小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である来須みかん先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、来須みかん先生よりいただきました文面となります。
こんにちは、来須(くるす)みかんと申します。
こちらには2回目の投稿になります。今回は私に送られてきた怪しい商業打診をご紹介します。
※注意事項として、小説家になろうさん経由の商業打診で、このようなことは一切ありませんでした。
※これからのお話は、契約書を交わす前に起こっていて、すべて契約が成立しなかったパターンです。
なので、私が今までお仕事をさせていただいた出版社さんや編集さんとは一切関係がありません。
では、どうぞ。
私は複数のSNSをしていまして。これからご紹介するのは、そこのDM(ダイレクトメール)に来た商業打診になります。
①『あなたのこの作品をコミカライズさせてください!』からの手のひら返し『コミカライズしてほしかったら新作の企画書出せ』
1つ目は、ある日、私の元へ『小説家になろうに掲載している小説【〇〇(小説の題名)】を見ました。この作品を我が社でコミカライズさせてください』とDMがきたんですね。
その当時は商業デビューする前だったので、飛び跳ねるくらい嬉しかったのを覚えています。
大喜びで「お願いします!」と返事すると、1週間ほど音信普通になりまして。(今思えば、この時点ですでに怪しい)
ようやく返事が来たと思ったら、コミカライズの話はどこにいったのか、急に新しい作品の企画書を書くように指示されました。
いや、なんでやねん!コミカライズの話はどこにいった!?
しかも、企画書出せって、打診以前の問題で、会社で企画通ってないやん!?という。
企画が通っていないということは、そのDMをくれた編集さんが勝手に言っているだけで、出版社や企業からOKが出ていないということです。
これがもし、初めから『あなたが企画書を提出したら、我が社でコミカライズを検討しますがどうですか?』という誘いならまだ分かる気もしますが……。
企画書の提出をお断りしたので、相手が何をしたかったのか分かりませんが、なんの説明もなく手のひら返しする人とは一緒に仕事ができないな、と思いました。
②『あなたの作品が受賞されるかは私次第ですよ』
2つ目は、商業デビューしたくて、あちらこちらの小説賞に作品を応募しまくっているときに来たDMです。
ざっくり説明すると『私は出版社の偉い人です。私に気に入られたら、あなたの作品が受賞するかもしれませんよ』という内容でした。
いや、おまえは誰やねん!?っていう。確実に出版社関係の人ではないことだけは確かです。
ようするに、なんでしょう……これは枕営業的な? そこまでではないと思うんですが、おそらく「わぁすごいです! 仲良くしてくださーい♡」的な返事を期待されていたような気がします。
もしかしたら、そこから直接会うように誘導したり、出版したかったら金払えとか言われたりしたかもしれませんね。
これも返事をしなかったので、相手の目的がなんなのか分かりません。ただのイタズラの可能性もありますが、もし同じようなDMが来たらお気をつけください。
③『あなたの作品は素晴らしいです! ぜひ書籍にしましょう!』
直感で「なんか怪しいな……」と思っていたのですが、結論からいうと、出版社からの打診に見せかけた自費出版への誘導でした。
自費出版は、自分でお金を出して本を発売することです。自費出版はいいと思うのですが、商業打診に見せかけてからの誘導がひどいな、と。
DMに掲載されていたサイトをみたら自費出版の金額すら書いてなかったので、もしかしたら、自費出版からさらにお金だけを払わせる詐欺だったのかなぁとも思います。分かりませんが。
ここまで散々、怪しいDMをご紹介しましたが、実はSNS経由の打診でうまく仕事につながったこともあります。だから、決してSNS経由の打診すべてが怪しいわけではありません。
だたし、小説家になろうさん経由の打診とは違い、本当に怪しいDMが多いです。私は商業デビューを目指しているときに、こういうDMをもらうことが多かったのですが、おそらく『出版業界のことを何も知らないから都合よく使ってやろう、騙してやろう』と思う人が多かったのかなと思います。
なので、もし商業デビューを目指していて、かつ、SNSをされている方は怪しい商業打診がくることもあるんだな、と思っていただけると幸いです。
最後になりましたが、以下、宣伝です。
〇4/10に新刊が発売します。
『社交界の毒婦とよばれる私~素敵な辺境伯令息に腕を折られたので、責任とってもらいます~』
https://www.sbcr.jp/product/4815624248/
〇5/10にも書籍が発売します。
『田舎者にはよくわかりません~ぼんやり辺境伯令嬢は、断罪された公爵令息をお持ち帰りする~』
https://books.tugikuru.jp/202405-inakamono-26334/
どちらも、WEB掲載時より3万字ほど書き下ろしました。WEB上でも一応完結しているのですが、書籍ではそのあとの話が読めます。
〇「社交界の毒婦」のほうは、X(元Twitter)にて発売キャンペーンをしていただいています。
応募者全員に、書き下ろしSSが送られます。
https://www.tugikuru.jp/info/view?id=294
〇コンビニ限定で、「社交界の毒婦」の別の書き下ろしSSを印刷できます。
https://books.tugikuru.jp/202402-24248-dokuhu/
どちらもコミカライズ企画が進行中です。どうぞよろしくお願いします!
【お便りコーナー】第161回: 来須みかん先生
お便りコーナー
2024/04/16 11:00