【お便りコーナー】第85回:ああああ/茂樹修先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である ああああ/茂樹修先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、ああああ/茂樹修先生より頂きました文面となります。


 皆様はじめまして、ああああ/茂樹修と思います。

 この度茂樹修の名前で『Fラン生徒は元大賢者 ~先生! 召喚魔法で魔王が来たので早退してもいいですか?~』(URL:https://ncode.syosetu.com/n5983fs/)がBKブックス様より書籍化させていただきました。新着メッセージを頂いた瞬間、「またR指定の基準に抵触したのか……!?」と疑っていたぐらいですので、ご一報頂いた時は心の底から驚いて、そのまま勢いで焼き肉しました。一人で。まだ夢なんじゃないかと疑っているので、とりあえず頬をつねる感覚で書籍情報書いておきます。

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タイトル:Fラン生徒は元大賢者 ~先生!召喚魔法で魔王が来たので早退してもいいですか?~
著者:茂樹修
イラスト:かふか 様
レーベル:BKブックス
出版社:ぶんか社
発売日:2020年7月4日
ISBNコード:978-4821145607
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 さて、小説家になろうを利用している皆様にアドバイスやメッセージというこのコーナーですが、なんと僕は特に人に誇れるものがございません。

 というのも書籍化のお話を頂いた著作ですが、頂いた時のptは700もなく、投稿作品数は短編含めて90作品目ぐらい、ついでになろうを利用し始めたのは2014年、と飛ぶ鳥を落とす勢いで書籍化したりランキングに乗る方と比べるとまさしく牛歩でございます。さらに投稿時代を含めますと、小説を書きはじめてはや10年ぐらいが経過している現状です。

 とまぁこう客観的な情報を並べますと、多分自分にはいわゆる才能的なものは無いのかな、と常々思います。ですがこう書籍化出来たので、自分の経験を少しだけ。

 まずは書くという事ですが、なかなかどうしてモチベーションが上がりませんよね。なので僕はとにかく『気楽に』書くという事を第一にしています。創作に向き合う人の心はそれぞれですが、常に言えるのはとにかく手を動かさなければ何も生まれないという事です。本当は何もしないでお金が貰えれば一番いいのですが……。なのでとにかく一番最初の第一歩を、鼻でもほじりながら動かすのが、10年書き続けられたコツみたいなものなのかなと。

 次に読者の方にメッセージというか感謝の言葉を。もう一つ続けられた理由は、ひとえに皆様から『面白いよ』の一言を頂けたからです。たった四文字ですが作者の才能を保証できる唯一の言葉です。僕自身感想を書いたりするのはすごく苦手で、夏休みの読書感想文も箇条書きで提出したぐらいですので、この一言が口に出せるのはとても素晴らしい事です。

 それこそ才能なんてない僕が、10年で本を出せるぐらいには。

【お便りコーナー】第84回: 天野ハザマ先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である天野ハザマ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、天野ハザマ先生より頂きました文面となります。

知っている方はこんにちは、お初の方は初めまして。
 天野ハザマと申します。

 ご存じの方もいらっしゃるかも分かりませんが、この度スクウェア・エニックス様より「金貨1枚で始まる冒険者生活」のコミック第1巻が7月10日に発売になります!
 そしてそのノベル版を発売しておりますツギクルブックス様から咲夜先生の「カット&ペーストでこの世界を生きていく」の続刊を担当することになりました。

 私が小説家になろう様にて掲載を始め、初書籍となる「勇者に滅ぼされるだけの簡単なお仕事です」の発行から……えーと、何年でしたっけ。
 そんな風になるくらい、なんとか現在進行形で作家をやらせていただけております。

 今回の「金貨1枚で変わる冒険者生活」も、素晴らしいコミカライズ作品となっておりますので是非お楽しみいただけたらと思いますが……それはさておきまして。

 この前聞いたのですが、作家として生き残る年数がどうのこうの、みたいな話があるらしいです。
 とても厳しい話ですよね。他人ごとではございません。
 作家デビューが終着点ではないこの世界、私を含め暗闇の中を歩くようなものです。
 それでもどうして書くのか?
 今回はそういったお話を私なりの考えではございますが、語らせていただければと存じます。

 まず、「何故書き始めたのか?」です。
 所謂自分の原点ですが、これは私がファンタジー大好きっ子だからです。
 図書館にある様々なファンタジーを読みつくし、それでも足りずにお小遣いにバイト代で本屋へ走り、今では給料を頂く身分ですがやはりファンタジーを読み漁っています。

 そうしていると、自然と「私ならこうするのに」っていうのが浮かんでくる人が居ます。
 そういった人は必ず自分の理想の世界を求めキーボードに手を伸ばします。

 それでどうなるか? 小説家になろうに辿り着くのです。
「私の愛した世界を知ってほしい、愛してほしい」。これが私の欲求ですが、同じものを抱えた人はきっと多いはずです。
 その結果、凄まじいスピードでデビューする人も居れば、そうでもない人も居るかもしれません。
 私とて、誇れる戦歴は持っておりません。

 それでも、とある日にレーベル様のサイトに記載された、この言葉に私はストンと心に落ちるものがありました。

「冒険ファンタジージャンルにも精通されている天野ハザマ先生」

 冒険ファンタジージャンルに精通。
 ええ、確かに私はそのジャンルを中心に書き続けてきました。
 私の原点であり、原動力であり、情熱を捧げた私の武器。

「好きだからこそ、このジャンルを追い続けた」。

 それはきっと誰かに届くし、響いていく。
 だからこそ皆様、どうか自分の「好き」を諦めないでください。
 そして願わくば、私と「好き」をぶつけ合う仲間になりましょう。

 それでは皆様、これからもどうぞよろしくおねがいいたします!

【お便りコーナー】第83回: 玉露先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である玉露先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、玉露先生より頂きました文面となります。


なろうユーザーの皆様、はじめまして。
玉露と申します。

この度、処女作が書籍化することになりました。
ただのなろう読者の一人な自分でも参考になることがあれば、と思いメッセージを送らせていただきました。
すべての方に有効ではないやもしれませんが、誰かの参考になれば幸いです。

自分が書くうえで気を付けたのは、大きく以下の三点です。

1.読者のときの気持ちを忘れない
2.無理はしない
3.悪いことがあったときの対策を決めておく


1は、自分が読者のときに「こうだったらもっと嬉しい」ということを、自分のできる範囲でしました。

[例]その1
ある程度区切りのよいところまで一気に読みたい派なので、話を分割して更新頻度をあげることを捨てました。
[例]その2
なろうに未登録のときに感想を書けないのが寂しかったので、なろうユーザー以外からも感想を受け付ける設定に変えました。

なろうで人気をあげるために有効とされるHow toはいくつかあると思います。
けれど、それらすべてを無理してまですることはないと思うのです。
読者の自分と書く自分とで相談して、妥協点を模索して進めると連載しやすいと思います。


2は、そのままです。ただ自分を大事にすることです。
プレッシャー(ストレス)はある程度なら、よい刺激になり創作の糧になります。
けれど、耐えられない過度のストレスは、逆にモチベーションをさげ創作の妨げになります。
なので、疲れたり、嫌になったら、休むことを怖がらないでください。遊んでいいんです。
更新しないことを読者様に申し訳なくなることなどがあるかもしれません。しかし、思いつめて書いても辛いだけです。
読者様によい作品を提供したいのであれば、自分を大事にしましょう。休息も創作活動の一環です。

書籍化する量だと連載形式になることが通常です。連載は長い戦いです。だからこそ、自分がどうすれば長期戦を楽しめるか、を考えてください。


3は、誹謗中傷があったときだけではなく、日常生活で体調を崩したり、外的要因で創作困難になることも含みます。
マイナスなことがあったとき、どうしようもないことだとしても、それを「気にするな」は無茶です。
だからこそ、問題解決への対処とは別に、どうやってマイナスになった感情を昇華するか、対策を講じておくといいと思います。リスクマネジメント大事です。
とりあえず、自分を責めないようにしてください。
そのための手段をどうするかは人それぞれです。友人や創作仲間に相談するでも、読者様に現状を打ち明けるでも、気分転換に遊ぶでも、自身に合った方法をとってください。
ちなみに、自分は歌を歌って鬱屈を発散する派です。歌で毒を吐いてもそれは歌詞で、誰にも向かわず毒抜きできるので好きです。
実際に起こってから慌てるよりは、先に考えておいて「じゃあ、こうすればいいや」となる方が、冷静に対処できると思います。もしよろしければ、お試しください。

断続的にでも書き続ける、という【継続力】は書籍化作家さんに必要なスキルの一つだと思いますが、いかがでしょう?
少しでも読まれた方の創作活動が楽しいものになることを祈っています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


(以下は、書籍化が嘘じゃない証拠です)

□書籍情報
「乙女ゲーのモブですらないんだが」
著:玉露
絵:條(えだ)先生
出版社:TOブックス
発売予定:2020年8月20日
ISBN:978-4-86699-0279
予価:1,272円+税 
仕様:B6判・並製

※別途、マンガUP!アプリにて、日芽野メノ先生のコミカライズ連載中です。

【お便りコーナー】第82回: はーみっと先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるはーみっと先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、はーみっと先生より頂きました文面となります。


 いつも拝読いただいている方はありがとうございます。初めましての方ははじめまして。はーみっと、と申します。

 この度、「呪印の女剣士」をTOブックス様より、2020年6月10日に出版させていただくことになりました! 全国の書店にて、あるいは電子書籍としてお届けできると思います。
 私は商業化を意識して活動したことはほぼなかったので、お声がけいただいてこのような展開になるとは、望外の喜びです! イラストを担当いただいた又市マタロー様にもステキなイラストをいただき、またコミカライズ企画も動いているので、色々な媒体で皆様に楽しんでいただければと切に願います。

 さて、このコーナーではアドバイスor雑談ということで、私の小説に対する考え方などを少し。

 先達の先生方もおっしゃっていますが、一つには諦めないこと、そして小説を書くことを楽しめているかということに限るでしょう。
 私は元来、物語を読むことは好きでしたが、書くことは大の苦手でした。読書感想文や作文は必ず夏休みの最終日、国語の記述問題はメタメタ。そんな私に小説を書く意欲が芽生えたわけですが、本人は一生懸命書いているつもりでも、あとで読み返すと「うわぁ……これはひどい」と思うことが多々ありました。いや、今でもですね(笑)。文章を上達させることに関しては、永遠に修行を続けることになるでしょう。
 それでも連載開始から10年間、1度も熱意が切れたことはありません。転職があったり生活に変化はありましたが、何とか時間を作って文章を書いてきました。熱意を切らさないコツとしては、色々な趣味を持つこと、気分転換をすることですね。私自身はスポーツも適度に嗜みますし、仕事もあるので兼業作家です。また本は小説、啓発、エッセイ、専門書など雑多に何でも読みます。たまには自分がしていることから目を離して、視点を変えてみることも重要かと思っています。
 そして私の場合だけかもしれませんが、「結末を決めてから書き始める」ということも重要かと思います。呪印の女剣士を思いついた時、最初に考えたのは結末でした。10年かけて到達していないのはどうなんだ、とも思いますが、結末は最初から変わっていません。キャラクタは書いていると勝手に動くので、苦笑いすることはありますが。
 まだまだ伝えたいことはたくさんありますが、あまり長くてもどうかなと思うので、今回はこのあたりで。また皆様のお目にかかる機会があればと思いつつ、拙作を楽しんでいただければ幸い、執筆・創作をされる方には何かの参考になればより幸いです。それでは。

【お便りコーナー】第81回: こげ丸先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるこげ丸先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、こげ丸先生より頂きました文面となります。

 皆様こんにちは。初めての方は、はじめまして。

 この度、2020年5月25日、MFブックス様より
『呪いの魔剣で高負荷トレーニング!? ~知られちゃいけない仮面の冒険者~』
 第1巻を出版させて頂くことになりました『こげ丸』と申します。

 こちらの作品については、コミカライズの件なども含め、文末でまとめてご紹介させて頂いておりますので、あわせて宜しくお願いします。


 さて、それでは本題である利用者の方に向けたアドバイスを少しさせて頂きたいと思います。


 ……と、言ってみたものの、こげ丸はようやく書籍化して作家デビューすることになったばかりの新人作家です。
 あまり技術的な事や、多くの経験から得た知恵や知識などでアドバイスすることは出来ません。私自身がまだ勉強中の身ですので……。
 ただ、そんな私でも普段から創作活動において、ずっと頑張っていることがあります。

 それは『メモを取ること』です。

 普段の生活の中で、何か気づいた面白いこと。
 唐突に浮かんだ様々なアイデアや設定、仕掛け、世界観。

 何でもかまいません。

 たとえば、何かインパクトのある台詞などでもかまいません。
 その時点で、まだキャラは生み出されていなくても良いんです。

 もちろん、メモが一つだけあっても物語なんて生まれてきません。
 ですが、こんな他愛もないメモでも、何十、何百と増えてきたらどうでしょう。

 私は、これらのメモを「なんとな~く眺め」新作のアイデアやキーになる設定などを生み出しています。

 ブレインストーミングをした事がある方なら、ブレストの後に行うKJ法で作成したマインドマップを、ぼんやり眺める感じが近いかもしれません。
 形をあまり意識する必要はありませんが、興味のある方は、少しブレストを調べてみてはいかがでしょうか。

 ただ、ブレストなどを行わなくても、行き詰った時やネタに困った時などに、アイデアメモを眺めるだけでも解消される事がありますので、あまり最初からやり方にこだわらず、まずはメモを取る事から始めてみてください。

 以上、少しでも皆様の創作のお役にたてれば幸いです。


 最後に少し宣伝を……。


『呪いの魔剣で高負荷トレーニング!? ~知られちゃいけない仮面の冒険者~』

 なろうらしさを残しつつ、熱い王道ファンタジーとして書き上げた作品です。
 書籍版では、Web版で約10万字ほどだった部分を、14万字に大幅加筆、改稿しております。特に戦闘描写は力を入れて改稿しましたので、手に汗握る戦いを是非味わってみてください!

 イラストレーターは会帆先生。本当に素敵なイラストを描いて頂きましたので、小説とあわせてお楽しみください。

 また、コミカライズの作画は佐々川いこ先生。書籍版とは違う魅力にあふれておりますので、コミカライズ版も宜しくお願いします!

◆2020/5/19(火) 異世界コミックにて、コミカライズ先行連載開始
◆2020/5/25(月) MFブックス様より、書籍第1巻発売
 ※各種電子書籍版もあります

 それと、活動報告では作品に関する各種お知らせなどを掲載させて頂いております。キャライラスト(貴重なラフデザイン)なども掲載しておりますので、是非ご覧ください。

 それでは皆さまの創作活動が、これからも明るく楽しいものでありますように☆