【お便りコーナー】第40回:玉響結良先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である玉響結良先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、 玉響結良先生よりご連絡いただきました文面となります。




 こんにちは、玉響 結良(たまゆら ゆうら)です。
 ふと自己主張をしたくなり、二度目のお便りを書かせていただきました。

 以前書いたお便りの使いまわしになりますが、最初に簡単な自己紹介をします。
 二〇一六年一月末になろうへ登録、同年二月末に連載を開始した『極めたRPG世界なので、兵器設計スキルで即英雄です』が株式会社KADOKAWAのファンタジア文庫より書籍化することでプロデビューを果たしました。
 なろう歴≒執筆歴となります。数年前に約八万文字の作品を書いた以外、なろうへ登録する以前に小説の執筆経験はありません。

【今回の内容】
1)タイトルやあらすじを工夫しましょう
2)日間総合ランク入りを目指すなら大量更新がオススメ
3)さいごに

◇タイトルやあらすじを工夫しましょう◇
 なろうで作品を掲載していると、読んでもらえなくて悲しくなることがよくあります。読んだ上で「面白くない」と離れられるのならばまだしも、そもそも一話すら読んでもらえないことが本当に多い。大量の作品が投稿・更新される巨大サイト故の悩みです。
 この悩みを改善するには、作品の外見を工夫しなくてはなりません。具体的には、多くの読者が興味を持ちそうな『タイトル』や『あらすじ』、それに『タグ』を考える必要があります。作者側からすると渾身の一作でも、読者側からすると数多の一つに過ぎません。兎にも角にも開いてもらわなければ始まらない。そのことを認識し、作品の売りである要素を全面的にアピールして、読者に「とりあえず読んでみるか」と思ってもらえるように工夫しましょう。
 ……と言うのは簡単なのですが、実行しようとすると、なかなか上手くはいきません。自分と周りの感覚が全く同じということはないので、「これは大ヒット間違いなし!」と思っていても失敗することが多いのです。こればかりは、試行錯誤を繰り返し、周囲との間にある感覚のズレを修正していくしかありません。私も常日頃からどうにかしようともがいています。

◇日間総合ランク入りを目指すなら大量更新がオススメ◇
 なろうでは、『日間総合ランキング』にランクインすることで、アクセス数が跳ね上がる傾向にあります。アクセス数が跳ね上がるから、ブックマークや評価も効率よくつき、より上のランクへ駆け上がる。人気のある作品は、決まってランキングに入ってから雪だるま式にアクセス数が増えていって……という流れでヒットしています。
 日間総合ランキングに入るには、一日で七〇ポイント前後を稼ぐ必要があります。ちなみに、ブックマークが二ポイントで、評価点が最高で一〇ポイントです。七〇ポイントを稼ぐには、最低でも六・七人のユーザーから、ブックマークと最大評価点をつけてもらわなくてはいけません。ただしこれは理論上の話であって、ブックマーク二〇件+評価点三・四人分辺りが現実的なポイントの稼ぎ方となります。
 それだけのポイントを一日で稼ごうとした場合、最も可能性の高い戦術は『大量更新』だと私は考えています。一日に二回・三回、果てにはもっと更新することで、ポイント集計期間内の露出度を高める戦術です。書籍化した拙作『極めたRPG~』もこの方法を採用しまして、連載開始当初は日に六回程更新していました。他にも、『へっぽこ冒険者ですが、女悪魔のおかげで充実しています』で日に五回の更新を続けた結果、一瞬だけですがランキング入り出来ました。
 ただ、この方法には『大量更新を行うだけの弾が必要』という欠点があります。計画的に攻めるなら、少なくとも数十話分のストックが必要になります。サクサクとストックを用意できる人であれば問題ありませんが、執筆時間をそれほど取れない人には厳しいでしょう。

◇さいごに◇
 今後もお便りを投稿するかと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
 活動報告も更新していますので、興味を持った方は覗いてみてください。
 (著者ページ:http://mypage.syosetu.com/745348/

 それでは、ありがとうございました。

【出版作品紹介】俺のペットは聖女さま 4巻

小説家になろうの作者:ムク文鳥さんの書籍の紹介です。

・作品名 俺のペットは聖女さま 4巻
・作者名 ムク文鳥
・イラストレータ カスカベアキラ
・発売日 2017年2月10日
・販売価格 1,400円(税込)
・購入方法 各書店、およびネット通販
・出版社 TOブックス
・レーベル TOブックス
・ISBN 9784864725569

・内容
 異世界へと召喚されて約一年。
 そして、新たな年を迎える新年祭。
 この晴れの舞台で、ついに辰巳とカルセドニアが一つの節目を迎える。

 師であり、教団の最高司祭であるジュゼッペの企みに乗せられて、辰巳が下した一つの決断。
 その決断とは……?

・その他伝えたい事
 ようやく、「この日」を迎える主人公とヒロイン。
 物語の中でも大きな節目を迎えることとなります。
 果たして、「この日」とは? そして「節目」とは?

 表紙を見れば全部バレますが、そこは触れない方向でひとつ(笑)。

【出版作品紹介】異世界転移したのでチートを生かして魔法剣士やることにする 4

小説家になろうの作者:進行諸島さんの書籍の紹介です。

・作品名 異世界転移したのでチートを生かして魔法剣士やることにする 4
・作者名 進行諸島
・イラストレータ ともぞ
・発売日 2017年2月28日
・販売価格 1,080円(税込)
・購入方法 書店、オンライン書店などで。電子版も出ると思います!
・出版社 マイクロマガジン社
・レーベル GCノベルズ
・ISBN 9784896376166

・内容
前線都市ブロケンを魔物から奪還したカエデ達は、その復興作業に勤しんでいた。そんな折、奪還時の戦闘で役に立ったポーションが不足している事を知る。超回復のポーションを世界に普及させるため、原材料の薬草を栽培しようと考えたカエデ達は、その場所を無人島に選んだのだが――。

・その他伝えたい事
完全書き下ろしとなっていますが、俺TUEEEEの部分は変わっておりません! また文章もweb版に比べて、大分読みやすくなっているかと思います!

【出版作品紹介】赤ちゃん竜のお世話係に任命されました 2(Regina COMICS)

小説家になろうの作者:草野 瀬津璃さんの書籍の紹介です。

・作品名 赤ちゃん竜のお世話係に任命されました 2(Regina COMICS)
・作者名 草野瀬津璃
・イラストレータ 木虎 こん
・発売日 2017年1月30日
・販売価格 734円(税込)
・購入方法 全国書店、ネット通販など。
・出版社 アルファポリス
・レーベル Regina COMICS
・ISBN 9784434227943

・内容
 赤ちゃん竜・ソラを育てる「導き手」として異世界に召喚されたユイ。
 使命を果たして元の世界に帰るため毎日奮闘していたけれど、ある日突然、敵国にさらわれてしまった!
 絶体絶命のピンチに陥ったユイを助けにきたのは――!?
 平凡女子の、運命やいかに…!

【お便りコーナー】第39回:東国不動先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である東国不動先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、 東国不動先生よりご連絡いただきました文面となります。




はじめまして、知っている方はこんにちは。東国不動です。
よろしくお願いします。

以前にも一度、お便りコーナーを出させていただいたのですが、調べたところ一年と三ヶ月前の話でした。
私が『小説家なろう』に投稿した『異世界料理バトル』と書籍化デビュー作『賢者の転生実験』の一巻が立て続けに出た頃でした。
それまで小説などほとんど書いたことのない私でも立て続けにシリーズを出せるのだから『小説家なろう』は凄いところです。
もちろん賞になど応募したこともありませんでした。

それでも書籍の打診などというものがくると今度は賞にも挑戦しようと思ってしまいます。
応募要項を見たところ42文字×34行、縦書きとか書いてあります。
「なにそれ、意味わかんない。やめたやめた~」
今でこそ意味はわかりますし、そういった形式で出版社に提出しておりますが、なろうで決まった時は本当にそんな状況でした。
なにが言いたいかというと『小説家になろう』というサイトはそんな人にもチャンスをもたらしてくれる凄いサイトだということです。

私事ですが『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』という作品を投稿したところ新レーベルの創刊タイトルとして2月10日に発売になり、さらに小説版が発売される前にコミカライズが決定となりました。
http://books.tugikuru.jp/detail_bokudan.html
コミカライズにつきましては本年春頃からWEB連載がはじまるのを予定しています。
ちょっとだけどういう作品か説明させていただきます。
主人公が超格安を理由に訳有り物件を借りたら、そこはダンジョンに繋がっていて、幽霊ならぬ女騎士やらエルフやらペットになるスライムが出てきてしまったという話です。
それにしてもこんな私が創刊タイトルとか発売前にコミカライズ決定になるとは思いませんでした。
本当に『小説家なろう』は凄いですね。

ところで世間では出版不況と言われています。
にも関わらず、『小説家なろう』では毎日のように書籍化が発表され、コミカライズもネット的な言い方をすれば『まれだけどよくある』です。
それどころかアニメ化さえ何本も発表され放映しています。

これは一体どういうことなんでしょうか?
考えてみたところ答えはこういうことなんだと思います。
出版社(に限らずメーカー)は『売れる作品(ストーリー)なら常に欲しがっている』ということです。

書き手の立場からすると出版社はなかなか出版してくれないと思ってしまうかもしれません。
レーベルへ公募を出せば落選ばかりと思ってしまいます。
でも出版社から見れば意見は反対のハズです。
売れる作品ならドンドン欲しいのです。
むしろ常に探し回ってる状況ではないでしょうか。
そういう状況のなかで彗星のごとく『小説家になろう』が現れました。
すっごい数の作品があるぞと思ったに違いありません。

出版社も最初はおっかなびっくりだったと思います。
よ、よし、これを書籍に流通させてみようか……売れた!
ならもう一回やってみようか……やっぱり売れた!!
今度はコミックも……売れたぞ!!!
ならアニメ化だ……おお、売れた!!!!!

こう考えるとまだまだチャンスはあると思います。
むしろ今から新しいチャンスがさらに拡がっていくのではないでしょうか。
例えば、参入してなかった出版社がなろう発の小説を出す。
(これはもう今までにあったことですね)
大手の漫画雑誌がなろう原作の漫画を出す。ゲームのストーリーになる。ドラマになる。映画になる。
しかも、特別なある一作という訳ではなく何作もという形で。
そういう方向にまで進むと私は睨んでいます。
だって『売れる作品(ストーリー)なら常に欲しがっている』っていうのはラノベレーベルだけではないのです。
アニメ化作品が増えるなどで、そういった企業も『小説家になろう』注目していくことになります。

小説家なろうに作品を投稿するというのはそういったチャンスを得れるということなんだと思います。
さあ躊躇している場合じゃないです。
どんどん投稿しちゃいましょう。