小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である薄味メロン先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、薄味メロン先生よりご連絡いただきました文面となります。
はじめまして、アーススターノベル様から『なんか、妹の部屋にダンジョンが出来たんですが』を出版していただけることになった薄味メロンです。
とても胸を張って「小説家です!!」と言える人間ではないのですが、そんな私だからこそ書けるアドバイスもあるのではないかと思い、こうしてお便りを送らせていただきます。
テーマは『ポイントが低くてもチャンスがある。自分のペースで小説を書こう』
これで行きたいと思います。
さて、早速ですが。
皆様は小説を書いていますか?
『小説家になろう』に小説を投稿していますか?
書いている方は、自分のペースで続けて頂ければと思います。
書いていない方は、書きましょう!!
『ポイントが低くても、書籍化のチャンスはありますよ!!』
『書籍化すれば、憧れの作家先生方とゆっくり小説談義が出来ますよ!!』
この2つは声を大にして言えます。
「書籍化」「プロと小説談義」したくないですか??
「いやー、昨日、作家の飲み会参加してさー。やっぱプロは面白いな!!」
自慢げにそう言いたくはないですか??
『小説家になろう』であれば、そのチャンスが転がっています。
ある日突然、書籍化の切符が手に入ることがあるのです。
毎日更新? ランキング上位? 流行を読み取る能力??
あるなら良しですが、なくても大丈夫です。
私のデビュー作となります『なんか、妹の部屋にダンジョンが出来たんですが』
書籍化のお話を貰ったのは、800ポイント、8万文字の時でした。
ポイントは底辺。文字数は、本一冊分にも届いておりません。
更新は月・水・金。
ジャンル別の下の方ならまだしも、総合ラインキングなんて入ったことがありません。
それでも、面白い、の一言で書籍化のお話を貰えました。
担当編集様「私が面白いと思ったので声をかけました。妹がポイントなのかもしれません」
そんな感じです。
出版社様のホームページで発表していただいた時でさえ、1200ポイントでした。
夜中1時まで小説談義を繰り広げた先生の中には、生まれて初めて小説を書いて書籍化した人もいます。
ちなみに、重版に次ぐ、重版で、売れに売れています。
更新は毎週日曜日の1回。
それで書籍化している先生もいます。
『週に1回。二千文字』
まずはそこから試してください。
もちろん更新頻度は多い方がいいですし、ポイントも取れた方がいいです。
ですが、趣味の範囲。それこそ宝くじを買うような感覚で、小説を投稿してみても良いのではないでしょうか??
今週は疲れたから書くのやめよ。
飲み会行くから、更新いいかな。
私は、ありだと思います。
小説は趣味。いまの生活の空き時間で、出来る範囲でやる。
空き時間に書いてたら読者様から感想を貰った。うれしくなったからもう1話書こう。
そんな書き方もありだと思いますよ?
私のように、たまたま編集者様の目にとまって、書籍化のお話が来るかもしれません。
ですが、投稿しない限りは、可能性ゼロですからね。
『空き時間に少しだけ書いてみる。投稿してみる』
それが良いと思いますよ。
少しだけ本質から外れますが、私の書き続けるコツは投稿することです。
発表の場所があるから続けられる。
1人でも読んでくれるから続けられる。
とりあえず1話をアップしてみる。
気が付けば2話目を書いている自分がいますよ。
恥ずかしい?
いいんですよ、趣味なので。堂々と「素人だからな!!」って言ってやりましょう。
時間がない?
時間があるときでいいじゃないですか。無理はしない。
続きが書けないかもしれない?
次の作品、行っちゃいましょう。また書きたくなったら書いたらいいですよ。
『とりあえず書いてみる。2000文字くらい貯まったら、軽い気持ちで投稿してみる』
気が付けば、書籍化作家様とゆっくり話せる人生が待っているかもしれませんよ??
本気で書籍化を目指している自分がいるかもしれません。
まずは、1文字目をはじめてみましょう。
最後に宣伝を……。
『なんか、妹の部屋にダンジョンが出来たんですが』
出版社・アーススターノベル(泰文堂)
8月17日発売となります。
ダンジョンが浸透した現代日本。
「お兄ちゃん、ダンジョン行こー」
無邪気に微笑む妹に連れられて、高校生の兄妹がダンジョンに入っていく。
青春を歩む高校生たちが、部活気分でダンジョンに入る。そんな物語。
『妹が可愛い!!』
『幼なじみが可愛い!!』
書店で見かけた際には、カスカベアキラ先生のイラストだけでも眺めて頂ければと思います。
本当に可愛く描いてくださいました。
特集ページには試し読みもあります。
(http://www.es-novel.jp/newbooks/#imoutodungeon01)
カスカベアキラ先生のイラストが、7枚も見れてしまう!!
よろしくお願いします。
投稿者:kuro
小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である初枝れんげ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、初枝れんげ先生よりご連絡いただきました文面となります。
いつもお世話になっております。
小説家になろう様で「異世界で孤児院を開いたけど、なぜか誰一人巣立とうとしない件」http://ncode.syosetu.com/n9759dd/ を連載させて頂いている、初枝れんげです。
8月10日に拙作が出版されることになりましたので、わたしごときが僭越ですが、新人の方へ、どうすれば書籍化できるかについてアドバイスをさせて頂きたいと思いまして、掲載の機会を頂きました。
なにせわたしごときが出版の機会を得ることが出来ましたので、他の方に出来ないはずがありません。
ではそんなわたしごときがどのように作品を作ったか、お話するとしましょう。
まず、一番大事なことを書きます。それは『小説を書く時間を確保すること』です。他のことは些事にすぎません!
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
おいおい、ふざけんじゃねえよ、それのどこが大事なことなんだよ! と叫ばれた方はまったく正しいと思いますが、少し座ってください。
つまりこういうことなんです。
小説を書く才能とは何か?
小説家の資質とは何か?
これはもう言うまでもなく、書き続けられるかどうか、という1点に尽きます。
連載されている方の中には社会人も多いと思います。学生もいるでしょう。仕事や勉強が終わって疲れて果てて帰って来て……、さあ!ここです!
ここでゲームをしたり、漫画を読んでしまってはいけません。ここで2時間、小説を書きましょう! それだけです!
もちろん、プロットを組むでも、キャラクターの設定を練るでも、もしくは、今まで書いた小説を推敲しても良いです。ともかく「執筆」という試練(あるいは我々に与えられた命題)と向き合いましょう。
書かない日が1日でもあってはいけません。※やむを得ない事情は除く。
そのロスした1日分(2時間)を翌日取り返すことは不可能だからです。平日に4時間も執筆することは概ね不可能であり、たとえ出来たとしても、そんなことを何度も繰り返すことは出来ません。きっとつらくなって、じきに書かなくなるでしょう。
我々は小説を書くのだから、長い長い遊泳が必要です。10万字(1巻分)を書くには無理のないスケジューリングが必要となります。時に1か月、時に半年、時に1年かかる遊泳です。それは短時間の集中を毎日繰り返す(ストレスフリー)、という行為以外に達成する術はありません。
ですので、わたしが皆さんに執筆にあたって唯一アドバイスできる点、何よりもわたしが大事に思っている点は次のことです。
つまり、『時間を確保する方法を自分の中で確立してください』ということ。
これさえできれば何年かはかかるかもしれませんが、小説は書けたも同然です。
ちなみにわたしは仕事柄、手帳に書いたスケジュールは強迫観念で絶対に順守します。守れないときはこまめに手帳のスケジュールを再調整するくらいです。なので、私の手帳には必ず毎日「執筆」の文字が2時間踊っています。
皆さんにとって、自分をコントロールできる方法を探してください。これが書籍化への最大の近道だと、わたしは思います。
駄文、迷文でアドバイスになっているか不安ですが、何の才能もない私が書籍化できた唯一の勝因と思っている点を書きました。よろしければご参考にしてください。
あと、最後に少しだけ。
「異世界で孤児院を開いたけど、なぜか誰一人巣立とうとしない件」第1巻、TOブックス様より8月10日発売。Web版とは大きく変化した書下ろしストーリーをお楽しみに!
主人公のマサツグ君も大活躍するぞ!
投稿者:kuro
小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である舛本つたな先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、舛本つたな先生よりご連絡いただきました文面となります。
初めまして、主婦の友社さまのプライムノベルスから『遺伝子コンプレックス』を出版させて頂きました、舛本つたな、です。
実は、私はこのお便りコーナーをいつも楽しみにしていた人間です。
万が一、億が一、自分の小説が書籍化したら、お便りコーナーに寄稿してみたい、と妄想しながら書籍化作家さんの云々何それを読んでいました。この度、何を間違ったのか書籍化してしまったので、夢が醒めない内に夢を叶えてしまおう、と書かせて頂いた次第です。
さて、私からアドバイス的な何かを……と考えた結果、
『書籍化して、調子に乗った私がやった恥ずかしいこと』
なんて、どうでしょう。最高だな! 自分の身を切り刻んで肴にする。お酒が美味しい! ビールを買ってこよう!
……では、こんなノリで、私の初めての打ち合わせを紹介しようと思います。
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今から、二週間前。
小説家になろうの運営からメールがあって、出版社から書籍化打診の連絡があったことを知らされた時はビックリした。(悪戯などを避けるために、運営を経由して連絡するのが通常らしい)
私はとても浮かれた。浮かれすぎて、もはや一種の錯乱状態になっていた。
電車の中で不気味な含み笑いをこぼすくらい混乱し、ひとしきり浮ついた後に友人にLINEをしまくった。私は書籍化するのだと、小説家になるのだと、手当たり次第、友だちに自慢しまくった。
「すごーい」
「っていうか、小説なんて書いてたの? Web投稿? え、ライトノベル? ライトノベルってなに?」
「……へぇ〜、そ、そうなんだ。あの、萌えってやつ? え〜と、アニメとか、そういうのかな?」
「そんなの書いてたんだ……」
「えっ。よ、読むよ。発売されたら教えて。それじゃあ」
友人の反応は歯切れが悪かった。
既読スルーされることも多かった。
自分が今まで隠してきたWeb小説の執筆という趣味、加えていささかサブカルに偏ったジャンルを好んでいたという事が盛大にバレてしまい。友人達はそれに対する適切な反応が分からなかったのだ。
その事に思い至り、私は冷や水を浴びたように後悔をした。
私は実感する。
人は何かを得るためには、何かを代償としなければならない。今、私は親しくしていた友人に何かをさらけ出し、何かを失い、それでも書籍化という夢を手に入れた。
もし、これから書籍化する人がいたら気をつけて欲しい。書籍化の連絡が来ても、友人に話すはよく考えてからにすべきだ。オタクに友人は少なく、貴重なのだから……。
私は、友人の大切さと、友人とはいえ自分の全てを受け止めてくれるわけではない事を痛感した。その後、まるで群れからはぐれて飢えた狼のごとく、同じ価値観をもつオタクを探し求めた。
リア充たちは、ウェイウェイ、と奇声を上げ、夜の街でハントしたガールとアバンチュールした数を仲間に誇る。それとまったく同じで、私もオタクの仲間を探し出して、書籍化したのだと自慢してやりたかった。
せめて、オタクの神に、私はなりたかった。
私はさっそく秋葉原にくり出した。仲間はそこにいるはずだった。この秋葉原の街でハントしたオタクに書籍化を自慢をして、ウェイウェイするつもりだった。
街行く人々をじっと見る。
ああ、ここには「ライトノベルなんて書いているの? ウケる〜」なんて内心で馬鹿にする人はいない。いい街だ。普段はAmazonばかりで、滅多に来なくなったが、ここはいい街だ。出版されたらまたここに戻ってこよう。アニメイトで30冊くらい買って、道ばたで配ろう。あ、そうだ。サイン考えておかなくちゃ。
さて、誰に自慢してやろうか……。
では、早速と、「あの、」と道行く人に声をかけても、誰も止まってくれない。「ちょっと」「ねぇ」などと、ボキャブラリー多彩に呼びかけを工夫してみたが、全然だった。
みんな、メイド喫茶の呼び込みには足を止めるのに……。
私は、実感した。
書籍化しても、コミュニケーション能力がなければオタクの神にはなれない。ましてや、ウェイウェイなんて出来るはずもないのだ。
家に帰った私の欲求不満は凄まじかった。
書籍化を誰かに褒めてもらいたかった。すごい、すごい、と言ってチヤホヤして欲しかった。可能であれば、一緒にウェイウェイ言いたかった。
私に残されたのは、両親だった。
親しかもうないと思った。実際、他にはもう誰もいなかった。そう言えば、書籍化した本作も『親子』をテーマにして書いたものだ。これは、何か運命的なものを感じる。
早速、親に電話をかける。
「もしもし、お母さん?」
「はいはい。どうしたのよ、急に電話かけてきて」
「あの、私ね。小説家になったの。……ライトノベルのだけど」
「はぁ!? なんね。本当?」
「う、うん。ライト、ノベルだけど」
「すごいやん。すごいすごい! 読むわー。絶対読むわー」
——これだ
私が欲しかったのはこれだった。そうか、私は親に褒めてもらいたかったんだ。子どもだった時みたいに、親に褒めてもらいたかっただけなんだ。
「ところで、らいとのべる、ってなんね?」
私は少し哲学的な気持ちになった。ライトノベルってなんだろう?
「どうした? らいとのべる、ってなんなんね?」
「えーと、何というか軽い小説、って感じの」
「はぁ」
「イラストとか……、アニメみたいな挿絵とかがついている感じの」
「はい? よう分からんわ」
「でも! 異世界チーレムとかじゃないから!」
「異世界ちーれむ? ねぇ、その異世界ちーれむってなんなんよ。教えて」
私は愕然とした。
考えてみたら当たり前だった。親が異世界チーレムなんて知っているはずがない。それは、私が日本を代表する名女優である吉永小百合を知らないのと同様に、母も日本を代表してしまっている小説形式、異世界チーレムを知らないのは当然なのだ。
私は実感した。
いつまでも親に甘えていたらダメだ。自分の承認欲求を、いつまでも親にお願いしていたらダメだ。私はもう、大人なんだから。
さもないと、私みたいになる。母親に対して、異世界で、チートで、ハーレムな小説の内容について、必死になって説明しないといけなくなる。
だから、みなさん。
書籍化しても、周囲への報告は落ち着いて冷静にしてください。
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……と、言うわけでWeb版『僕は、お父さんだから』を改めまして、書籍版『遺伝子コンプレックス』は、2017年6月21日にプライムノベルスから発売になります。現時点でもAmazonさんで予約できます。
もともとは10万字程度の話を、調子にのった私が19万字まで拡大して、編集が印刷原価を計算して青ざめた本作。もしよろしければ買ってやってください。買わない人もWeb版の『僕は、お父さんだから(http://ncode.syosetu.com/n0586cp/)』を読んでやってください。
それでは、またいつか。
長文、失礼いたしました。
舛本つたな
投稿者:kuro
小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるSwind先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、Swind先生よりご連絡いただきました文面となります。
Swindと書いてスインドと申します。こちらには二度目の寄稿となります。
はじめましての方ははじめまして!
そうでない方は、いつもご笑読頂きましてありがとうございます。
さて本日は、拙作『異世界駅舎の喫茶店 ( http://ncode.syosetu.com/n2046cp/ ) 』の小説書籍版続巻が宝島様より5月25日に、そしてコミックス版がKADOKAWA様より5月22日に刊行させて頂くこととなりましたので、筆をとらせていただきました。
初巻の発売から8ヶ月あまりと少し時間がかかってしまいましたが、こうして皆様に再びご挨拶ができることを嬉しく思っております。
さて、上述の通り、拙作『異世界駅舎の喫茶店』につきましては今回幸運にもコミカライズの機会を頂くことができました。
そこで、コミカライズ作業を通じて感じたことを、僭越ながら皆様にお伝えさせていただければと存じます。
コミカライズの作業を通じて最初に強く感じたのは『小説』と『漫画』では魅せ方が全く異なるということです。
『小説』は、舞台や主人公の内面、動作など物語のあらゆる部分を『会話』と『地の文』という二つの文章で描写されます。
人称や書き方など様々な形はありますが、地の文で舞台の情景や登場人物の心理などを細かく描写していくこととなります。
一方、『漫画』には『地の文』がありません。その代りに舞台情景やキャラクターの個性は『コマ割り(構成)』『絵』を通じて描いていくことになります。
モノローグ的に文字として描写することもありますが、それもあくまで補助的なものです。
また、会話で使える文字数も小説より格段に少なく、短い言葉でどんどん話しが進んでいく形になります。
この違いは想像以上に大きく、『漫画として面白い』作品にするためには、話しの流れを変えたり、時には大きくカットしていくことも必要になります。
一方で、やはり物語としての『芯』の部分は削れません。
作品全体として描きたい主題の部分はもちろんなのですが、私の場合、キャラクターの行動やセリフ回しについては特に気を使っていただきました。
拙作の場合、コミカライズを担当いただいた神名ゆゆ先生や担当編集様とも細かく刷り合せを勧められたということもあって、本当に良い形で仕立てて頂いたと思っております。
そしてもう一つ。
コミカライズに当たってご苦労をかけたのが、舞台の『絵』として設定です。
例えば拙作で言えば、駅舎やホーム、喫茶店『ツバメ』の内部がどうなっているのか?
蒸気機関車は具体的にどんなイメージのものなのか?
主人公たちが載っていたのはどんな列車なのか?
料理はどのような感じなのか? 存在していいものは、ダメなものは? 使われている文字は?
……などなど、細かく決めていかなければならないことがたくさんありました。
特に建物の構造(部屋割りや内装外観など)は、小説では割とアバウトでも許される部分ではありますが、コミカライズとなると背景描写を矛盾なく行うためには相当細かな設定が必要となります。
正直申しまして、この辺りはコミカライズ作業を通じて、設定がどんどんしっかりと煮詰めることができました。これは神名ゆゆ先生に大感謝です!
ただ、小説を書く段階でどこまで細かな設定が必要かといえば、そこは作品次第といったところでしょう。もしコミカライズを目指すとしても、まずは『小説として楽しい作品』をしっかりと描くことが優先されると存じます。”執筆時間に余裕のある時”に妄想するのはきっと楽しいですけどね(笑)
さて、最後に宣伝など。
冒頭にもあります通り、小説書籍版の続編となります『異世界駅舎の喫茶店 小さな魔女と記憶のタルト』が2017/5/25に宝島社様単行本として刊行となります。
今回もWeb版から大幅に改稿して書き下ろしも追加、前回同様『書き下ろしレシピ』も掲載しております。
今回はなんと『ミスター味っ子』や『将太の寿司』などでおなじみの料理漫画界のレジェンド、寺沢大介先生に推薦の言葉を頂くことができました。本当に感激です!
もちろん、pon-marsh 様の素敵なイラストも必見です!
そして、コミックス版『異世界駅舎の喫茶店 1』もKADOKAWA様より刊行となります。
発売日は2017/5/22、MFCレーベル、こちらは『異世界居酒屋「のぶ」』からしのぶさんの応援メッセージを頂くことができました!
神名ゆゆ先生の漫画による、小説版とはまた違った楽しい『ツバメ』の雰囲気を味わって頂けるかと存じます。漫画版では名古屋ネタも結構突っ込んでいます(笑)
ComicWalker / ニコニコ静画の『異世界コミック』コーナーにて引き続き連載されますので、どうぞこちらも合わせてご覧いただければ幸いです
第5回ネット小説大賞も間もなく最終審査結果が発表されるとのこと。
今年もたくさんの作品が新たに書籍化になり、きっとこの中からコミカライズされる作品も生まれるでしょう(そういえばコミカライズ賞もありますね!)
そんな新しい作品たちに負けないよう、そしてこれから書籍化・コミカライズを目指される皆様に夢と希望を持っていただけるよう精いっぱい頑張って取り組んでまいります。
最後に。
本当に多くの方との『縁』に恵まれまして、こうして無事に続巻を発刊することができ、そしてコミックスも刊行することができました。
それもひとえに読者の皆様が応援頂いたからだと思っております。この場をお借りしまして厚く御礼を申し上げます。
書籍版もコミック版も、もちろんWeb版もぜひご笑読いただきまして、そしてたくさんお腹が空いていただけましたら幸いです。
2017年のいちばん良い季節のある日 Swind
投稿者:kuro
小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である佐竹アキノリ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。
以下、佐竹アキノリ先生よりご連絡いただきました文面となります。
小説家になろうユーザーの皆様、初めまして。佐竹アキノリと申します。
おかげさまで「魔物と始める村づくり!」が4月22日にレッドライジングブックスから、「逆成長チートで世界最強」が4月28日にヒーロー文庫から発売されることになりましたので、お便りを書かせていただきました。
なろうユーザーの多くの方は小説を書いている、あるいは書いてみようと考えていらっしゃるでしょうから、私が出版を通して学んだことをお伝えしようと思います。
やはり最初に言われるのは、読者さんを意識するということです。
もちろん、ひたすら自分のためだけに書く作品も、特定の誰かに届けるための作品も、とても素敵なものです。特別な思いがこもった至上の一作には違いないでしょう。
しかし、本を出すとなると、不特定の誰かに見ていただくことになります。誰かの手に届き、読んでいただくことでようやく作品は完成するのだと私は考えています。
そのために様々な方が関わって、デザインや表紙など様々な工夫が凝らされております。私などは著者というよりも、一冊の本の本文を担当しているという意識のほうが強くなりました。
さて、これは小説家になろうで投稿した作品についても同じことが言えるでしょう。では、読者さんに作品を届けるためにはどうすればいいでしょうか。
たとえばタイトルですが、造語ばかりにしてしまったり、読めない英語にしてみたりすると、読者さんにとっては読みにくくなってしまいます。もちろん、一概にすべてが悪いというわけではありませんが、ある程度、知っている言葉や興味をそそられる単語があったほうが親切だと思います。
あらすじや本文でも、今後の展開が読めず「これからどうなるんだろう?」とわくわくする内容だと、自然と引きつけられるでしょう。しかし、そこでいきなり大量に新しい情報を出してしまうとどうでしょうか? 読者さんはスムーズに読めず、何度も目で追わなければならなくなります。
かといって、情報が書かれていないと今度は逆に、どういう中身なのかが理解できなくなり、没入することが難しいでしょう。
そうした点は、読者さんをほんの少し意識するだけでもっとよくなると思います。
執筆の途中、私はよく自分に問いかけてみます。
「読者さんはこの話を見てどう思うだろう?」
「この単語で言いたいことが伝わるだろうか?」
「自分はアイディアをすべて知っているが、読者さんに提示されている情報は十分か?」
「こんな内容を入れて、戸惑ってしまうんじゃないか?」
ほんの少しだけ立ち止まる時間が、読者さんに優しい作品にしてくれるかもしれません。
ときにちょっとばかり説明を追加したり、ときに書きたいことを思い切ってシンプルにしてみたり。
これはすべてを読者さんに委ねるということではありません。なにかしらの書きたいものがあって、その情熱に任せて筆を執るわけですから、作者の都合が前面に出てくることもあるでしょう。けれどそこで読者さんのことを少しでも考えてみると、より多くの方が魅力的に思う作品になるのではないかと思うのです。
書籍化にあたって、ブラッシュアップの中で学んだことは、そうした小さな積み重ねだったのではないかと、これまでを振り返るたびに感じています。
私の話となりますと、「可愛い狐娘さんを書きたい!」というのがモチベーションになっているため、どうすれば読者さんに気に入ってもらえるキャラになるだろうかと考えることが多いです。
書籍化することになったシリーズすべてに狐娘さんが出てきていますし、おそらくそうした作者の都合を切り捨ててしまった場合、長く小説を書き続けていくことはできないでしょう。だからこそ、それ以外の部分ではできる限り、読者さんに物語を楽しんでいただけるように邁進しております。
大勢の作品の中から、自作を読んでいただけるのは、とても光栄なことです。そして読者の皆さんからの応援は、作者の皆さんの励みになることでしょう。
この話が皆様にとって少しでも価値あるものになり、楽しい小説家になろうでの活動が続いていくことを願っております。
最後になりますが、宣伝をさせていただきます。
「魔物と始める村づくり! やる気なし魔導師の開拓記」がレッドライジングブックスから4月22日に発売されます。イラストレーターは40原先生で、可愛い狐娘さんのイラストがたっぷり詰まっています。
「逆成長チートで世界最強」がヒーロー文庫から4月28日に発売されます。イラストレーターは「幼女戦記」の篠月しのぶ先生で、とてもかっこいいイラストを描いてくださいました。
書店さんで見かけた際は、お手にとっていただけると嬉しいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆様が楽しく小説を書き続けられ、素敵な小説に巡り会えるようお祈りしております。
佐竹アキノリ
投稿者:kuro