小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるモチモチわんこ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、モチモチわんこ先生よりいただきました文面となります。
はじめまして、モチモチわんこと申します。
このたび、リブラノベル様から『無印辺境伯令嬢の華麗なる日々』を電子書籍で発行して頂きました。
▼シーモア様
https://www.cmoa.jp/title/1101447216/vol/1/
▼楽天Kobo電子書籍ストア様
https://books.rakuten.co.jp/rk/16a2293b8e8f3d0aa9967b0f5c11a4c6/?l-id=search-c-item-text-01
▼Amazon様
https://amzn.asia/d/e79Gn0F
他の話を連載中のため、平行して連載することは私には無理だなあと考え、本来なら連載にしたい話を勢い短編にしたお話でした。
ひとまず、「短く、でも書きたいところはしっかり表現、回想であらすじ的な説明を入れて、なんとか話として成立するように」と、短編を完成させた覚えがあります。
二万文字が短いかどうかはさておき。
とにかく本来長くなる構想の話を、短編で書いてしまった状態でした。
そんな話を読んで下さった方、評価を入れて下さった方がいらしたおかげで、書籍化のお話を頂けました。ありがとうございました。
初めての書籍化で浮かれている私が、ここで何かを語るなんて、おこがましいかなあとも思いつつ、このコーナーにちょっと憧れもあったので、書かせて頂きます。
「この話を書きたい!」というきっかけは、きっと皆様それぞれだと思います。
今回書籍化した私の話は、「貴族が着飾っている場で、魔法の収納空間から、狩りたてホヤホヤの魔獣をドンと出しちゃう令嬢」というものでした。
ええ。スタート地点はそこでした。
そこから短編になった経緯です。
・そもそもどういう状況でそれが実現するのか。イラっとして出しちゃった?
→イラっとして狩りたてホヤホヤ魔獣を出す状況とは何ぞや。
→収納魔法にイチャモンつけられて、正当化する理由で出すとか。
→そもそも狩りたてホヤホヤ魔獣を出して、正当化になる理由って何?
→魔獣を保管して売りさばかないといけない状況ならどうだ。領地のために。
→そうなると大量魔獣が出て、その対策で財政難になったとかだよなあ。
→正当化と考えると、もう一押し。いっそ国のせいで被害被ったとかならどうだ!
そんなふうに、書きたい場面から設定を考え出したら、詳細が決まりました。
この「なぜ」→「さらになぜ」で最初に深掘り設定を作っておくと、勝手に詳細に出来上がってくれて、便利なんですよね。この深掘り設定メモがあれば、迷ったときに見て「ああ、これはこういう状況だったか」と思い出せます。
「なぜなぜ」は、書きたいものに対して、具体的な矛盾点を埋めてくれるのです。
うっかり勢いだけで書き進めると、穴だらけのお話になってしまいますが、何か違和感が発生したときにも「なぜなぜ」で掘り下げると、しっかり設定と結びついた話の流れになってくれるのです。
いろんなキャラクター、いろんな状況に深掘り設定をしていると、勝手に話が動くときがあります。
勝手に動くというと変に思われそうですよね。
でも「こうしよう」と話の流れを考えていても、いざ書くときに「あれ、待て。このキャラこんなふうに動かないよね。この人とこの人がいたら、こうなっちゃうよね」となること、ありませんか?
その違和感を見逃さず、設定に沿った見直しをすることで、話の筋が変わるのです。
最初に考えた動きそのままには、なってくれないのです。
話が思ったように進まなくて、ままならない。
でもそこが面白い。リアルに考えて、回り道になって、話が進んでいく。
予定調和にならない分だけ、話のボリュームが出る。
今もし、お話の書き始めであれば、この「なぜなぜ」をお試し下さい。
詳細設定が出来上がってくれて、お話が書きやすくなる。かも。
まあ、あれです。薬の注意書きではありませんが、効果は個人差があります。合わない人もあるかも知れません。
ひとつの考え方として、そういうのもあるということで、ご理解頂ければと思います。
そんなわけで、深掘りで設定の詳細を詰めていく、という考えを、紹介させて頂きました。
お読みくださり、ありがとうございました。
よろしければ『無印辺境伯令嬢の華麗なる日々』に、お付き合い頂けましたら、嬉しく思います。
◆なろう版
https://ncode.syosetu.com/n6760jq/
▼シーモア様
https://www.cmoa.jp/title/1101447216/vol/1/
▼楽天Kobo電子書籍ストア様
https://books.rakuten.co.jp/rk/16a2293b8e8f3d0aa9967b0f5c11a4c6/?l-id=search-c-item-text-01
▼Amazon様
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短編は2万文字ほど、電子書籍は9万文字超えになりました。
書籍化にあたり、幼少期エピソードやラブ要素も盛り込みました。
よろしくお願い致します。
【お便りコーナー】第209回: モチモチわんこ先生
お便りコーナー
2025/06/04 11:00