【お便りコーナー】第61回: 霜月零先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である霜月零先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、 霜月零先生よりご連絡いただきました文面となります。



 初めまして。
 もしくはこんにちは?
 霜月は、『しもづき』と濁らせて読んでくださいね。

 さて、この度、生まれて初めて出版させて頂くことになり、お便りコーナーに参加させていただきました。
 このコーナーでは、他作家様へのアドバイスや雑談をとのことで、わたしが書籍化の際にとても困ったことをお伝えしておこうと思います。

 まず最初に。
 書籍化を目指している方は『あとがき』を今のうちに書いておきましょう。

 ……霜月は何をいっているのか。

 いま、この文章を読んだ方はそう思ったのではないでしょうか。
 書籍化もしていないのに、あとがきをなぜ書くのかと。
 あとがきのページ数だって書籍化の際に決まるのであって、そもそもあとがきがないかもしれないじゃないか、と。

 ですが、これは本当にあったことなのですが、わたしは書籍化が決まる前は、あとがきにあれを書こう、これを書こうと、いろいろ沢山思っていたことがあったのです。
 読者様への感謝はもちろんのこと、書籍化へいたるまでのあれこれ等、それこそエッセイにできるのではと思うぐらい沢山のことを思っていました。
 ……思っていた、はずなんです。

 ですがいざ、あとがきのページ数が決まり、さぁ書こうという段階になり……。

 フッ……と。

 冗談みたいに思いが消えて、頭の中が真っ白に。
 きちんと書けるだけの納期を頂いていたにもかかわらず、締め切りぎりぎりまで書き終えることが出来ませんでした。
 皆様への感謝だけは絶対に忘れずにと思っていたので、そこの部分だけはなんとか書けたのですが、もっと丁寧に沢山のことを書けたはずなのにと、読み返すのがとても恥ずかしい状態となってしまいました。
 
 初めての書籍化という嬉しさと共に、自分でも気付かないうちにとても緊張しているのだな、と思います。
 なのでこれから書籍化を目指している皆様に。
 あとがきは、気持ちの余裕があるいま書きましょう!

 
 次に、書籍化の際困ったことその2。

 誤字脱字、表記ゆれの多さです。
 誤字脱字は、何度も読み返していたのになぜ出てくるのか。
 自分で読み返していても気付けないことが多いですよね。
 でも出来るだけ、今のうちから修正しておいたほうが、書籍化の際とても楽になります。
 
『表記ゆれ』については、わたしは書籍化に際して初めて知った言葉でした。
 
『我が儘』『我侭』『わがまま』など、同じ言葉でも違う表記になっている言葉が表記ゆれだそうです。
 わたしが読者として読んでいる時には気付かず、気にしたこともなかったのですが、書籍にする際には統一したほうが良いとのことで、出来る限り統一しました。
 ですがこちら、webで執筆中は誤字脱字以上に気にしたことがなく、大量にあったのです。
 担当様がチェックして下さったのを一点一点修正統一したのですが、校正様のチェックでさらに沢山見つかりまして。
 ですので皆様も表記ゆれは書籍化前からぜひ気にしてみてください。
 わたしのように、大量の修正に慌てることがないといいな、と思います。


 そして最後にCMを。
 第七回アイリス恋愛F大賞にて銀賞を頂き書籍化となりました、

『悪役令嬢の兄になりまして』
 https://ncode.syosetu.com/n2884dl/

 こちらが、一迅社アイリスNEO様にて5月2日発売となります。
 乙女ゲームの悪役令嬢の兄に生まれ変わってしまったラングリースは、果たして破滅の運命から逃れられるのか?!
 どうぞよろしくお願いします。