【お便りコーナー】第84回: 天野ハザマ先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である天野ハザマ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、天野ハザマ先生より頂きました文面となります。

知っている方はこんにちは、お初の方は初めまして。
 天野ハザマと申します。

 ご存じの方もいらっしゃるかも分かりませんが、この度スクウェア・エニックス様より「金貨1枚で始まる冒険者生活」のコミック第1巻が7月10日に発売になります!
 そしてそのノベル版を発売しておりますツギクルブックス様から咲夜先生の「カット&ペーストでこの世界を生きていく」の続刊を担当することになりました。

 私が小説家になろう様にて掲載を始め、初書籍となる「勇者に滅ぼされるだけの簡単なお仕事です」の発行から……えーと、何年でしたっけ。
 そんな風になるくらい、なんとか現在進行形で作家をやらせていただけております。

 今回の「金貨1枚で変わる冒険者生活」も、素晴らしいコミカライズ作品となっておりますので是非お楽しみいただけたらと思いますが……それはさておきまして。

 この前聞いたのですが、作家として生き残る年数がどうのこうの、みたいな話があるらしいです。
 とても厳しい話ですよね。他人ごとではございません。
 作家デビューが終着点ではないこの世界、私を含め暗闇の中を歩くようなものです。
 それでもどうして書くのか?
 今回はそういったお話を私なりの考えではございますが、語らせていただければと存じます。

 まず、「何故書き始めたのか?」です。
 所謂自分の原点ですが、これは私がファンタジー大好きっ子だからです。
 図書館にある様々なファンタジーを読みつくし、それでも足りずにお小遣いにバイト代で本屋へ走り、今では給料を頂く身分ですがやはりファンタジーを読み漁っています。

 そうしていると、自然と「私ならこうするのに」っていうのが浮かんでくる人が居ます。
 そういった人は必ず自分の理想の世界を求めキーボードに手を伸ばします。

 それでどうなるか? 小説家になろうに辿り着くのです。
「私の愛した世界を知ってほしい、愛してほしい」。これが私の欲求ですが、同じものを抱えた人はきっと多いはずです。
 その結果、凄まじいスピードでデビューする人も居れば、そうでもない人も居るかもしれません。
 私とて、誇れる戦歴は持っておりません。

 それでも、とある日にレーベル様のサイトに記載された、この言葉に私はストンと心に落ちるものがありました。

「冒険ファンタジージャンルにも精通されている天野ハザマ先生」

 冒険ファンタジージャンルに精通。
 ええ、確かに私はそのジャンルを中心に書き続けてきました。
 私の原点であり、原動力であり、情熱を捧げた私の武器。

「好きだからこそ、このジャンルを追い続けた」。

 それはきっと誰かに届くし、響いていく。
 だからこそ皆様、どうか自分の「好き」を諦めないでください。
 そして願わくば、私と「好き」をぶつけ合う仲間になりましょう。

 それでは皆様、これからもどうぞよろしくおねがいいたします!