【お便りコーナー】第182回: BPUG先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるBPUG先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、BPUG先生よりいただきました文面となります。

皆さん、初めまして。
9月10日火曜日にカドカワBOOKS様より「逃亡賢者(候補)のぶらり旅 〜召喚されましたが、逃げ出して安寧の地探しを楽しみます〜」が発売となりました、BPUGと申します。名前の読み方は”びーぱぐ”です。黒パグ大好き作家です。よろしくお願いします。

さて、書籍化となったこちらの作品、2024年1月2日に一旦完結マークを付けた時点で472話、213万文字という大長編となっていました。
そして小説家になろうの運営であるヒナプロジェクト様から、企業からの打診という度肝を抜くようなメールを受け取ったのが2024年1月17日。
なぜかそれに続いて数件他社様からも……
そうです。すべて完結してから打診をいただきました。

200万文字書いている間は何もなかったのに!
突然なんでこんなに!?

これが、正直な私の叫びです。
ほぼ毎日投稿をして一年半。472話。213万文字。
完結時の総合評価は7,248pt、ブクマは1,638件。スクショを撮ったのでばっちり残っています。
悪くない数字だと思います。自分で言うのもなんですが、ヒット作ではないけれど隠れてもいない良作といった立ち位置。
でもなぜか完結まではなんにも起こりませんでした。

なんでだろう?
担当者さんにも最初の打合せで「なんで今まで見つけられなかったのか……」なんて言われたことも覚えています。
根が単純なので「そんなこともあるんだ~」だなんてすんなり納得してみたり。

そう、そんなこともあるのです。
だから私が皆さんにお伝えしたいことは、「書き続けること」と「書き終えること」です。

どうか物語を途中で投げ出さないでください。
主人公を、キャラクターたちを大切にしてください。
主人公の未来を奪わないでください。
もしかしたらそれが書籍化作家になるという貴方の未来まで奪ってしまうかもしれません。

私のこの考えは、”商業作家”の姿勢からはもしかしたら外れているのかもしれません。
でも「作家になること」ではなく、「物語を書くこと」が好きな誰かには届いて欲しいと願っています。
数万、数百万という文字の山を築いた先から見える景色に光が輝きますように。


◆書報 - 出版作品詳細◆
https://syosetu.com/syuppan/view/bookid/7545/