【お便りコーナー】第71回: みのろう先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるみのろう先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、みのろう先生よりご連絡いただきました文面となります。



 
 こんにちは、日本国召喚の作者みのろうです。

 第4回ネット小説大賞で受賞し、皆様のおかげで5巻まで出す事が出来、さらにコミック第1巻までも出ることになりました。
 本当に感謝です。

 さて、よく友人から言われることなのですが、どうも私の文は、特殊な視点が多いみたいで、書き方も特殊だと言われます。

 確かに、小説作法や従来の書き方などをガン無視して書いているのは事実だと認識しています。
 私が書き方を話すなど、おかしなことではあるのですが、参考になればと思いお話します。

 私は、文章を書く力が正直、人に比べて無いと思っています。
 なので大筋の話を最初に考えています。
 そこから外れない、矛盾しない程度に、1話1話をキャラに任せて書き、繋げています。
 なので、当初思っていた話と、全然違う話になる事もありますが、大筋では矛盾しないといった感じです。
 現実の世界では人の話というものは完ぺきでは無く、言い間違えや、言い方がおかしくなる事も多々あるので、多少おかしくても誤字でなければそのまま掲載した方が臨場感も出るかなと考え、そのままなろうには掲載しています。(書籍版はさらに説明を加えたうえで是正してますが)

 次に、読者の皆様の頭の中で思考を巡らす方法論とでもいいますか、私が心がけていることを記します。

 日本国召喚は、現代日本が魔法のある異世界へ転移し、文化文明の衝突、そして軍事的な衝突を描くお話ですが、正直様々な分野にわたって「本当に軍事に詳しい人」に対して私の知識は足元にも及びません。
 ただ、友人に陸上自衛隊員や、航空自衛隊員もおり、彼らと話をするとその部隊の運用や兵器の使用方法には詳しくても、自分の分野を外れると全く知らなかったりもします。
 
 すべての分野に強い人というのは案外少ないと判断して、ある1分野に特化して一部を詳しく書く。
 そしてその他は矛盾無い程度で書き、物語も詳しく書きすぎずに「遊び」というか、幅を持たせると、その背景を読者の皆様が想像をし始めます。
 思考は巡り、膨大な物語で描き切れない部分を脳内で保管してくれるという嬉しい現象が起こります。


 以上が私の考える「物語の描き方」です。


 読者の皆様のおかげで、日本国召喚は育っています。
 単行本5巻、コミック1巻と、当初描き始めた時からは想像も出来ない状態になっています。
 感謝しかありません。

 運営の皆さま、今後「小説家になろう」の益々の発展をお祈りいたします。

 皆々様に感謝いたします。