【お便りコーナー】第100回: 馬路まんじ@9月25日マンガ版底辺領主&ブレスキ発売中!先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である馬路まんじ@9月25日マンガ版底辺領主&ブレスキ発売中!先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、馬路まんじ@9月25日マンガ版底辺領主&ブレスキ発売中!先生よりいただきました文面となります。

はじめましての方ははじめましてーー!!
「底辺領主の勘違い英雄譚」などを書いてる馬路まんじです!
ツイッターのほうでバーチャル美少女アイドルもやっておりますっ☆ みなさま覗いてみてくださいね!
(https://mypage.syosetu.com/1339258/)

え~このたび9月25日に『マンガ版・底辺領主の勘違い英雄譚』のコミックス(面白いッッッ!)と『ブレイドスキル・オンライン3巻』が同時発売となりました~!
ブレスキオンラインのほうもそのうちコミックが始まりますので、ぜひぜひ今の内に読んでみてみてくださいねっ!
霜降先生の絵がえちえちうまうまですっ! ネットなどでも購入できますのでぜひぜひ検索を!

ハイというわけでっ、前々前々回に続いて今回も書籍化するためのアドバイスを書いていこうと思います!
今回するアドバイス――それはずばり、『諦めること』です!

いざ連載を始めたもののイマイチ伸びないPV。
それをどうにかしようと面白いと思える展開をどんどん捻りだして書いていっても、どうにも改善しない。
でもまだだっ、きっとこの作品をいつか世に出してやるッ――と何年も頑張り続ける行為は、作家の寿命を大きく削る可能性が大です。

というのも、全力で自由に作品を書き続けられる時期は限られています。
家庭環境の変化によって集中して書くことが難しくなってしまったり、心身の病気や加齢によってフルパワーで書けなくなってしまったり、そもそも死んだり殺されたり……。
どんなトラブルが起きていつ途切れるかわからないのが作家生命です。

その大半をアマの時代の作品に注ぎ込んで、いざプロデビューした時に上記の『劣化』や『終わり』を迎えてしまったり、それ以前にデビューも出来ないまま燃え尽きてしまっては元も子もありません。

ゆえに、一つの作品を意地になって書籍化まで持っていこうとするのは、カッコいいけど悪手です。
そもそもネット小説の読者さんたちは決して甘くありません。
後半でどれだけ面白い展開を書いても、前半が面白くなければソコで切られてしまうことがほとんどでしょう。

――だからこそ、きっぱりと諦めましょうッ!!!
どんだけ愛している作品だろうが投げ捨てましょう!!!全力で諦めましょう!!!!
エンディングを書く練習と思ってザクッと閉めたり、大賞に放り込む弾として放置したりしちゃいましょう!!!!

……そしてプロデビューして名を上げた時にこそ、世に逆襲してやりましょうッ!
というわけで9月25日発売の『ブレイドスキル・オンライン3巻』には、書籍化の叶わなかった処女作である『ダークネスソウル・オンライン』のキャラたちがイラスト付きで出ちゃいますッ!やったああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!

そうしたワガママが通るようになったり、プロデビューした作品から読者さんたちが諦めた過去作に注目してくれることがあります!
ゆえにこそ、たとえ愛した作品だろうが愛されないなら諦めましょう!
明日の光を掴むためにイカロスの蝋翼のごとく燃やしちゃいましょう!
そしてプロになった暁にこそ、灰の山から引っ張り出して世間に投げつけてやりましょうッ!!!

大事なのは諦めることと諦めないこと! 作品を諦めようが心さえ諦めていなければ、夢は必ず叶います!
どうか諦めず、みんなで頑張っていきましょう!!!!
以上ですっ!(´;ω;`)

【お便りコーナー】第99回: 瀬川雅峰先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である瀬川雅峰先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、瀬川雅峰先生より頂きました文面となります。

なろうの皆さん、こんにちは。
瀬川雅峰です。

第八回ネット小説大賞を受賞し、この度『辰巳センセイの文学教室』の上下巻にて、デビューをさせていただきました。

なろうで作家を目指している皆さんの多くより、きっと私は歳を取っていると思います。
小説を初めて書いた日から数えたら、もう30年以上経ちました。若くてデビューしている方がたくさんいる「小説家になろう」の界隈から見れば、私のデビューはずいぶんのんびりかもしれません。


でも、なかなか結果が出なくて、苦しんでいる方も沢山いらっしゃると思います。
自分が歳を重ねていくことを悩み、焦っている方も。
……安心してください。長い時間かけないとできないことが人にはあります。


それは、経験です。


高校時代、小説を書きながら、壁にいつもぶつかっていました。高校生や、マクドナルドや、ファミレスや、部室は描ける。でも、大学のキャンパスや、大学生や、社会人や、偉い人は、さっぱりリアルにならない。
キャラの考え方が子どもっぽいことはわかっているのに、自分の考え方が狭くて、幼くて、異性の気持ちひとつ想像できない。恋愛を描こうとしてもひどく薄っぺらくて、いかにも作り物めいた話、他の作品で見たようなものになってしまう。

……もっと大人になりたい。 沢山経験を積みたい。そう思いながら、SFやファンタジーなら?学園モノなら?少しはごまかしやすいかも?なんて考えて、一生懸命背伸びをして書いていました。


あれから、何百冊と本を読みました。
恋も失恋もしました。
転職も、無職も経験しました。


辰巳センセイは、その全てがあったから書けた一作です。

若い人にスピードやパワーではもう勝てないかも知れません。
でも、深みや経験や知恵では、まだまだ頑張れる。
文筆の世界では、スピードやパワーよりも、経験や知恵でイニシアチブが取れる。
結果が出ない苦しみも、焦りも、嫉妬も、全てが経験になっている。

私の経験の塊がどんな作品を生み出したか。
ぜひ、辰巳センセイに触れてみて下さい。
何年経っても、10年後でもちゃんと楽しめる王道で、古典で、でもオリジナリティに溢れた、人生一作しか書けないくらいの最高の作品です。


歳をとって、経験を積んで、だからできること。
それはいくつになっても、なくならないのだと思います。
今後とも、なろうのみなさんとは良きライバルとして、楽しく切磋琢磨していきたいと思っています。

……いつかの次回作を、また是非楽しんでいただけますように。

【お便りコーナー】第98回: 三上康明先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である三上康明先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、三上康明先生より頂きました文面となります。

 新人賞を獲らずに商業小説家としてデビューしてから15年目に突入しました。
「小説家になろう」での初投稿は(今見たところ)2016/3/22なので、こちらは5年を過ぎたというところで、「小説家になろう」の歴史の中では新参だなぁと思います。
 書籍の出版数はもうちょっとで50冊になるかどうかというところで、「小説家になろう」の掲載文字数は450万字くらいのようです。
 15年で50冊弱、5年で450万字。そこそこ多いほうじゃないでしょうか。

 さて、「音楽史上の最高傑作」と聞いてなにを思い浮かべますか?
 ベートーヴェン。モーツァルト。このふたりはすぐに頭に思い浮かびましょう。
 ですが(多くの議論はあるでしょうが)ヨハン・セバスチャン・バッハの「マタイ受難曲」がそれだという評価が多いのはご存じでしょうか。
 ベートーヴェンが生涯に残した作品は、138。
 モーツァルトは600。
 ですが、バッハは1000を超えています。

「ホームランを打つのに必要なことは、バッターボックスに立つこと」というのは当然です。そしてそのバッターボックスに立つ回数は多ければ多いほどいい。バッハだって1000回以上、バッターボックスに立って「最高傑作」を生み出しているのです(ちなみに「マタイ受難曲」を聴いても私にはピンときませんでした)。
 とはいえこれは「数打ちゃ当たる」ということではなく、1度や2度の失敗どころか100度や200度の失敗でへこたれてはならないということです。さらには「毎回が勝負回」だと思わなければバッターボックスに立つ意味がありません。
 私はいまだに、小説の発売日前後は情緒不安定になりますし、生み出した作品は、放り出さずエンディングに導いてやりたいと心底思います(商業的な理由で続きが出ないことは多々……ほんとうに多々あるのですが)。

 書いて、発表した小説に反応がないと、それまで自分の中で膨らんでいた妄想やワクワクが一気にしぼみますよね。わかります。私もデビューまで8年くらい、結果が出ない時期を彷徨い、暗闇で壁当てしているような気持ちで書いていました(一応言っておくとデビューしても「数字の壁」に壁当てしている気分になります)。
 けれど、書かなければ先に行けません。バッターボックスに立たなければゲームは始まらないのです。
 書きましょう。
 書かない理由はいくらでもあります。疲れた。忙しい。やりたいゲームがある。読みたい漫画がある。酒飲みたい。酒飲んだ。すでに二日酔い……。
 そこには目をつぶって「書く理由」だけ見つけてください。他の誰でもない自分にしか書けない小説を書きたい。どうしても誰かに伝えたいメッセージがある。俺のキャラが魅力的過ぎて他の人にも見せたい……。

 そしていつかホームランを打つ未来にたどり着きましょう。
 毎回が勝負回。いまだ新人気分が抜けないチャレンジャーの私もまだたどり着けていません。いっしょに、その未来を目指そうではありませんか。

【お便りコーナー】第97回: 初枝れんげ先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である初枝れんげ先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、初枝れんげ先生より頂きました文面となります。

こんにちは、初枝れんげです。

小説家になろう様で「勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖女、お前に追って来られては困るのだが?」https://ncode.syosetu.com/n5256gk/ を連載しております。

本日は、本作が5月7日(金)に第2巻が無事出版されることになりましたので、この場を借りて皆様にはお礼申し上げますとともに、私ごときが僭越なのですが、新人の方へ、どうすれば書籍化できるか、小説家になれるのか、についてアドバイスをさせて頂きたいと思い投稿させていただきました。

初枝が思うに、小説家になるコツというのは、これは本当に簡単で、だけども一番難しいことです。ですが、これは多分プロのスポーツ選手も同じことをしているんじゃないかと思ったりしています。

小説家になるコツ。それは『毎日書く事』じゃないかと思います。

「えっ? 書き方のコツとかじゃないの?」ですとか、「キャラクターメイキングが一番大事なんじゃないの!?」と思われ方もいるかもしれないんですが、もちろん、そういったテクニックも大事なのは否定しません。

ただ、周りを見回してみますと、小説家志望だった方が、1年とか2年。あるいは、1作や2作書いてみて、それで書籍化できずに諦めてしまう。もしくは、飽きてしまって、もう書くのをやめてしまう。

こういった光景を何度も見てきました。

これだと当たり前の話ですが、絶対に小説家になることは出来ません。なぜなら、書いていないから。筆を折ってしまった時点で、小説家になれる可能性は0%になってしまうんですね。

だから初枝が思うのは、ともかく毎日書き続けること、これが一番大事だと思うわけです。

「毎日書くなんて大変すぎる!」

と思われるかもしれないですが、実は、1週間に1度だけ書くとか、不定期で書くよりも、毎日書いている方が簡単なんです。

なぜかというと、人間と言うは習慣とか、惰性で物事を続ける性格があって、なので時々やるよりも、毎日やっていた方が楽にその作業に取り掛かることが出来るんですね。

小説を書く事は、毎日新しい物語を考えて、文章を練り、投稿して、という大変労力が必要で、かつ完成まで数か月や数年かかる、マラソンのような創作活動です。

だからこそ、毎日コツコツと、出来るだけルーチンとして小説を書く事という行為を体に習慣づける。息を吸うように小説を書くことが出来るようになることが、最も大事なのではないかと、初枝は偉そうにも思うわけです。

はい、ということで以上になりますが、皆さま、ぜひとも幸福な執筆ライフを送ってください。小説は死ぬまで続けられる最高の趣味の一つだと初枝は信じているので、ぜひとも継続して、小説家になりましょう!

あと、最後に少しだけ紹介させてください。

「勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖女、お前に追って来られては困るのだが?」第2巻、SQEXノベル様より5月7日発売。Web版から半分程度書き直しています。

Web版とは違う新たなストーリーをお楽しみください。

また、主人公のアリアケはもちろん、新キャラのラッカライが大活躍するので、そちらもぜひぜひお楽しみください。初枝れんげでした!

【お便りコーナー】第96回: ふか田さめたろう先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるふか田さめたろう先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、ふか田さめたろう先生より頂きました文面となります。

はじめまして、ふか田さめたろうと申します。
肺呼吸を会得して陸に上がったさめです。好物は人間。さめなので空も飛べます。

小説家になろうでは『婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む』(PASHブックス)『やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにグイグイいく』(GA文庫)『魔剣の弟子は無能で最強!』(SQEXノベル)の三作を主に書いております。『イケナイことを教え込む(略)』はコミカライズが二巻まで発売中で、あとの二作品も近々コミカライズ開始予定です。よろしくお願いします。

さめは昔から物語を考えるのが好きで、趣味であれこれ書いておりました。
書いたからには多くの人に読んでもらいたいと思うのが人のサガ(さめですが)。

そのため、さめは【文の読みやすさ】を常に追求しております。
今回はさめが考える【読みやすさ】を作る秘訣を四点ほどまとめたいと思います。


①文はぎっしり詰め込まない!

なろうの読者様はその大部分がスマホやパソコンからの閲覧となりますので、余りにも改行が少なかったり、矢鱈頻繁に画数の多い漢字を使ってみたり、一つの文が延々と続いたりすると画面を埋めてしまい大幅に読みにくくなります。それでも読み易くできる方も中にはいらっしゃるとは思いますので一概には言えませんが、一度自分の文章の見え方を確認してみると良いと思います。この段落はわざと改行を無くし、漢字多めで過剰にしてあります。いかがでしょうか?

さめはこんなとき、文を分割したり、ひらがなを増やしたり、改行を増やしたりします。

「セリフと地の文の間は一行挟んでもいいかも?」
「じゃないとぎっしり詰まっちゃうもんね!」

晦渋(※意味が分かり辛いこと)な言葉を乱用するのも考えものです。カッコいい言葉はここぞというときだけ使いましょう!


②地の文ばかり、会話ばかり続けない!

上記とやや被りますが、地の文が長くなったらセリフを挟み、会話が長くなったら地の文を加えましょう。
それだけでメリハリができます。


③文章の長さはばらばらに!

長い文章が続いた後で、一文説だけの短い文があると締まります。
こんな感じに。


④セリフだけ読んでも内容が分かるようにする!

さめの持論ですが、いくら力を入れたとしても地の文は読み飛ばされがちです。
そのため、セリフだけ読んでも場面が分かるようにしましょう。

「まさかおまえが……」

というセリフより、

「まさかおまえが裏切るとはな……四天王その一」

というセリフの方が、状況を把握しやすいのでおすすめです。


長々と書いてきましたが、これらは「必ずしもこうするべき!」というものではありません。
ただ、読みやすさを意識すると文章を書くのがさらに楽しくなります。どうか皆さんも楽しい創作ライフを!
それでは失礼いたします。さめでした。