブックス様から11月15日発売です。

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こちらは私が初めて小説家になろう様で、ランキングに入り、多くのみなさまに知ってもらえるきっかけとなった作品なので、こうしてまたお届けできることが嬉しいです。

さて、宣伝はこのくらいにしておいて、ここからは雑談を少し。
「創作にやる気はいらない」というお話をしたいと思います。。
最近思うのですが、体調やメンタルの浮き沈みもあってか、やる気の出ない日が多いです。
みなさんもそういうことがあるのではないでしょうか。

小説を書きたいと思っても、読書をしたいと思っても、日々に忙殺され、なかなかやる気が起きません。
しかしそもそも、このやる気というのはいったいなんなのでしょうね?
やる気、なんてものがあったときなんていうのは、そもそもあったのでしょうか?
正直、やる気があったときのほうが記憶に少ないです。

明確にやる気があったのだとすれば、それは小説を書き始めてすぐのころ。
いわゆる初期衝動に任せて書いていたころです。
しかしそれもあくまで衝動的なもので、やる気はあれど、初心者ですから、書き方もわからず、今よりもやる気はあれど、実際にはそれほど書けずにいました。
しかし書きなれた今となっては、それほどやる気の出ない日でも、数千文字程度ならなんとか書くことができます。

大事なのはとにかくルーティンにすること。
朝起きてすぐにとにかく一話書きあげる。
これができると、その後の一日が楽に過ごせます。
そのためには、まずとにかく文字を書く、読むことのハードルをとことん下げること。
毎日やっていれば、心理的ハードルは下がりますよね。
毎日書くことが目的なので、多く書けなくても、少しでも書く。
小説でなくてもいいので、日記でもなんでもいいから、書く。
そうすると、やる気がなくても自然と書き進めることができます。

むしろ、いくらやる気自体があっても、なぜかできない、ということは多いですよね。
学生時代、勉強にたいするやる気はあったのですが、どうしても机に向かえないで一日を終えることも多かったです。
それはやはりやる気があっても、ルーティン化してないせいで心理的ハードルが高いことが原因でした。

つまり、やる気と実際にやれるかは関係ないということです。
あくまで「気」ですから。
やる気のあるなしよりも、実際にできるかどうかのほうがよっぽど重要です。
初期衝動や情熱なんてものは大きなエネルギーですが、それは長く続くものではありません。
どんなアスリートでも、常に全速力で走ることはできないのです。
地球環境も同じでしょう。
いくら人類が発展し、成長できても、それが持続可能な社会でなければ、やはり滅んでしまいます。

小説はよくマラソンにたとえられます。
学校のテスト勉強も、一夜漬けするよりも毎日コツコツ学ぶほうが楽ですよね。
だから私は最近、そもそもやる気なんて必要ないんじゃないか、と思っています。
やる気がなければ書いてはいけない、なんていうルールもありません。
やる気がなくても、実際にやれば、やる気はあとから湧いてきます。
もしやる気が湧いてこなくても、やる気のないままゆっくりでいいから続ければいいのです。
そうすると、いつのまにか、ゴールにたどり着いている。
小説とはそういったものなのかもしれません。

人生も、やる気を持って挑めば素晴らしいものになるかもしれません。
しかし、毎日なにもせず生きているだけでも、いずれはゴールにたどり着きます。
やる気がなくてもお腹が減れば食べますし、眠たくなれば寝ますよね。
創作も、無理にやる気を出す必要はなく、書きたくなれば、自然と書いているし、読みたくなれば自然と読むものなのかもしれません。

そう考えて、あるがままの流れに身をまかせると、いくらか楽になって、自然と書く気も起きるようになりました。
だいたい、やる気を出したり欲をかくと、ろくなことになりません。
最近、経験からもそう思います。
だから私はいつも「ポレポレでいこうよ」と自分に言い聞かせています。
ポレポレとはスワヒリ語で「ゆっくりゆっくり」という意味です。

小説を書いてもうまくいかないことも多いですが、今一度初心に立ち返り、誰か一人でも、少しでも楽しんでくれさえすれば、それでいいのだと気づく毎日です。
そしてその一人というのは、必ずしも他人でなくても、自分をよろこばせるというのでもいいのです。
もしくは、物語の登場人物をよろこばせるために書くのもいいですよね。

なんだかきれいごとみたいになってしまいましたが、最近はそう思うことが多いです。
これからもたくさん小説を書いて読んでいきたいですね。
小説家になろう様はそれに最適な場所だと思います。
みなさんも、どうか素敵な小説ライフをお送りください。