【お便りコーナー】第62回: シンギョウ ガク先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるシンギョウ ガク先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、 シンギョウ ガク先生よりご連絡いただきました文面となります。



 はじめまして、シンギョウ ガクと申します。

 
 小説家になろうにて、ツギクルブックス様から好評発売中の『Re:ビルド!! ~生産チート持ちだけど、まったり異世界生活を満喫します~』と、今回五月一五日にアーススター・ノベル様から発売することになった『(株)総合勇者派遣サービス ~綺麗なお姉さんと異世界無双ライフ~』の作者をしております。

 本好きから、なろうの読み専、書き手、書籍化作家、複数書籍化作家まで進化させていただきました。別サイトで書籍化した作品を入れると五冊目となり、大変ありがたいことです。

 と、まぁ。ぼっちのおっさんが作家様という肩書きを手に入れたわけですが、これが一〇年前なら絶対にあり得ない状況であるため、当の本人が一番当惑しているといのが、実情といったところでしょうか。

 私は元々、読んで消費する側の人間を長くやってきておりまして、本を読んでは、『俺が考えた世界設定』を書き連ね、飽きたら消すという作業をひたすら一人でやっていた記憶しかない男です。

 本の世界に浸っている時や妄想設定を考えている時は、外界の煩わしさをシャットダウンできるため、最高の逃避場所でした。

 まぁ、やべー奴です。はい。

 そんなやべー奴がまともに物語を書いたのは、なろうへの投稿が初めてでした。

 それまでは、世界観や世界設定、プロットらしきものを書いて満足というか、その先に進めずにいたのですが、ちょうどその時期になろうで異世界転生物が流行しており、一人称視点の作品の書き方というのを見て、『あ、これなら俺でも書けるかも』とか思いました。

 普通のラノベや歴史小説を読んできていた俺にとって、一人称のWEB小説との出会いがなければ、今でもきっと設定とかだけ書いて妄想に浸る生活を送っていたと思いますが、この出会いが、私になろうへの投稿を決意させる大きな要因になったのです。

 それまで書けなかったのが嘘のように、主人公の視点を中心にスラスラと物語が進んでいきました。いやーほんとにビックリするくらい書きやすくなった。

 ただ、文章を書く素養はほぼゼロでしたので、文頭の段落明けやその他色々な文章作法は、なろうの読者の方に教えてもらいながら、書き続けてきました。

 今考えると、そんなレベルでよく投稿したなとも思いますが、当時の私はとても気楽な気持ちで投稿していたと思います。

 どうせ、誰も読まないだろうし、自分の好きな物全部ぶち込んでやれと思い、自分が読みたい優先をドンドン書いて投稿していました。

 それに読者からのダイレクトな感想が返ってくると、『マジで俺の妄想で楽しんでくれているのか』と嬉しくなり、更に投稿を続けていたら本となった次第です。

 人生何が起きるか分からないとかいいますけど、私の場合は作家という肩書が落ちてました。

 ここに至ったのは、応援してくれた読者の方、投稿する場を与えてくれたなろう、そして出版社との縁のおかげだと思っております。

 そして、今ここの場でこうして書いているのも運よく掴んだだけです。

 運とかふざけているのかよとか言う方がいらっしゃるかもしれませんが、私がこの場で書いているのは本当に運でしかない。

 ただ、その運を掴むために折れずに書き続けていたというだけです。
 
 作家になるチャンスというのは、十年、二十年かかる人や書いて数ヵ月でなるという人もいて、本当に人それぞれです。

 この年数やれば必ずなれるというわけでは無いところが怖い。

 なので、なれるなれないの差は、そのチャンスが来るまで折れずに頑張れるかの違いだけだと思います。

 若い書き手さんたちには、是非とも折れずに頑張って書いて欲しいです。

 
 最後に少しだけ宣伝を五月一五日にアーススター・ノベル様より『(株)総合勇者派遣サービス ~綺麗なお姉さんと異世界無双ライフ~』(https://ncode.syosetu.com/n6274ef/)が発売予定なので、店頭で見かけましたら冬馬来彩先生の美麗イラストと口絵だけでもチラ見していただければ嬉しいです。

【お便りコーナー】第61回: 霜月零先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である霜月零先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、 霜月零先生よりご連絡いただきました文面となります。



 初めまして。
 もしくはこんにちは?
 霜月は、『しもづき』と濁らせて読んでくださいね。

 さて、この度、生まれて初めて出版させて頂くことになり、お便りコーナーに参加させていただきました。
 このコーナーでは、他作家様へのアドバイスや雑談をとのことで、わたしが書籍化の際にとても困ったことをお伝えしておこうと思います。

 まず最初に。
 書籍化を目指している方は『あとがき』を今のうちに書いておきましょう。

 ……霜月は何をいっているのか。

 いま、この文章を読んだ方はそう思ったのではないでしょうか。
 書籍化もしていないのに、あとがきをなぜ書くのかと。
 あとがきのページ数だって書籍化の際に決まるのであって、そもそもあとがきがないかもしれないじゃないか、と。

 ですが、これは本当にあったことなのですが、わたしは書籍化が決まる前は、あとがきにあれを書こう、これを書こうと、いろいろ沢山思っていたことがあったのです。
 読者様への感謝はもちろんのこと、書籍化へいたるまでのあれこれ等、それこそエッセイにできるのではと思うぐらい沢山のことを思っていました。
 ……思っていた、はずなんです。

 ですがいざ、あとがきのページ数が決まり、さぁ書こうという段階になり……。

 フッ……と。

 冗談みたいに思いが消えて、頭の中が真っ白に。
 きちんと書けるだけの納期を頂いていたにもかかわらず、締め切りぎりぎりまで書き終えることが出来ませんでした。
 皆様への感謝だけは絶対に忘れずにと思っていたので、そこの部分だけはなんとか書けたのですが、もっと丁寧に沢山のことを書けたはずなのにと、読み返すのがとても恥ずかしい状態となってしまいました。
 
 初めての書籍化という嬉しさと共に、自分でも気付かないうちにとても緊張しているのだな、と思います。
 なのでこれから書籍化を目指している皆様に。
 あとがきは、気持ちの余裕があるいま書きましょう!

 
 次に、書籍化の際困ったことその2。

 誤字脱字、表記ゆれの多さです。
 誤字脱字は、何度も読み返していたのになぜ出てくるのか。
 自分で読み返していても気付けないことが多いですよね。
 でも出来るだけ、今のうちから修正しておいたほうが、書籍化の際とても楽になります。
 
『表記ゆれ』については、わたしは書籍化に際して初めて知った言葉でした。
 
『我が儘』『我侭』『わがまま』など、同じ言葉でも違う表記になっている言葉が表記ゆれだそうです。
 わたしが読者として読んでいる時には気付かず、気にしたこともなかったのですが、書籍にする際には統一したほうが良いとのことで、出来る限り統一しました。
 ですがこちら、webで執筆中は誤字脱字以上に気にしたことがなく、大量にあったのです。
 担当様がチェックして下さったのを一点一点修正統一したのですが、校正様のチェックでさらに沢山見つかりまして。
 ですので皆様も表記ゆれは書籍化前からぜひ気にしてみてください。
 わたしのように、大量の修正に慌てることがないといいな、と思います。


 そして最後にCMを。
 第七回アイリス恋愛F大賞にて銀賞を頂き書籍化となりました、

『悪役令嬢の兄になりまして』
 https://ncode.syosetu.com/n2884dl/

 こちらが、一迅社アイリスNEO様にて5月2日発売となります。
 乙女ゲームの悪役令嬢の兄に生まれ変わってしまったラングリースは、果たして破滅の運命から逃れられるのか?!
 どうぞよろしくお願いします。

【お便りコーナー】第60回: 田山 翔太先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である田山 翔太先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、 田山 翔太先生よりご連絡いただきました文面となります。



 はじめまして、田山翔太と申します。

 平成30年3月25日、オーバーラップノベルスより

「インスタント・メサイア」
(1部:https://ncode.syosetu.com/n8143bt)
(2部:https://ncode.syosetu.com/n8607dt)
(学園IF:https://ncode.syosetu.com/n5938eq)

 という作品が書籍化いたしました。
 皆様方の御声援のお蔭です。誠にありがとうございます。


 さて、この度、小説を書いてらっしゃる皆様、読者の皆様にお伝えしたい事がございまして、恥ずかしながらこちらに投稿させていただいた次第です。


 まず、「小説家になろう」で作品を書いている方へ。

 私の書いている小説は、ラブコメです。ファンタジーです。サイコホラーであり、復讐ものでもあり、純愛の物語でもあります。
 しかし、いわゆる転移ものではなく、転生ものでもありません。
 正直に申し上げますなら、流行から外れているとのご指摘を受けた事もございます。

 ですが、私は私の作品が好きです。
 私自身の作った子です、誰より愛していると胸を張って言えます。
 そしてそれは、私の人生の中で大きな財産となっています。

 作品を書籍にしていただいた事が、ではありません。
 自分が書きたいものを書けた事、そして何より、私が私の作ったものを愛することが出来た、というその事実がより大きな財産となったのです。

 私が作者の皆様に伝えたい事は、結局のところ一つだけです。

 自分の作品を愛してあげてください。
 どのような事があったとしても、そこだけは忘れていただきたくはないのです。

「お前ごときに言われるまでもない」というお怒りの言葉が返ってくることこそ、私が求めるところです。
 その際は不実者ゆえ、内心の喜びを隠せないながらも、深く謝罪いたします。


 読者の皆様へ。

 小説を読む事が楽しい。
 そう感じる感性の方々が、これほど多くにいらっしゃる事。
 その事実に対して、私は大きな喜びを感じています。

 ところで、これはお節介な言葉かもしれませんが、自分が楽しめるジャンルや感性を否定される事があるかもしれません。
 あるいは、小説を読む趣味自体が否定されることがあるかもしれません。

 ですが、どうか胸を張ってください。
 楽しめる「何か」を持っている。
「何か」を楽しめる感性を持っている。
 それは、皆様のとても秀でているところなのです。

 小説は楽しいものです。読む事も、書く事も。
 楽しいものを楽しめる事は、何より素晴らしい事と思料いたします。

 どうかこれからも、何卒小説という媒体を愛していただけますよう、こちらにお示しさせていただきたく。

 ……偉そうな言葉に聞こえてしまったのでしたら、その旨謝罪いたします。


 さて、以上がお話したい事の主眼でしたので、以下はさしたることではございません。
 小説を手掛けておられる方、あるいは「これから書いてみようかな」と思っていらっしゃる方に対し、いくつかを書かせていただきたく。

 恥ずかしながら。
 恥ずかしながらも書いちゃいます。

 私自身が独学でしたので、「これが正しい」と言い切ることなど到底出来ませんが、ちょっとした参考になればと思いお示しいたします。


①プロットについて

 私は、プロットというものを「ストーリーの筋を単純に表したもの」と理解しています。物語の骨組みと表現しても良いのかもしれません。
 あるいは、グラフにおいて測定値等を示すものもプロットと呼ばれますが、まさしくそのとおりで、ストーリーの重要な点を表現したものがそれに当たるかと思います。
 この点を通ってストーリーは進行していくものかと。

 正直、プロットについては、物語の収束点も含めて、なるべく精密に作成しておいたほうがよろしいかと思います。
 勿論、本文を書き進めるうちにどんどんプロット自体も微妙に変わっていくものですが、その際はプロット全体と比較してストーリーに矛盾が無いかを確認するのがおすすめです。
 ストーリーの重要なイベント前などには立ち返って、またプロットに時間を割いたりします。

 その他、あらかじめプロットを重要なイベントごとに項目分けしておき、その下に後々本文となる文章を書いておきますと、自分の中でストーリーの全体像がより掴みやすくなるように思います。
 また、この手法の副産物として、物語の筋に大きく関わらないエピソードなども、どのタイミングで入れるべきかを考えやすくなります。

 欠点としては、プロットに力を入れすぎると本文を書くスピードが落ちる事です。
 ですが、伏線を物語に組み込みたい場合であればこの作業は必須になるかと思いますので、ご留意くださいませ。


②キャラクター設定について

 キャラクターを作る時に一番重要な事。
 それは、「自分がどんなキャラクターが好きか」をあらかじめ整理しておくことです。
 キャラクターを好きになるのってとっても大事。

 自分がそのキャラクターを好きになれないと、あまり物語の中で彼ら彼女らは動いてくれなくなるように思います。
 動かしたくてもストーリー上動かせない場合も多々ありますが……。

 物語上、当然自分の嫌いな性格のキャラクターを出す必然性も出てくるかと思います。

 その時は、彼ら彼女らのエピソードを考えてみて、愛着を持てるようにするのがよろしいかと。

 私は自分の作品のキャラクター、みんな大好きです。

「このキャラクターの気持ちには寄り添えない……!」

 そう思った時、その子の背景を考えまくってみたら、

「なんかちょっと好きかも……」
「いや、やっぱり愛してる!」

 と気持ちが変化していきました。


③その他

 文章は、私にとっては呼吸と同じような物でした。
 書けば、読みたくなる。
 読むと、書きたくなる。
 それを繰り返していると、意外と長く書き続けることが出来ました。

 文章が書けないときには、文章を読みましょう。
 いずれまた書くときに、必ずあなたの糧になります。

 ただし、一点ご承知おきいただきたい事が。
 私が尊敬している先生の言葉に、「下手な稽古、駄目な稽古」というものがあります。

 ものを書くときに当てはめるとしたなら、次のようなものでしょうか。

「はじめは上手く行かなくても、正しいやり方を続けることで成長することは出来ます。
しかし考え無しに、手当たり次第に書くだけでは、文章自体が上手くなることはありません」

 ブーメランです。
 耳が痛い心が痛い。
 正しいやり方を今後とも追い求めます。精進いたします。


 さて。

 このようにお話をさせていただける場を提供いただいた「小説家になろう」様、ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

 これからも、皆様と一緒に、私自身も成長していきたく思います。

 今後ともよろしくお願いいたします。


 最後に宣伝をば。

 オーバーラップノベルスより「インスタント・メサイアⅠ」(イラスト:cinkai先生)好評発売中です。

 書店さんでお見かけした際には、お手に取っていただければ幸いです。


 特設ページ:http://over-lap.co.jp/narou/865543308
 キャラクターデザイン:http://blog.over-lap.co.jp/instantmessiah_chara
 編集さんとやんちゃした痕跡:http://blog.over-lap.co.jp/aprilfool_instantmessiah

 cinkai先生の美麗イラストが皆様をお出迎えいたします。
 よろしくお願いいたします。

【お便りコーナー】第59回: りょうと かえ先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるりょうと かえ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、 りょうと かえ先生よりご連絡いただきました文面となります。



 はじめまして、りょうと かえと申します。
 小説家になろう様にて「紅き血に口づけを ~外れスキルからの逆転人生~」(https://ncode.syosetu.com/n3668ef/)を連載しております。

 こちらが2018年4月に書籍として発売されるにあたり、今回筆をとらせていただきました。
 アドバイスというよりも、こんなことをしたら書籍化まで行きました、という実体験になります。

 1、ひたすら読んだ
 登録前から現在まで約1年間、小説家になろう様で読んだ文字数は、おそらく2000万字ほどです。文庫本で200冊分になります。
 私が得難いと思ったのは、「書籍になる前」の生原稿が読めることです。公募ではそうはいきません。応募したそのままが世に出ることはないからです。
 web版と書籍版を比べることで、どのようなポイントがあるかも体感的に会得できました。
 これまで公募で駄目だった10年間よりも、遥かに多くのことをこの1年で学べたと思います。

 2、好まれるタグ
 読むのと並行して、いくつかの作品要素やタグに人気があるのがわかってきました。これまでは全くわからなかった「読者像」がぼんやりと掴めるようになっていました。
 今まで意識しなかった要素を書いてみる、という挑戦が出来る様になったのです。
「紅き血」は婚約破棄というオーソドックスな要素を使った作品です。小説家になろう様を読まなければ、この作品は生まれなかったと思います。

 3、得意なことに集中する
 人によって書きやすい場面やキャラは違うと思いますが、小説家になろう様はそれを絞って長期間書ける場でした。
 これは本当に良かったことです。今までの執筆は霧の中を歩いている様なものでしたが、現在は自分の強みを活かせていると思っています。リアルタイムな読者の反応は大きな糧となりました。
 もちろん苦手は少ない方がいいのでしょうが、客観的に得意・不得意がわかるのは非常に有難いことでした。

 以上です。創作は楽しくも辛いことがありますが、続ければそれで良いものです。

 最後に4月12日ノクスノベルス様より発売の「紅き血に口づけを ~外れスキルからの逆転人生~」を宜しくお願いいたします。
 果てのない創作を、できる限り楽しみましょう。

【お便りコーナー】第58回: ぐう鱈先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるぐう鱈先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、 ぐう鱈先生よりご連絡いただきました文面となります。



 初めまして、ぐう鱈と申します。

 4月16日にアース・スターノベル様より「ダンジョン農家! ~モンスターと始めるハッピーライフ~」を発売させていただけることとなりましたので、ついにこのコーナーにお便りできる! ということで駄文似て恐縮ですが送らせていただきます。

 さて、テーマが「アドバイス」という事ですが、今まで投稿した皆さまが的確に書いています!
 非常に参考になります!……ぐう鱈のアドバイスなんて必要あるのだろうか……。
 と、ちょっと悩みました。ちょっとだけね。むしろ私だから説得力のあると思って書きたいと思います。

≪アドバイス?≫
 1.どんなモチベーションで書き始めるべきなのか
 2.どんな方法論があるのか
 3.ゴールは実はスタート地点
 4.ファンタジー書いてるけどリアルのお話をしよう


□.1つめ、「1.どんなモチベーションで書き始めるべきなのか」。

 書きたい!で続けられるほど簡単ではありません。書くのには時間がかかるし、想いだけで書いたら途中でわけがわからなくなる。プロットをしっかりしようと思ったらそこで時間切れになってしまう。書き始めても1話2~3時間執筆にかかるし……。
 そこで私の場合は複数の目的、つまりモチベーションをもって挑みました。

≪ぐう鱈のモチベーション≫
 ・最近報告書類しか書いていなかったので、文章としての文を書く
 ・なろうのロジックを体感してみる
 ・読みたい内容の小説がすぐ違う展開に行く。なら自分で書いてやる!

 モチベーションが1本折れようがまだ、我々には2本ある!!
 ……そんな感じでプロット書いたら非常に長くなりました(汗)。
 折れないモチベーション。
 なんてものはありません。分散することでリスクヘッジするのです(ヲイ)。


□.2つめ、「2.どんな方法論があるのか?」

 いろんな人が言っていますが、とりあえずランキング上げる為には同じ趣向の同士を集めて(1作目で大ヒットなんて……貴様ら天才か!あ、天才か……)、その時分に流行ってそうな要素を読んで欲しい内容の上っ面に乗っけて発表です!
 ……。そっ、そんなことで。自分の作品の特徴(上記した自分が書きたい・読みたいこと・読んでほしいこと)をしっかり持つことが大事だと思います。


□.3つめ、「ゴールは実はスタート地点」

 本を作るという事において、書籍化決定は『開始の合図』です。WEB公開しているものをそのまま本にしてしまってはあまり意味がありません。そこから如何に上乗せをし、業界諸先輩方の考え方を学ぶこと、更によくしていくスタートになります。なので作品の芯をしっかり持つことが、書籍化したあと迷わなくて済むかなぁ……なんてね。


□.4つめ、「ファンタジー書いてるけどリアルのお話をしよう」

 私は天才ではないです。高校の時代に賞に応募した小説は酷い内容でした。
 では何故書籍化できたのか?
 それはそれまでの人生の積み重ねから染み出た、人生の味、の様なものだと思います。
 ファンタジーであろうが、SFであろうが、出てくる人間は人間です。人間関係の狭い高校時代に自分ではキャラクターを書くのには限界がありました。ですが社会に出て、リアルで破天荒な先輩や、飛びぬけて冷徹な先輩。まさにオーラをだして圧迫してく上長。色々いたはずです。そんな経験を経てキャラクターを考えたとき、彼らが投影されると現実味を持った魅力的なキャラクター。そしてシナリオに反映してくるはずです。そう、おっさんにチャンスありです。


 という事で、こんな私でも自身の利点を理解すれば書籍化になれます!
 でも……、書きたいんだけどもどうしたらいいのか?
 という方が居ましたら。ちょっとだけ自分で考えたうえで私までご相談ください。
 執筆そっちのけで回答します(あ、これ秘密で)。

 最後にそっと宣伝を……。
 ぐうたら初書籍化作品「ダンジョン農家! ~モンスターと始めるハッピーライフ~」(https://www.amazon.co.jp/dp/4803011796/)が4月16日発売されます。WEB版(https://ncode.syosetu.com/n1787dy/)と見比べてお楽しみいただけると幸いです。

 では皆さん、面白い作品ができたらそっと見に行きます!
 よろしくお願いいたします。