【お便りコーナー】第24回:kt60先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるkt60先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、kt60先生よりご連絡いただきました文面となります。



書籍第四巻が、八月の三〇日に発売ですヽ(・∀・)ノ

http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-75053-9.html

表紙の金髪お嬢さまであるセシリアさんが、とても愛らしいです。
金髪お嬢さまとか、金髪アホの子さんとかが好きな人は是非ご覧ください。


そして四冊目とは、作者にとっては非常に大きな意味を持ちます。
小説を本にするのは、言うまでもなく商売です。
売上が悪いと打ち切りになります。

どのラインで判断されるかは出版社にもよりますが、大体が一冊から三冊です。
「二冊の壁」、「三冊の壁」といった言葉もあります。

四冊目の発売というのは、その壁を乗り越えた証明でもあるわけですね。
なので読者のかたには「ただの四冊目」であったとしても、作者的には大きいわけです。

買ってくださった皆々さまには、感謝の言葉しかありません。
今後とも精進しますので、よろしくお願いいたします!

【お便りコーナー】第23回:天宮暁先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である天宮暁先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、天宮暁先生よりご連絡いただきました文面となります。



はじめましての方ははじめまして。
いつも読んでくださっている方はありがとうございます。
天宮暁と申します。

去る7月25日に、オーバーラップノベルス様より、
『NO FATIGUE ~24時間戦える男の転生譚~①』を刊行させていただきました。
この場を借りて皆様にご報告できることを光栄に思います。

本作は「疲れない・眠れない」というチートのみを授かって異世界へと転生して無双するというお話です。

大人になると、時間がなくなります。
私も社会人になってからは、小説が書きたいのに時間が取れない! ということが続きました。
最初は気合で乗り切れとばかりに睡眠時間を削ってパソコンに向かったりもしたのですが、それが長続きするわけもなく、結局は仕事と睡眠時間を天引きして残りの時間で細々と書き続けていくことになりました。

そして、それからN年が経ちました。
「小説家になろう」なるサイトで転生モノが流行ってると知って読み始めたところドハマりし、貪るように転生モノを読んでいきました。
そして、自分でも転生モノを書いてみたい! と思うに至ったのですが、、「自分が異世界に転生するとしたらどんなチートがほしいだろう?」と考えて真っ先に思い浮かんだのが、「疲れない・眠らない」能力でした。

もし不眠不休でスポーツの練習ができたら? 勉強ができたら? 仕事ができたら? 小説が書けたら?
そんな私の妄想を異世界へと持ち込んだのがこの作品『NO FATIGUE 24時間戦える男の転生譚』です。

「疲れない」を切り口に、まっとうに(?)努力してスキルを身につけ、そのスキルを使って強敵と渡り合っていくシリアスなパートと、同じく「疲れない」ところから来るコミカルなパートを、どちらも大事にバランスを取りながら書くよう努めて参りました。

それがうまく行っているかどうかは読者の皆様のご判断にお任せいたしますが、まだの方はぜひなろう版でも書籍版でも結構ですので覗いてみていただければ幸いです。

もし書店のノベルスコーナーに立ち寄られた際には、絵師・夕薙様による拙作にはもったいないくらいの美麗な表紙(水色系の涼しげな表紙です)と「NO FATIGUE」の文字が目印ですので、ぜひお手にとってみてください!


さて、この場は「セミプロ・プロになったなろう作家からの「アドバイス」」を募集されているということですので、何かお力になれることがあればと思って考えてみました。

とはいえ私は、「小説家になろう」という優れたプラットフォームと、そこに集う読者の皆様のお力を借りて、ようやく1冊の本を出版できた人間だと思っていますので、「控えおろう、ここにおわすはプロの作家様であるぞ!」「ハハー!」みたいなことはちょっとなと。

ただ、実のところ、「アドバイス」できるノウハウには心当たりがあります。
「転生モノの序盤」に限った私の個人的なノウハウなのですが、案外この通りにやれば連載のいいスタートが切れるのではないかと思っていますので、参考までに書いてみます。

それは、一言で言うなら、「物語の基本ルールをとにかく早めに提示し、最短距離で無双させる」です。

物語の基本ルールというのは、具体的には主人公のチート能力ですね。
チート能力は物語の方向性を決める最大の要素なので、そこがわかると読者は、その話が「どういう話なのか?」を見通すことができるようになります。
NO FATIGUEでは「疲れない・眠らない」がそれにあたります。

絶対ダメというわけではないと思いますが、主人公のチートを謎にしたまま引っ張っていると、物語の方向性がなかなか見えてこず、その物語からどのような楽しさを期待できるのかが読者にわかりにくくなってしまうと思います。
(もちろん、絶対ではないです。うまくやっていらっしゃる方もいると思います。)

次に「最短距離の無双」についてです。

未成年の方にはわかりにくいたとえで申し訳ないですが、居酒屋ではお通しと言って、席に着いた客に注文していない小皿が届けられます。
とりあえず一口食べると人間は落ち着くというところから来ているおもてなしの文化のようです。(きっちりお通し分も料金に入ってるんですけどね……。)

というわけで、基本ルールがはっきりしたらさっそく主人公に無双をさせるのがいいと思います。
スライムやゴブリンから順にレベルアップしていくか、いきなり強敵をぶつけるかは趣味にもよりますが、後者の方が物語に起伏ができるので、書籍化を狙いたい方はそちらのほうが早道かと思います。

ここまでを順調に進めると、この作品の提供する楽しさの方向性を、読者にひととおり体験してもらうことができます。
この体験期間、チュートリアル期間の満足度を高めると、読者が定着してくれるのではないかと思っています。
お通しが美味しければこれから運ばれてくる他の料理にも期待ができるというものです。

また、ここまでは、満足度だけでなく速度も大事だと思います。
物語の最初は、とかくいろいろ説明したくなるものですが、そこは思い切って後に回してしまい、最初の無双まで突っ走るのがいいのかと。そこまでで読者を脱落させてしまうのはもったいないですからね。
個人的には10~15話くらいまでに最初の無双(=お通し)があると一服できていいなと思いますが、そこは人それぞれかもしれません。

そして、うまくいけばこの時点で週間ランキング、月間ランキングに食い込めると思います。
この辺りで、どこかの出版社からお声がかかる可能性が現実的になってくるようです。

――とにかく入口をわかりやすくして最初の無双まで最短距離で連れて行く。

どんな作品にも当てはまるかどうかはわかりませんが、NO FATIGUEを立ち上げた時に考えていたのはそれでした。
実際、私が読者としてなろう作品を読むときも、これをしっかりやってくれている作品は読みやすいと感じます。

チートに関しては、それぞれの作者の知識や経験や性格や価値観(すなわち人生!)が出てくるものなので、話の組み立て方さえ間違えなければ、「すべての」チート転生モノは面白く読めるはずだと私は思っています。

その意味では「チート転生」というジャンルは偉大な発明で、まさに誰もが「小説家になろう」を実現できる画期的なジャンルなのだと思います。

とくに書籍化したいとは思っていない方や読み専の方も、お遊びのつもりで一度転生モノを書いてみると、「なろう」ライフがぐっと充実するのではないかと思います。
また、私自身いろんな人の書く転生モノを読んでみたいです!


さて、書籍化したので読んでくださいと書くつもりが、読みたいから書いてくださいという話になってしまいましたが、オーバーラップノベルスより発売中の『NO FATIGUE ~24時間戦える男の転生譚~①』、どうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは、作品で。

2015年8月
天宮暁

【お便りコーナー】第22回:水鏡智貴先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である水鏡智貴先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、水鏡智貴先生よりご連絡いただきました文面となります。



皆さま初めまして。HRsukiと申します。
現在は、ペンネームとなりました水鏡智貴に改名しております。

この度、フランス書院さんより処女作が発刊されることになりまして、
これまで私が身に付けたことを皆様にお伝えしたいと思いました。
現在、「小説家になりたい方への執筆講座(上級編)」として書かせて戴いております。

プロの小説家になるということがどういう事なのか?などの精神論から、
魅力的なヒロインの描き方などの技術的な事柄まで、
色々と書いていきたいと思っております。


さて、今回は雑談ということで、皆様に一つ問わせて戴きたいと思います。

「皆様の武器は何ですか?」

言い直せば、皆様が書かれる小説は、どのような点が他の作家さんに無い点ですか?
という意味です。

これが、ライトノベル受賞要件でいうところの「斬新さ」に繋がっていきます。
(私はライトノベル作家ではなく、官能小説作家ですけど(;^_^A )

私が何を武器にしているのか、他の作家さんとどこが違うのかは、皆様の目でお確かめください。
しかしながら一つだけ言わせて戴くなら、
臨床心理を少しだけ勉強しましたので、それが武器になっているとは思っています。

歩まれた人生に無意味なものなどありません。人生の軌跡が小説の下地となり、
またそれが自分だけが持つ「武器」になっていきます。
他人の武器ではなく、ご自身の武器で勝負するだけでも小説家の道は近づくと私は思います。


皆様には、皆様だけが持つ武器があり、それが斬新さである。
そのことをお伝えしたいと思い、メッセージを送らさせて戴きました。

【お便りコーナー】第21回:kt60先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるkt60先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、kt60先生よりご連絡いただきました文面となります。



kt60と申します。

このたびは双葉社・モンスター文庫さまより、拙作である

モンスターズハーレム~物理さんで無双してたらモテモテになりました~

が、「物理さんで無双してたらモテモテになりました」というタイトルで書籍化となりましたヾ(*´∀`*)ノ

http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-75007-2.html?c=41097&o=date&

内容はタイトルからわかる通り、ハーレム! そしてらぶえっち! という作品です。

らぶえっちの度がすぎて運営さんから怒られてしまい、web版ではおとなしくなった本作ですが、書籍版ではらぶえっち全開でいちゃいちゃしてます。

ハーレムやらぶえっち、イヌミミっ子などがお好きな方は、ぜひお買い求めください。
女の子たちを堪能しつつ、アリの生態についてちょっと詳しくなったりできます。

【お便りコーナー】第20回:藍藤♂/藍藤ユウ先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である藍藤♂/藍藤ユウ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、藍藤♂/藍藤ユウ先生よりご連絡いただきました文面となります。



 皆さま初めまして。藍藤♂/藍藤ユウと申します。



 小説家になろう様にて2013年2月より連載しておりました「魔剣戦記~異界の軍師乱世を行く~」ですが、この度オーバーラップ文庫WEB小説大賞・銀賞を受賞し、2014年10月25日に発売することと相成りました。

 小説家になろう様では読み専として中学生の頃から夢や希望を戴き、本当に感謝しています。
 子供の頃から色々と空想や妄想を働かせるのが好きで、なろうと出会った当時は、自分の考えていたようなファンタジーの世界が大量に転がっているのを見て目を輝かせていたような感覚が残っています。
 まさしくここが桃源郷かと、わくわくしながらケータイ版のなろう小説をひたすら漁っておりました。

 この場所に初めて「魔剣戦記」を投下した当時のことも鮮明に記憶しています。ある冬の日、こたつの上にノートパソコンを広げて書いた、自分だけのファンタジー。初めて投稿する小説にどんな評価がつくのか緊張でいっぱいでした。
 自分で書いたものですからどの程度の出来かなんてわからないし、そもそも読み手がちゃんと自分の構想と同じようなイメージで読んでくれるのかもわからない。面白い? と聞くことさえ出来ないし、なまじ出来たとしても怖くてしなかったでしょう。

 だから日刊に載った時は目を疑いましたし、当時の文章に多くの批評や指摘もいただきました。けれどその中で「面白い」と言っていただけたことに、胸の奥から熱いものがこみ上げるような高揚を感じたことも、覚えています。

 とても、楽しかった。一文字一文字連ねていくことが、とても楽しかった。途中、現実の方で辛いことがいくつもあり、更新を止めたこともありました。けれど戻ってきた時に言ってもらえた「おかえり」も、心温まる言葉でした。

 後悔も反省も多いです。戦記の知識があまり無かった当時の自分に多くの戦記や兵法書を押しつけてやりたい気持ちでいっぱいですし、どんな事情があれど更新を止めてしまったことは申し訳ない気持ちでいっぱいです。けれど、再開して良かったと思いますし、戦記についての勉強も多く出来ました。

 こうして書き連ねてみると本当に「小説家になろう」というこのサイトは思い出の場所であり、これからも在り続けてほしい大切な場所です。

 ですから、書籍化に併せてこうして感謝の言葉を伝えさせていただくと共に、読者の皆さまやなろうで活動している皆さまにも一言ずつお伝えさせていただければと思い、こうして筆をとった次第です。

 少々前置きが長くなりましたが、メッセージを送らせていただきます。

 なろう運営の皆さま。
 この素晴らしい場所との出会いが無ければ僕は本当にこの世から消えていたかもしれません。比喩ではなく、命の恩人とも言える皆さまに、感謝を。

 藍藤♂作品読者の皆さま。
 散々一緒にふざけている覚えがあるけれど、皆さまとの交流や、いただいた感想やレビューの数々は大変な力になっています。明日への活力です。どんなにネタにされようと、「藍藤♂は今日も元気です」と言えるのは皆さまと共にあれるから。本当にありがとう。

 そして最後に、同じなろうユーザーの皆さま。
 書き手の方は、折れないでください。いくつも辛いことはあるかもしれません。けれど筆を折ってしまったら、途中で書くのを辞めてしまったら、貴方の作品は死んでしまう。だから敢えて頑張っているのを分かった上で「頑張ってください」と言わせてください。

 読み手の方。もし、中学時代の僕と同じように、書きたいけど怖い、と思っている方がいらっしゃれば。これを読んで、「投稿してみよう」と思ってくだされば幸いです。人の数だけ物語が生まれ、いつどんな良作が生まれるのか、僕も日刊ランキングや新着作品を見ながら楽しみに待っています。ですから、なろうをより楽しんでください。

 以上、思いの丈をつらつらと並べさせていただきました。
 これからのなろうが益々隆盛することを祈りつつ、僕も僕でこれからも一生懸命筆を執っていきたいと思っています。
 最後になりますが、なろうユーザーの全ての方々に、素晴らしいなろう生活のあらんことを。


 藍藤♂より、願いを込めて