【お便りコーナー】第183回: 来須みかん先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である来須みかん先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、来須みかん先生よりいただきました文面となります。

【小説では、どの漢字を使うのが正解?】というお話。

こんにちは、来須(くるす)みかんと申します。

いつも楽しくお便りコーナー拝見しています。

私はこちらのコーナーには3回目の応募になるのですが、今回は『小説では、どの漢字を使うのが正解?』というお話です。

これは、私が商業デビューする前に一番気になっていたことです。

どの言葉を漢字にするか、ひらがなにするか、またはカタカナにするかによって、だいぶ印象が変わってきます。

なので、デビュー前の私は『もし、書籍で使う漢字が決まっているのなら、誰か教えてほしい』とずっと思っていました。

結論からいうと、【正解はなく、どの漢字を使ってもいい】です。

でも、デビューしたあとに分かったのですが、出版社さんによって、それぞれのルールがありました。

例えば、A社さんは「~ころ」とひらがな固定。でも、B社さんでは「~頃」と漢字固定など。

数字は特に各社によっていろんなルールがありました。

こちらでは「一人」で、あちらでは「ひとり」が正解。

「十人」と書いてほしいと言われるところがあれば、「一〇人」と書いてと言われることも。

これはもう打診をいただいた出版社さんのルールに合わせて、その都度、修正するしかありません。

なので、小説家になろうさんで連載するときは、どの文字を漢字にしても、ひらがなにしても、カタカナにしてもOKということなんですね。

話は少し変わるのですが【表記ゆれ】という言葉があります。

これは、作品内で同じ言葉なのに、違う表現をしていることを言います。

例えば、1ページ目では「うなずく」とひらがなで書いているけど、2ページ目では「頷く」と漢字で書いているとか、ざっくり説明するとそういうのです。

私は未だに小説家になろうさんで連載しているときは、その日の気分で表記ゆれまくりなのですが、書籍化する際には、これらを作品内ですべて統一する必要があります。

なので、【自分はこの言葉では、この漢字を使う】と決めておくと、書籍化する際に楽になるかもしれません。

そういう私は、最近になってようやくこのことに気がついて、自分が小説で使う漢字・ひらがな・カタカナ一覧を作りました。

次回作から、このマイルールに従い小説を書こうと思います。そうしたら、書籍化作業がもっとスムーズになるはず……どうして、このことに早く気がつかなかったのか悔やまれます。

ちなみに、この『そうか、一覧を作ったらいいのか!』と気がついたきっかけは、某大御所ミステリー作家さんが、そういう一覧を作っていて、どの漢字にどういうふりがなを、どれくらいの文字スペースでふるかまで、すべて事細かに決めている、ということをネットの記事で見たからです。

さすがにそこまではできませんが、「あっそうか、私も一覧を作ったらいいのか」となりました。

以上、何か参考になれば幸いです。

以下、宣伝です。

9/18にNiμノベルス様より、書籍が発売します。紙と電子両方です。コミカライズも進行中です♪

「捨てられた邪気食い聖女は、血まみれ公爵様に溺愛される ~婚約破棄はいいけれど、お金がないと困ります~」公式サイト:https://niu-kasakura.com/details.php?workNum=45

今回、購入特典がいろいろあるので(書き下ろしSS3種類、イラストペーパー付、有償アクリルコースター付)気になる方は、来須(くるす)みかんのXか、小説家になろうさんの私の活動報告で確認してくださいませ。

もう一つ宣伝です。
新しくコミカライズが連載スタートしました。

『社交界の毒婦とよばれる私~素敵な辺境伯令息に腕を折られたので、責任とってもらいます~』
 マンガ:霜月かいり先生

以下のサイトで連載中です!
 〇マンガPark:https://mangaparkprod.page.link/8zvQ
 〇ヤングアニマルWEB:https://younganimal.com/series/edc2509325617

どうぞよろしくお願いします。