【お便りコーナー】第255回: 茅先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である茅先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、茅先生よりいただきました文面となります。

はじめまして。あるいはお久しぶりです。茅です。

 この度「違う、そうじゃない」を「となりの侯爵子息は溺愛を超えてくる 将来設計を語られているわたしはただの幼馴染みです」と改題して、角川ビーンズ文庫より発売します。
 タイトル長いですね。「#溺愛超え」で覚えてください。
 発売日は4/1ですが、嘘ではありません。

 本作は変態ヤンデレストーカーなエヴァンと、地に足ついた天然娘クリスティナによる勘違い系ラブコメです。
 ヒーローの肩書きに不穏な単語が並んでいますが、とっても健全で明るい物語です。
 エヴァンは幼少期とのビフォーアフターが凄まじいことになっていますが、成長過程をしっかり書いているので「ああ、なるべくしてこうなったのか」と理解いただけるかと。

 本作は連載の息抜きに書いた短編がスタートです。
 書籍化にあたり5→13万文字になりましたが、8万足したというよりほぼ書き下ろしです。
 Web版を読まれた方も、新鮮な気持ちで楽しんでいただけます。



 Web小説を書籍化するなら、程度の差はあれ改稿します。
 商業向けの改稿というと、ネガティブなイメージがあるかもしれません。
 それが嫌で書籍化したい気持ちがありつつも、コンテストへの応募に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。

 本作はヒーローの抱える問題にセンシティブな面があったので、根本から変えることになりました。
 一部のエピソードはそのままですが、メインキャラの設定が違うのでストーリーも再構成。
 故にほぼ書き下ろしです。

 せっかく一から書き直す機会を頂戴したので、大胆にやらせてもらいました。
 商業は世に出しても問題ない作品になるように、編集さんが舵取りしてくれるのでエンジンフルスロットルで書きました。
 迷ったらGO! アウトかなと思ってもGO!! アウトだとわかっててもGO!!!
 ずっとアクセル踏みっぱなし! 指摘されたら直せば良いのだッ!!
 Webへの投稿はライン越えしないよう自分で注意しなければいけませんが、書籍化はプロが判定してくれるので、とても楽――しかったです。

 ノリノリで書き直した結果、超絶ヤバいヒーローが爆誕しました。
 商業化で大人しくなるどころか、更に進化しました。
 たとえばWeb版では冒頭で「ヒロインの手作りを根こそぎ買っていった」と軽く描写して終わりでしたが、書籍では手芸品に顔を埋めます。
 しかも「間接的にティナの手を吸っている」と開き直ります。
 奇行を見せつけられたヒロインがどんな反応をするのかは、試し読みでご確認いただけますので是非。

 ちなみに紙書籍では見開き丸々ヒーローの台詞なページがあります。
 改行ゼロ、空白ゼロで一面びっしり。
 紙なら狂気を感じ、電子なら唐突に悪夢が始まる感じです。
 Web版では一話丸々でやりましたが、あちらとは内容も状況も違いますのでご期待ください。
 この演出については、打ち合わせの段階から「こういうのやりたいです!」と熱望しました。
 スベったら作家人生の烙印になるでしょうが悔いはありません!

 改稿は悪いことでも、作品の魅力を損なう作業でもありません。
 打診が来て嬉しいけれどテコ入れされるんじゃないかと二の足を踏んでいる方、コンテストの応募要項に「改稿などの修正をお願いすることがございます」とあって怯んでしまっている方。
 折角チャンスがあるのに、手を伸ばさないのは勿体ないです。
 大切な作品が、もっと面白くなるかもしれません。

 魔改造したのでWeb版を好きと言ってくださった方々に、どう説明したものか頭を抱えることになりましたが、私は改稿して良かったです。

 今回は特典が2種類ございます。

・アニメイト特典ペーパー。成長後の話
・電子版特典SS。幼少期の話

【KADOKAWA公式サイト※各販売サイトに飛べます】
https://www.kadokawa.co.jp/product/322508000154/

 イラスト担当のむいこ先生は衣装のデザインも素晴らしいので、手に取っていただけると幸いです。

【お便りコーナー】第254回: 海翔先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である海翔先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、海翔先生よりいただきました文面となります。

読者、作家の皆さんこんにちは。
お便りコーナーもずいぶん久しぶりとなります。
気がついたら20冊を超える数を出版させてもらっていました。
ますは告知から。
今回は少し多めです。

新作初めています。

前世の俺は「ここは俺にまかせて先にいけ~~~!」と叫んで死んだらしい

https://ncode.syosetu.com/n9545lu/

ローファンタジー ダンジョンものです。

ヤングチャンピオンコミックス モブから始まる探索英雄譚6が3/26発売です。

https://www.akitashoten.co.jp/comics/4253010474

アニメモブから始まる探索英雄譚も、プライムビデオ他で好評配信中です。

https://www.amazon.co.jp/-/en/gp/video/detail/B0GFC6V7GT/ref=atv_dp_amz_c_TS8274d9_1_7?jic=16%7CCgNhbGwSA2FsbA%3D%3D

HJノベルス 非モテサラリーマン40歳の誕生日に突然大魔導士に覚醒する3が4/17発売!

https://firecross.jp/hjnovels/series/574

そしてコミックス版非モテサラリーマンの配信がまんががうがうにて3/23より配信中です。
がうがうモンスター+でも配信決定。

https://gaugau.futabanet.jp/list/work/ohgGJhkjc9iCVxYuiY9IX1XHU/episodes


皆さんはオトマトペという言葉を知っていますか?
私がこの言葉を知ったのはなろう で小説を書き始めてからです。
「ド〜ン」とか「ガ〜ン」とか「ワンワン」とかの擬音語、擬態語の事です。
今はわかりませんが、モブから連載開始当時は、オトマトペを文字として多用するのは下手な作家だと言われていました。
モブから初期は「ポヨヨ〜ン」や「ズガガガ〜ン」などオトマトペを多用していた事もあり、その事をコメントでも指摘を受ける事もありました。
カッコ悪い感じを出す為に意図して多用していると返信すると、嘘だとかも言われたりもしました。
だけど、私は結構ベテラン作家となった今でもオトマトペを意図して使っています。
声を大にして言いたい。
オトマトベでしか表現できない雰囲気があると考えているからです。
オトマトペによって独特の世界観を生み出す事も可能だと感じています。
特に新人の作者の皆さんは、オトマトぺに限らず、慣例にとらわれず自由な表現でオリジナルな世界観を書いて欲しいと思います。
頑張って書いていれば、いつの日かそれが作風として評価される日がくるかもしれません。

【お便りコーナー】第253回:柚木ゆきこ先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である柚木ゆきこ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、柚木ゆきこ先生よりいただきました文面となります。

 初めまして。柚木ゆきこと申します。ちなみに柚木と書いて「ゆき」と読みます。
さて、この度、3月2日に第8回アース・スターノベル大賞「奨励賞」を受賞した、私にとって初の小説書籍化作品が出版されました!

「虐げられた精霊の愛し子は、隣国で魔石屋を開く事にしました1」

書報はこちらです。
https://syosetu.com/syuppan/view/bookid/8904/

ぜひ書籍もお手に取っていただけると嬉しいです!


 さて小説の初書籍化という一つの節目を迎えて思うのは、完結作品の「書き直し」を恐れなくて良かった、ということです。
 たまに、X(旧Twitter)などで「作品を書き直すべきかどうか」というポストを見かけることがあります。小説を執筆している皆さんも、一度は悩まれたことがあるのではないでしょうか。正直「書き直し」というのは、時間がかかるし大変ですよね。
 
 そこで、一つの事例として私の経験をお話しさせてください。

 実は本作、元々は5000文字ほどの短編から始まった物語でした。
 そこから長編化し、一度10万文字で完結させたのですが……書き上げた後に、設定の甘さを痛感したのです。 
 そこで再度、一から書き直すという決断をしました。そうして生まれたのがこの度受賞した 「虐げられた精霊の愛し子は、隣国で魔石屋を開く事にしました」https://ncode.syosetu.com/n1071hr/ です。

 書き直しを通じて得た一番の収穫は、自分の弱点を冷静に理解できたことでした。
 世界設定を根底から詰め直した結果、キャラクターの動機や魔法の設定が深まり、物語に厚みが出たように感じました。
 その結果、アース・スターノベル編集部様の選評でも「世界観、文体、キャラクターのいずれも秀逸」とのお言葉をいただくことができました。

 もちろん、書き直しは大変な作業ですので「絶対すべきだ」とは言えません。ですが、私の場合はその決断が書籍化という夢に繋がったのだと思います。
 
 このような事例もあると、皆様にお伝えしたく本日は筆を執らせていただきました。

 最後に……こうして無事に出版を迎えられたのは、未熟な頃から作品を見守り、厳しいご意見や温かい感想をくださった読者の皆様のおかげです。
 改稿を経てパワーアップした物語を、ぜひ書籍版でも楽しんでいただければ幸いです。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!
 試行錯誤も糧にして、共に実りある創作の時間を過ごしましょう!

【お便りコーナー】第252回: こはるんるん先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるこはるんるん先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、こはるんるん先生よりいただきました文面となります。

はじめまして。こはるんるんと申します。

小説家になろう様に「勇者の当て馬でしかない悪役貴族に転生した俺~勇者では推しヒロインを不幸にしかできないので、俺が彼女を幸せにするためにゲーム知識と過剰な努力でシナリオをぶっ壊します~」を投稿しております。

このたび、徳間書店のリュウコミックスユニコーンから2026年5月29日に漫画版3巻が刊行されることになりました。
ひとえに応援してくださった読者の皆様のおかげです。
この場を借りてお礼を申し上げます。

ここからは、私の小説の書き方をご紹介したいと思います。参考していただければ幸いです。

小説のクオリティをアップさせるために10万字くらい書いたら、最初から読み返して、おかしな点が無いかチェックしたり、1話ごとによりおもしろくできないか考えて、書き直すようにしています。

私の場合は、2回くらいこれを行ってから小説投稿サイトに投稿しています。

なぜかというと、全体を通して読むとと、ストーリーの辻褄が合っていなかい箇所を発見できたり、一つのシーンをよりていねいに描くことで、キャラクターの解像度が上がって、魅力が高まったりするからです。

見直しは、時間が経ってから全体を通して行った方が、効果的だと考えています。だいたい2週間以上、空けると良いと思います。

これくらい時間が経つと書いた内容を忘れているので、より客観的に自分の小説を読むことができます。

全体を通してストーリーをチェックすることで、ストーリー全体の荒を見つけて潰すことができるようになります。

また、冗長になっている部分、不要な箇所は思い切ってカットすることも重要だとも思います。

不要な箇所をカットするのは、その見極めが難しいのですが、そうすることによって重要でおもしろいシーンだけが残り、全体のクオリティがアップします。

ただ、これを行うと、どうしても文字数が増えることになるので、10万字の小説がだいたい12万字くらいに膨らむことになります。
そのあたりのことも考慮して見直しを行うと良いと思います。

このお便りがあなたの創作活動の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こはるんるん

もし、よろしければ、「勇者の当て馬でしかない悪役貴族に転生した俺」漫画1巻をぜひお読みいただけるとありがたいです!

▼Amazonの購入ページへ
https://amzn.asia/d/0iHk8oT9

以下のcomicユニコーンの特設ページで、漫画の試し読みができますので、ぜひご覧になってください!
https://unicorn.comic-ryu.jp/3587/

小説版が『電撃の新文芸』より刊行されています。
https://dengekibunko.jp/product/322407000397.html

【お便りコーナー】第251回: 稲井田そう先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である稲井田そう先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、稲井田そう先生よりいただきました文面となります。

稲井田そうと申します。
原作担当コミックス①巻と⑧巻が出ます。
本屋さんでお見掛けの際は、よろしければ。

【KADOKAWA様】魔法学園×大ポジティブ主人公(最高を目指す)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322511000737/
【TOブックス様】サスペンスラブコメ×大ネガティブ主人公(最良を目指す)
https://x.com/ijou_sugiru/status/2013447641347064098?s=20


このコーナーを読むのは書籍化志望作家・書籍化済み作家、新しく編集職につき小説家になろうがどんなものなのか調べている方、色々だと想像しています。一番は小説家になろうの運営様ですね。この度はご確認賜り、誠にありがとうございます。この場をお借りして心より感謝申し上げます。


これから私がする話は誰にでも該当しうる、誰向けでも無い話です。


昨今。ネットでは暗い話が多いように感じます。「業界がどれほど厳しいか」「どんな人間が向いてないか」「こうしないと生き残れない」などなど。


そういう状況の中、周りはどんどん進んでいる気がしてもどかしい。
焦ったり苦しくなって、自分の適性や才能に悩む。
不特定多数の誰かや、ランキングを見て気が重くなる。
何を書いていいか分かんなくなっちゃった。


今回は、そういう方向けの話です。


三回くらいこの場にお邪魔していますが毎回こうです。テクニック系は前後の作家さんのコツを読んでください。

大まかな流れとしては、

①才能が無い・向いてないという根拠は曖昧
②そもそも才能や適性の有無は執筆に関係が無い
③なぜ人は悩むのか
④暗い記事の意図

上記です。プレゼンみたいですね。実際プレゼンです。


さて、まず始めに。才能がない、向いていないと自己否定する方々が提示する根拠は下記でしょう。

中々書籍化できない。
ランキングに乗れない。
ブックマークがつかない。
感想が来ない。

だから才能がない。

それは本当に根拠になるのでしょうか。

なろうでブックマークがつかない小説を公募に出したら受かった。他のサイトでは全然ランキングに入れなかったけどなろうではトップになった。WEBの時は全然感想が来なかったけど、ある日、誰かの目に止まって書籍化できた。

こういう例が色々ある中で、◎◎だから才能がない、向いてないと自分を追い詰める必要はないと思います。

そんな奇跡はなかなか起きないという対論が出てきそうですが、その「軌跡が絶対に起きない」根拠は?


例えば、「自分には才能がない」と嘆く方がいたとします。

果たしてその方の判断は正しいと言えるのでしょうか。才能が無いということは見る目がないということです。見る目がない人間の判断は果たして正確でしょうか?

それも、自己判断の「才能が無い」です。

昨今「メタ認知」「客観的思考」「自認」と視点が重要視されています。客観的であればあるほど良いとされる時代です。才能有無の自己判断は、本当に正しいのでしょうか。

ちなみに「才能があると自分では思ってるけど才能が無かったらどうしよう」への反論は、才能を自称し夢を掴んだ経営者やスポーツマンなどなど色々前例があるので各自調べてください。そしてその中には、才能が無いのに才能があると自分を鼓舞し、才能があると周囲を騙しきった人間もいるかもしれません。

そもそも、才能が0、向いてなかろうが、書いていていいです。


こういう話をすると「正論」「理想論」と対論が浮かぶかもしれません。「市場はそういうものじゃない」「ビジネスはそんな簡単な話じゃない」あるいは、「趣味の範囲では」といったものでしょうか。

ビジネスの話をします。客観やロジック、合理性、資本主義の極論は「低コストで手間もかからない商品で収益を上げること」になります。いい商品か悪い商品だろうが売るのがビジネスです。ビジネスだけを語るなら、物語がいいか悪いかも関係ない、作家に才能があろうがなかろうが関係ない。

ビジネスの極論では、才能が0でも向いてなくても書いていいになります。そもそも関係が無いから。


それに適性0からの成り上がり、下克上ものって純粋にロマンありませんか?

ちょっと個人的価値観が混ざっていますが。泥臭い感じがいいというか。

めちゃめちゃスカしたベンチャー企業の社長みたいな人間が、実は滅茶苦茶挫折してて泥臭く働いてたって聞いたら好感度上がりません? 個人趣向が強くなり、大変恐縮ですが。


それでも、才能が無いと悩んでしまう方。その心の底にあるのはなんなんでしょうね。ストイックだから、それとも「自分には才能が無いから仕方ない」と前提を持っておけば、結果が出なかったときに、落ち込みのクッションになるから?

公募、自分には才能が無いから受からなくて仕方ないよねと心に保険をかける方がいます。

ただ、落ちるたびに「自分は駄目」と自分に「じぶんはだめ」ステッカーを貼って、動きづらくしていくのは勿体ない。好きなだけ傷ついていい。「なんで落とすんだよー」って。そしてまた書けばいい。応募要項さえ守れば落ちたものを他のコンテストに応募したっていいわけです。


自分の思い通りの結果にならず、自分には才能がないから仕方ないよねと考えることは、辛かったりしんどい痛みを和らげる麻酔になる一方、理想や夢を描くエネルギーを削ぎます。

ミスったりしくじったり上手くいかなかったりした後、傷つくのは痛いし怖いですけど、せっかく書くことを始めたのなら思い切り傷ついて思い切り悲しむのもアリです。「才能ないんだから仕方ない」と気持ちを無理に片づけたり整理する必要はない。

気持ちなんてそもそも目に見えないんですから、渋谷だってまだ開発してるし横浜駅だってすんごいかかってましたからね。みなとみらい、いまだに工事ガシャガシャしてます。人間の気持ちなんてそう簡単に整理できないし、それこそ小説や漫画の主人公ではないので、鮮やかに解決、気持ちの切り替えなんて出来ないです。それが人間だと思います。

小説って結局突き詰めれば娯楽です。それを読者の方が「教科書だ」「聖典だ」「お守りだ」と定義していく。制作の上で倫理や誰かが傷つかないよう、大人になって考える場面は必要ですけど、執筆中ずっと大人でいる、いい子でいる、聞き分けよくなくていい。

ほかに、才能が無いと悩む方の根幹には何があるんでしょう。「おこがましい」とか、「才能が無い」と思っていないと何となく恥ずかしい、調子乗ってるように思われるからとか?


正直、どんなに駄目でも、出来損ないでも、失敗ばかりでも、何にも上手くいかなくて下手でも、役に立たなくても、価値が無いと思っても、誰しも理想は高く、好きなだけ夢を描く権利があります。

一度やめたり挫折した夢に対してもです。一時期はこれを目指していたけど今はやめた。それもありですが、またやりたくなったらやればいいです。始めるにも再開するにも、遅いことはない。

なおかつ、最初がダメであればあるほど、成功した時、執筆人生含めてエンターテインメントになります。ビジネス的にも「ストーリーテリング」という手法で知られています。商品のエピソードを語ることで、価値を高めるみたいなことです。

「こんなに苦労したけど、やっと結果になりました」という物語は、本物です。トントン拍子に進める必要はない。今、結果が出ずとも、色々上手くいかずとも、好きなだけ理想は高く、夢を見てください。

こういうことを願って冷笑されないかな、バカにされたりしないかな、と不安になるのは、正直いつの時代もそうです。バカにする人はバカにします。冷笑する人はどんなものでも冷笑します。結果なんて関係ありません。

結果が出ない、バカにされるかも、冷笑されるかもと不安を感じるのは自由ですが、選択肢を狭める必要はありません。堂々としていて大丈夫です。


そして、堂々としていいんだーって思っても、ネットでは色んな記事があります。

「これをしたら駄目」
「今●●が危ない」
「読まれない/売れないのか」

なぜこうした記事が存在するか、発信者が投稿したかの意図を考えたことはありますか?

基本的にネットは注目を浴びれば次の投稿が優遇されやすくなります。ゆえにどうやったら注目を浴びるか計算している投稿主もいます。上記の記事は不安を煽りやすい。クリックしやすいんですよね。事実かはさておき。

大抵あてはまるものを連ねていって、バズりやすく計算した、完全に感情を廃したビジネス投稿かもしれない。落ち込む前に一度、不安を煽る記事そのものの意図について、ご一考いただければと存じます。


それに、その発信者に嫌い人間がいて、その嫌いな人に当てはまるよう感情的に設計されたものかもしれない。

だから、世にある記事・指南書で、向いてる向いてない、こういう人は才能がある、こういう人には才能が無いといった記事で、自らの視野を狭めたり、希望や期待から遠ざかったり、決めなくてよいです。

そもそも、業界情報やSNSの記事は、「あなた」を狙い弓を放って射貫くものではなく、高層ビルからホースで水を撒くことに近い。オーダーメイドではありません。無差別です。「あなた」の事情を一切知らない人間が、誰かしらに引っかかるように水をまいている。たまたま引っかかった事故です。「水が引っかかったからもうおしまいだ」は早い。

SNSを見て不安になる方が、なぜ不安になるのか。人それぞれでしょうが基礎にあるのは「今自分は大丈夫なのか」という安全確認が多いように思います。自分の現在の位置の確認。その過程で自分と誰かを比べ心を痛める方も少なくありません。

作家さんで、他の作家さん、たとえば同じ時期に始めた方とか、同日発売の方と人気、ファンレター等が届いているか比べて落ち込むみたいな記事をみたことがあります。

たとえば、比較している相手がいたとして。その作家さんの書いたもの、キャラクターと自分の書いたものやキャラクターを交換したいと思うでしょうか?ファンごとです。感想をもらったこと、レビューを貰ったことがある方の場合は、それもです。全部交換です。書いた文章にお気に入りがあれば、それごとです。

大体の人は、なにかしら手放したくないと思うものがあると思います。それが固有性や独自性であり、それが存在する時点で同じじゃないので比べようがないです。

人間が「全自動洗濯機はいいなぁ、お腹でお洋服が洗える。人間は洗濯できない」って落ち込んでたら、「なんで洗濯機と自分を比べてる?」って思いませんか?

それと同じことです。

なので才能の有無や自分の出来ないところ、怖いネットの記事にフォーカスして、理想や夢、期待、やりたいの幅を狭めないように。

自信が無くても、無理に持つ必要はないので過剰に自分を攻撃しないよう気を付けつつ、書いていくのがいいんじゃないかなーと思います。


以上、才能有無の自己定義およびそれらを加速させかねない不安利用型SNS投稿と比較社会についてのレポートでした。

まぁ中々こうした話をする機会が無いというか、普通に編集者さんとかにする話でもないし、作家さんの知り合いもいないので、この場を借りてのお話になります。

(普通にこんな話を対面でしたらバケモンでしょうしね)

お伝えしたいことは以上となります。普通に書籍化目指している方からすればなんのこっちゃい、というところでしょうが、ここまで読んだ方の苦痛が和らげば幸いです。
では。