【お便りコーナー】第214回: 棚本いこま先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である棚本いこま先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、棚本いこま先生よりいただきました文面となります。

こんにちは、「誤字脱字」と打とうとして「ゴジラ辻」になる程度のタイピング能力、棚本いこまです。

小説家になろうを読み手として楽しんでいる皆さま、その中でもドストライクで好みの作品に出会ってしまったよという方へ宛てて、お便りを書きました。

もしもあなたが「好きだな」と思う作品に出会った時には、ぜひ、感想を書いてみてください……!

「面白かった」の一言でも充分です。
もっと短く「良き」でも良きです。
それだけで作者は喜びます。
もちろん具体的に「ヒーローが放った無言のコークスクリューブローが熱かったです」なんて書いていただけたなら、元気通り越して蘇生します。

私は「誰かの感想が聞きたい(できれば誉められたい)」という、純然たる私利私欲でweb投稿を始めた口なのですが、連載しても完結しても短編を書いても一件も感想が付かず、投稿をやめかけておりました。

そんな折に、人生で初めて感想、それも最高に嬉しい内容(そして感想欄ではなくメッセージで来たので何らかの事件かと震えながら開いてひっくり返った)をいただいて復活しました。
小躍り高じてガチ踊りで蘇生しました。

このように、反応がなくて筆を折るはずだった豆腐メンタル作家が、読者さんからの温かい感想一件でひょいと救われたりします。

なので、「あらやだ私このお話好きぃ!」な作品に出会いましたら、ぜひその思いを作者に届けてみてください。
「好きな作品を書いてた作者さんが投稿をやめてしまった……」という悲劇を防ぐために……!

(もちろん感想が欲しくないタイプの作者さんも普通におられると思いますが、感想欄が開いている限りはウェルカムと見ていいと思います! たぶん!)

なお、ここまで感想感想と騒ぎたてましたが、たとえ感想でなくとも、ブックマークでも評価でもリアクションボタンでも、とにかく何かしら見える形で「良かったよ!」な思いを表明をしてくだされば、確実に作者の心の栄養になります。
読んでくれた人がこの世にいるぞ、面白いと思ってくれた人がいるぞ、という実感が得られますからね……!

お話は以上です。

最後に、この場をお借りして。

転生やチートやざまあといった健全な要素をことごとく取りこぼした代わりに、日下部(部活名)だのゴボウで素振りだの非風呂キャンセル界隈だのといった不審なワードが混入している私の作品を、なろうの膨大な作品群から掘り出してくれた、勇気ある奇特な読者さまたちへ。

見つけてくれてありがとう!
妙なタイトルに怯まず挑んでくれてありがとう!
おかげで今日も元気に書いてるよ!
書いてたら本も出せたよ!
こいつを育てたのは俺なんだぜ……と後方彼氏面してね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

【お便りコーナー】第213回: 北里のえ先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である北里のえ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、北里のえ先生よりいただきました文面となります。

はじめまして。北里のえといいます。

『小説家になろう』で連載していた『悪役令嬢はシングルマザーになりました』が第2回アイリス異世界ファンタジー大賞銀賞を受賞。2024年9月に一迅社アイリスNEOにて書籍化していただきました。

書籍紹介
https://www.ichijinsha.co.jp/iris/title/akuyakureijyou-ha-singlemother/

2025年3月28日、ゼロサムオンラインにて星川きづき先生によるコミカライズ連載開始 (https://zerosumonline.com/detail/single

2025年6月3日、第2巻を刊行していただけることになりました。
https://www.ichijinsha.co.jp/iris/title/akuyakureijyou-ha-singlemother-2/


去年、初めての書籍化の改稿作業をしながら感じたのは『これはグラウンド整備をしているみたいだな』ということでした。

『小説家になろう』に投稿していた作品の改稿なので既に骨子となる物語は存在する。それを書籍化に向けて整えていく作業です。

グラウンド整備とは土の表面を均したり、凹凸をなくしたり、ゴミを取り除いたり、水を吸わせたりするなど、様々な作業が含まれます。

読みながら引っかかるところがある。それは凹凸があるのかもしれない。穴があったら埋めて均して、盛り上がっていたら削って均して。そうやって引っかかることのない文章を作っていく。

『引っかかる』というのは感覚的なものなので個人差があるかもしれません。でも読みにくい文章とは多くの人が引っかかるポイントがあるからだと思うのです。例えば不必要に同じ表現が続くと違和感を覚えませんか? 文法や用語の誤用、リズムが良くない、文章のスタイルがバラバラ、視点が定まらない、など挙げていったらキリがありません。

いらない部分を取り除き、必要なところは表現を足し…。担当編集者様と校正者様のおかげで私の拙かった文章がどんどん研磨されていくのを感じました。

自分では自分の文章の癖は分かりにくいものです。だから人に読んでもらい、引っかかる箇所を指摘してもらえたことは大変に有難い機会でした。

『小説家になろう』版の『悪役令嬢はシングルマザーになりました』は当時の拙い文章そのままにしてあります。

今、なろう版を読み返すと引っかかる部分があちらこちらにあり、『うう、拙い…直したい…』と恥ずかしいですが、初心に戻り自分を振り返るためにも敢えてそのままにしてあります。

なろう版『悪役令嬢はシングルマザーになりました』(書籍版とは内容も若干異なります)
https://ncode.syosetu.com/n7934hj/

なろう版と書籍版を比較すると、どこに凹凸があってどんなふうに改稿したのかが分かるかもしれません。

文章の凹凸を無くす、とは『読みやすい文章を書く』ということだと思います。どんなに面白い内容でも読みにくければ多くの読者さんに届きづらいでしょう。そういう意味で私もまだまだ修行の身。もっと文章が上手くなりたい。今後も精進して書き続けていきたいと思っています。

読んでくださり、ありがとうございました。

北里のえ

『悪役令嬢はシングルマザーになりました』第二巻もよろしくお願いいたします!
Amazon: https://amzn.to/446NwOE

【お便りコーナー】第212回: こはるんるん先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるこはるんるん先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、こはるんるん先生よりいただきました文面となります。

はじめまして。こはるんるんと申します。

小説家になろう様に「勇者の当て馬でしかない悪役貴族に転生した俺 ~勇者では推しヒロインを不幸にしかできないので、俺が彼女を幸せにするためにゲーム知識と過剰な努力でシナリオをぶっ壊します~」を投稿しております。

このたび、徳間書店から2025年5月29日に漫画版、第1巻が刊行されることになりました。
ひとえに応援してくださった読者の皆様のおかげです。
この場を借りてお礼を申し上げます。

ここからは、私の小説の書き方をご紹介したいと思います。参考していただければ幸いです。

Web連載小説とは、連作短編だと考えています。
3000文字くらいの短編小説が、連なっているイメージです。

この場合、短編小説として1話単体として読んでも、おもしろいと思ってもらうことが重要だと思います。

短編小説としておもしろい小説の特徴とは、主人公の行動によって、冒頭で提示された人間関係になんらかのプラスの変化が起こっていることだと考えています。

簡単な例だと、主人公のピンチから始まり、主人公の勝利で終わるなどです。

あるいは、主人公のことをバカにしていた人間が、主人公を認める。手のひらを返すなどでもOKです。

主人公が誰かを救い、感謝されるでもOKです。

このように、主人公の行動の結果によって、なんらかのプラスの変化が起こらないと、ストーリーとはおもしろいと思ってもらいにくいと考えています。

この点を意識されると、話がぐっとおもしろくなると思います。

このお便りがあなたの創作活動の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こはるんるん

漫画版「勇者の当て馬でしかない悪役貴族に転生した俺 ~勇者では推しヒロインを不幸にしかできないので、俺が彼女を幸せにするためにゲーム知識と過剰な努力でシナリオをぶっ壊します~」は

以下のcomicユニコーンの特設ページで試し読みができますので、ぜひご覧になってください!
https://unicorn.comic-ryu.jp/3587/

もし、よろしければ、ぜひお読みいただけるとありがたいです!

Amazon。第1巻へ
https://amzn.asia/d/fmDnJ0Q

【お便りコーナー】第211回: 殿水結子先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である殿水結子先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、殿水結子先生よりいただきました文面となります。

皆様初めまして。殿水結子と申します。

小説家になろうで連載している「娼館の乙女~売られた少女は推理力で成り上がる~」が2025年5月23日にブレイブ文庫から発売されることになりました。これも応援してくださった読者の皆様のおかげです!

公式サイト
https://hifumi.co.jp/lineup/9784824204370/
Amazon
https://amzn.asia/d/hwcs1IT

さて、かれこれ小説を紙・電子合わせて4作品ほど商業化させていただいた私が、〝書籍化するにはどうしたらいいの?〟という疑問について皆様にアドバイスがあるとしたら、それは大きく分けて三つほどあります。

①投稿方法を研究すべし
この「小説家になろう」で書籍化を目指して連載する場合、ランキング攻略をしなければなりません。
なのでWeb小説を連載する前に、その投稿先のシステムをしっかり研究する必要があります。
ランキング上位を狙えば、たくさんの読者に見てもらうことが出来ます。
まずは、ランキングに入るにはどうしたらいいのかを考えましょう。
やはり最初は新着欄でたくさんの人の目に触れることが大事ですから、ある程度書き溜めておいて連投することが重要になって来ます。
新作を投稿した瞬間が一番ポイントをいただけるチャンスなので、最初は一日に3~8回ほど新着欄に顔を出すことを目標にしましょう。
10ptでも入れば、ジャンル別日間ランキングの100位以内に引っかかる可能性が出てきますよ。

②書きたいことを書くべし
よく、Web小説サイトの攻略方法として〝流行に合わせた話を書こう〟というような言葉が出てくるのですが、正直申し上げて私はそうは思いません。
自分が〝つまらない〟と感じる話は、他者が読んでもつまらないものです。
〝面白い話書けたよ!見て~!〟と自分にも他者にも胸を張って言えるお話を書いた方が、もし読者を取り込めなかったとしても、書いている自分の精神状態には良好に作用するはずです。
〝書きたくない話を書いて心が折れる〟というのが一番のバッドエンドだと思いますので、たとえランキングに入れなかったとしても〝書いていて楽しい話〟〝自分の心を躍らせてくれる話〟を書いた方が予後がいいのではないでしょうか。

③続けるべし
これが簡単に見えて、一番難しいことです。
私の作品で商業化したものは4作品ですが、小説家になろうに投稿した作品は長編・短編合わせて80作品にのぼります。
つまることろ、書籍化の打率はかなり低いということです。
だからこそ、私は長く書き、多く書くことを続けて来ました。
そのためには、折れることなく腐ることなく「続ける」という試行錯誤、それに伴う忍耐が必要になって来ます。
どうやったら長く、多く書けるのか?
自分は何が得意で、どのような環境なら書き続けられるのか?
その視点を持っておくと、創作人生がもっと華やかになるのではないでしょうか。

↓こちらでも創作へのアドバイス、ランキング攻略について多数掲載しているので、興味のある方は覗いてみてくださいね☆

なろう攻略ゆるメソッド〜書籍化するまで頑張ってみた作家のエッセイ〜
https://ncode.syosetu.com/n9445gj/

以上となります。皆様、お互い楽しく長く健康に、創作活動を続けて行きましょう!

【お便りコーナー】第210回: マナシロカナタ先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるマナシロカナタ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、マナシロカナタ先生よりいただきました文面となります。

みなさん、こんにちは。
「○○を助ける系」ラブコメ作家のマナシロカナタです。

デビュー作では「子犬」を助け。
2作目では「ヒロイン」をナンパから助け。
そして3作目となる今作では「黒猫」を助けます。

もはや芸風ですね。
毎日、次は何を助けようかなと考えています。

しかしこれは言い換えれば、自分だけの武器を持っているということ。
武器とはつまり「強み」であり、困った時に「頼れる」もの。

2年間、新刊を出せずにもがいていたボクですが、この信頼できる武器に頼って、3度目の書籍化へとたどり着きました。

皆さんも探しましょう、執筆における自分だけの信頼できる武器を――!

というわけで、「ネコタマ」こと、

『黒猫を拾ったら俺んちが二大美少女の溜まり場になった。』

著/マナシロカナタ
イラスト/うなさか 先生
レーベル/GCN文庫

が5月20日に発売されます。

実に2年ぶりの新刊ということで、本を出せなかった2年間の様々な想いを全て、この本に込めました。

……込めすぎたせいで、ページはなんと300ページ越えになってしまいました。
担当編集様、本当にごめんなさい。

そんな、二大美少女&イタズラ黒猫との、甘々だけどちょっと切ないトライアングル恋物語。
手に取っていただけると嬉しいです。

[Amazon]
https://amazon.co.jp/dp/4867167614

[GCN文庫公式]
https://gcnovels.jp/book/1873