【お便りコーナー】第155回:石丸める先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である石丸める先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、石丸める先生よりいただきました文面となります。

はじめまして。「石丸める」と申します。
12月8日に書籍「生贄にされた私を花嫁が来た!と竜王様が勘違いしています ~森のお城で新婚生活がはじまりました~ 」 が双葉社(Mノベルスf)さんから発売されました。コミカライズの企画も進行中です!
書籍の詳細はこちら→
https://www.futabasha.co.jp/book/97845752470220000000?type=1

今作は私にとって、初めての書籍化作品です。
書籍化もコミカライズも初めてということで、初心者として「小説家になろう」さんに投稿した経緯のお話をさせて頂きます。

これまで私は、仕事の後の睡眠前に趣味で小説を書いていました。
誰にも見せず自分だけで楽しんでいたのですが、読者のいない状況を何年も続けて、さすがに寂しくなりました。

2022年10月。「小説家になろう」さんに初めての投稿をしました。
今まで通り、書きたいものを書きたいように、自分の好きな物語を投稿したのですが…アクセスは伸びず、ptもブックマークも付きません。21万文字の物語は結局、殆ど読者のいない状態で完結しました。

せっかく投稿したのに、これでは孤独な状況が変わっていません。
どうしたら読んでもらえるのか、勉強が始まりました。
それは楽しい勉強法。「なろうさんで人気の作品を読む」です!
読み始めてみたら、アイデアや工夫が盛り込まれた多様な物語があって、衝撃を受けました。素晴らしい物語を読ませてもらえてありがたい、嬉しいと思うと同時に、自分の孤独が少し晴れているのに気づきました。ネットの海には沢山の作品があって、作者さんがいて、読者さんがいて…と、初めてこの世界を認識できたのです。

ここでやっと、私は自分を振り返りました。
自分は今まで、自分以外の人のことを考えて執筆していたかな?と。
作品にわかりやすいタイトルを付けたかどうか。
テンポよく読める文章になっているだろうか。
自分が好きなシーンばかり書いて、くどくなっていないだろうか。
そして今、どんな物語を書いたら、皆が楽しんでくれるのか…。
「自分を喜ばせる」という内なる楽しみの小説執筆は、外の世界に向かい出しました。

2023年2月。タイトルを工夫しながら、短編を沢山書きだしました。5千文字程度の短編は物語をまとめる力を鍛えてくれました。6本の短編修行を終えていよいよ、長編にリベンジします。

2023年3月。初めての長編で経験した失敗と、短編で得た力をもとに「生贄にされた私を花嫁が来た!と竜王様が勘違いしています ~森のお城で新婚生活がはじまりました~ 」の連載を開始。
読者の皆様がptとブックマークを沢山くださったおかげで、初めて日刊ランキングの上位に駆け上り、出版社の方から書籍化のご依頼をいただきました。

そんなわけで、自分が孤独に感じていたのは、自ら被っていた殻が原因だったという、ヒヨコみたいなオチでした。自分の世界に没頭するのは楽しいけれど、ほんの少し周りを見回すのは、客観性を取り入れるという意味で大切なことなのだと学びました。

以上がデビューしたてホヤホヤ作家による、初心者の経験談です。
皆様の執筆ライフに少しでもお役に立てたら嬉しいです。

過去に書いた長編や、修行になった短編はこちらから読めます。
石丸めるの作者ページ→
https://mypage.syosetu.com/2477610/

最後に改めて告知させてください。
書籍「生贄にされた私を花嫁が来た!と竜王様が勘違いしています ~森のお城で新婚生活がはじまりました~ 」発売中です!
Amazon→
https://amzn.asia/d/iAr87lz

石丸めるのX(Twitter)→
@mel_ishimaru
https://twitter.com/mel_ishimaru

【お便りコーナー】第154回:みなと先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるみなと先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、みなと先生よりいただきました文面となります。

初めまして、みなとと申します。

『超弩級チート悪役令嬢の華麗なる復讐譚』:現在コミカライズ配信中、単行本1~3巻発売中
『宝石姫は、砕けない~毒親にネグレクトされていた私は、帝国皇子に溺愛されて輝きます~』:書籍発売中+コミカライズ配信中

となっております!
ちなみに、この2作品は私の性癖の詰め合わせとなっております…。(他の作品も勿論そうなのですが)

元々、復讐やざまぁ、大逆転が大好きなもので、「私が書いたらこうかな?」と思いつつあれこれ書かせていただいておりましたが、まさかコミカライズのお声がかかるとは…!と、私自身が一番驚いたのを未だに覚えております。
何なら未だに信じられない気持ちでもあるくらいなのですが、作者兼読者としてコミカライズの配信をとっても楽しみにしている張本人でもあります(笑)

小説を書く際に心がけているのは、『思いついたら手を止めることなく書け!』ということです。ネタは熱いうちに打て、という感じですね(笑)
ちなみに『思いついたら手を止めることなく書け!』なのですが、これ『(最後まで)書け』ってことなんです。だって途中で止まってると読みに来てくれた方が「ん?」って思うじゃないですか。(…2作品あるんですけどね…申し訳ございません)
私の場合は書いているうちにキャラがああでもない、こうでもない、と動いてくれるので最初のネームなどがなくても一人歩きしてくれるのでそこそこ楽なのですが、うっかりしているとエンドロールが流れるのでそこんとこだけ注意が必要!って感じですが…(苦笑)

ストレス発散兼ねて書いている関係上、ストレスマッハになりすぎると逆に手が止まることもあるので、更新頻度が最近まちまちで申し訳ございません。

ですが、書いていることで私のようにふとした瞬間に、出版社様の目にとまってコミカライズなどの打診があることもあるかと思いますので、狙っている皆さまは是非!『最後まで』がっつり物語を紡いでください!
皆様の素敵ワールドに浸りつつ、私自身も執筆活動、これからも頑張って参りますので応援よろしくお願いいたします!

【お便りコーナー】第153回:来須みかん先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である来須みかん先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、来須みかん先生よりいただきました文面となります。

「私(俺)の書く話は、こんなに面白いのに、どうして打診がこないんだ!?」って思ったことないですか? それ、あなたのSNSが原因かもしれませんよ、というお話です。

これは、作家目線ではなく、作家に打診する企業側目線の話になります。

初めまして、来須(くるす)みかんと申します。いつもこのコーナーを楽しく拝見しております。

わたくしごとですが、おかげさまで専業作家になれました。
なので、これから商業デビューを目指す方のお役にたてることはないかと思い、お便りさせていただきました。

私は小学生のころから小説家を目指していたのですが、まったく芽が出ず小説とは関係のない会社に就職して、会社員をしていたんですね。そのときに、会社のポスターやロゴなどをクリエイターさんに依頼することがありました。

以下、会社員時代に実際にあった出来事をご紹介いたします。

クリエイターさんから名刺をいただき、本人もやる気満々、上司にも相談して「このクリエイターさんに依頼しようか」と社内でまとまっていたとき。

上司「そういえば、SNSにイラストのサンプルがあるから見てくださいって言ってたね」
私「せっかくなので見てみましょうか」

*
【クリエイターさんのSNSにて】
「あーマジ仕事したくねぇえええ!」
「明日仕事の〆切だけど、やる気なさすぎて朝までゲームしてたわ」
*

上司「……別の人にしよう」
私「……そ、そうですね」

信じられないかもしれませんが、こういうことが数回つづきました。

これは私達がクリエイターさんの裏アカウントを見たのではありません。仕事用の名刺に書かれているSNSや、仕事用のWEBサイトにつながっているSNSでこういう発言をしていたんですね。

それ以降は、まずクリエイターさんのSNSをチェックしてから打診をするかどうか社内で検討することになりました。

この話はイラストレーターさんの話ですが、作家志望の方の場合は、小説家になろうさんに繋げているSNSは、打診の前に確認されているかもしれないと思ったほうがいいかもしれません。実際にそうかはわかりませんが、少なくとも、私が前に勤めていた会社ではそうでしたので、どこか一社くらいはそうしている可能性があります。

「打診をしよう」「これから一緒に仕事をしよう」と思ったら、企業側は打診をする前にSNSをチェックすることがある、と思っておくとまた違う道が開けるかも?というお話でした。

長々と失礼いたしました。

最後になりましたが、おかげさまで書籍化やコミカライズしていただいているので、よければ来須(くるす)みかんで検索してみてやってください。

↓書籍新刊はこちらから
https://www.futabasha.co.jp/book/97845752469880000000?type=1

上記の小説は、小説家になろうさんで開催されていた、第2回新人発掘コンテストで銀賞をいただいたものです。
↓公式サイト「Freedia」はこちらから
https://www.tohan-freedia.com/

【お便りコーナー】第152回: Vtuber馬路(まじ)まんじ@『作品は時間をかけて作り上げれば良くなるか・否かについての話』←読むにはここクリック先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるVtuber馬路(まじ)まんじ@『作品は時間をかけて作り上げれば良くなるか・否かについての話』←読むにはここクリック先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、Vtuber馬路(まじ)まんじ@『作品は時間をかけて作り上げれば良くなるか・否かについての話』←読むにはここクリック先生よりいただきました文面となります。

まんじです。
本気で小説書いて大賞挑んで落ちたショックで、数か月くらい小説書けへんくってなってました。
ほんでリハビリに

「びぎゅもたぁ!?(どうしてこうなった!?)」 呪力360で危険視される世界で鍛えすぎた俺ダイモンジ・ウタ、 ◤異例◢の呪力1万3584に到達。ラスボス扱いで草枯れる【俺が、呪いの王?】

とかいう即打ち切り予定のアホ小説投げてから、
本気で書き溜めて書いた

転生したら 暗 黒 破 壊 龍 ジ ェ ノ サ イ ド ・ ド ラ ゴ ン だった件 ~ほどほどに暮らしたいので、気ままに冒険者やってます~

を投げたら、
前者のびぎゅもたぁとかいうドブカスが後者の10倍くらい人気出ました。
なんでやろなぁ真依ちゃん……。


というわけで今回書くのは、

『作品に時間をかければよくなるのか?』

です。


時間をかける、というのは『構想思案』『企画書作成』『プロット作成』『書き溜めし、全体を見まわしての調整』などなど全部のことですね。


“そんなの手間暇かければよくなるだろ”とも思いますが、
上記のびぎゅもたvs転生破壊龍問題のように、サクッと書かれた話が練った話を抜いちゃうことはよくあります。

“重厚そうな話がブクマなくてよくわからんなろう小説がめちゃ人気なんだけど!?”という問題とも似通った部分があります。

つまり

『作品に時間をかければよくなるのか?』

という議題は、百パー「そうだよ」と言えないわけです。


ではなぜ
『時間を書けた話・重厚そうな話が、サクッと書かれたような話に人気で劣ることがあるのか』。

これはずばり、
『文章・設定の厚さが、ダボついてしまうから』
と考察しました。


文章をカッコよく詳しく読みやすく手直ししているうちに、いつの間にか言葉重ねすぎな野暮ったい文章になってたり。
設定を色々考えたのは良いものの、それをびゅるびゅる出してるうちに量多すぎて読者さんが辟易しちゃったり。

そんな感じで、時間をかけた作品がサクッとした話に負けてしまう事態が起きるのでは、と思っています。


ゆえに作品を投稿する上で大切なことは、『懸けた時間量に期待しすぎないこと』です。


何か月も頑張って書いたんだから絶対ウケる。
そう思って投稿していざヒットすれば嬉しいですが、大コケするとめっちゃメンタルにキマります。

小説家が小説書く上で大切なのは何よりメンタルですので、
できるだけ『転んでもすぐ立ち上がれる姿勢』を心に作り上げておいてください。

それがすっころんでしばらく悶絶していた私、
まんじでした。

【お便りコーナー】第151回: 粉雪『魔術師の杖』読み放題12月まで!先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である粉雪『魔術師の杖』読み放題12月まで!先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、粉雪『魔術師の杖』読み放題12月まで!先生よりいただきました文面となります。

 こんにちは、異世界転移錬金術ファンタジー『魔術師の杖』(/https://ncode.syosetu.com/n3633gi)を連載しています、粉雪と申します。読み専だった私がなろうで素晴らしい作品に出会い、「自分も書いてみよう!」と書き始め、おかげさまで現在シリーズも7巻、物語も折り返しに入り短編集を制作中です。(https://izuminovels.jp/series/cat/neria/

 日頃から応援して下さる読者様、刺激を与え続けてくれる創作者の皆様に心からお礼申しあげます。今回はずぶの素人だった私が、体当たりの書籍化で体験したことを書きます。

【ドキドキの初校正!】
 初めて校正原稿が返ってきた時、正直こう思いました。

「あ、こんなものなんだ」

 もちろん手は入っていましたが、私の文章が素晴らしい名文になることもなく、多少読みやすく体裁を整えた……という程度で、良くも悪くも元の文章そのままです。

 実は書籍1・2巻にあたるなろう版1~63話、74話~131話は第一回の校正原稿をすべて反映しています。校正箇所をチェックしつつ、なろう版も逐一直しました。興味のある方はご覧ください。

 手間はかかりましたが、やって良かったです。どうして直されたのか自分で調べ、わからない時は質問して校正の意図をつかんでいきました。商業出版でありながら、勉強させてもらったようなものです。

 3巻以降は初稿の提出前になろう版の改稿も終えています。直しが減ったことで、原稿にもよりしっかり目を通して頂けるようになりました。

 そうすると今度は変な書き癖に気づきました。自分で気づけるようになったのは進歩ですが、足りない所がどんどん見えてきます。終わりはないのです。

【家族の反応】
 書籍化が決まり「私、天才かも?」と浮かれましたが、家族の反応は正直です。

「面白いとは思うけどドキドキハラハラがなくて、もう一回読み返したいとは思わない」
「んー、面白いと思うかは人それぞれだけど、読みやすいよね」

 いや、読んでくれただけマシですね(涙)。
 まぁ、「読みやすい」とは言ってもらいました。理想は本一冊分ストレスなくするっと読めて、「楽しかった!」という想いが残れば最高です。あとはハラハラドキドキ……でしょうか。お互いがんばりましょう!

【読者さんの存在が本気にさせた】
「自分の本にお金を払ってくれる人がいる」というのは衝撃でした。発売されて初めて、ようやくそれを実感したのです。

 私の感覚だと本は贅沢品なのです。お金もかかるし場所も取ります。それが1巻から買い続けてくださる方、紙と電子両方で揃えてくださる方、7巻まとめて大人買いされる方まで……。

 電子書籍ならセールもありますが、紙書籍だとPOD出版のため割高で1冊2千円超の価格です。シリーズだと軽く1万を超えます。

「何回も読み返しています」と言われれば、それ以上に読み返して手を入れます。なろう版を既読でも、本を楽しめるように工夫もします。

 そうして無我夢中でやっているうちに、なんと初の『短編集』まで出していただけることになりました。これも読者さんの要望に応じて、なろうでSSを発表していたのが評価されたのです。

 編集長からも「自由に書いて下さい。読者さんの意見もどんどん聞いていいですよ」と言っていただけてます。読者さんにも協力してもらって、いい本にしたいです。

 まだまだ作家としてのチャレンジは続きます。お読みいただきありがとうございました!

 いずみノベルズ様より好評発売中!
『魔術師の杖』シリーズ(https://izuminovels.jp/series/cat/neria/
 Amazon(https://www.amazon.co.jp/%E7%B2%89%E9%9B%AA/e/B0943ZGV5L/
 Bookwalker(https://bookwalker.jp/series/310002/
 honto(http://honto.jp/ebook/search/au_1002719020.html