【お便りコーナー】第107回:榛名丼先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である榛名丼先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、榛名丼先生よりいただきました文面となります。

初めまして、榛名丼と申します。
わたしは2021年9月にTOブックスより刊行の「婚約破棄された替え玉令嬢、初恋の年上王子に溺愛される」という作品で商業デビューをしました。

小説家になろう様に「お便りコーナー」なるものがあると知り、はじめてお便りを書くことにしました。ドキドキしています。
書籍化を目指す方へのアドバイスや雑談ができる場所ということで、僭越ながら3つのアドバイスを書かせていただきました。


①毎日1000字以上書く


これはわたしが大学生だった頃、別学科の創作理論関連の講義を受けたときに教授が話していた言葉です。

「毎日1000字以上を書き続けられる人は、10年後に必ず小説家になっています」

この言葉がすごく心に残っています。恩師の言葉はほとんど忘れちゃったのに、この言葉だけ……。
毎日1000字以上書いた場合、100日間書き続けると100000字になります。書籍1冊分くらいの文量です。
もし1000字が難しいのであれば、極端な話、最初は1日に1字でも10字でも100字でもいいんじゃないかと思っています。どんどん書いちゃいましょう。継続は必ず力になり、自信に繋がります。


②何を見ても、面白いところを探す


小説でも、漫画でも、アニメでも、ドラマでも映画でもゲームでも……なのですが、つまらないところを探すのって、その逆に比べると実はすっごく簡単です。
ですので、ぜひぜひ面白いところを探してみてください。自身が面白いと感じる理由も一緒に見つけて、言語化してみてください。
「面白い」には必ず理由があります。きっと今後の自身の作品作りに活かされてくると思います。

ちなみに、たまに心ない感想や中傷を目にすることもあるかと思います。相手を傷つけることを目的に書かれた言葉に、びっくりすることがわたしにもあります。
気にしないのは難しいと思います。ただ、「つまらない」は簡単で、「面白い」は難しいのです。そのことはどうか忘れないでください。

自分の「面白い」と読者の方の「面白い」が一致したときは、踊りましょう。それはめちゃくちゃすごいことです。
ブックマークやポイント評価は、読者様の「面白い」の気持ちです。最近は「いいね」も見えるようになりました。(運営様、素敵な機能をありがとうございます)
思いがけないところにチョコンと押されていると、嬉しくなります。読者の方からの「面白い」の声を見つけるヒントにもなるんじゃないかなと思っています。


③楽しんで書く


単純明快なのですが、なんだかんだでこれがいちばん大切かと思っています。
もちろん創作活動は楽しいことばかりではありませんが、苦さや悲しさ、キツさをひっくるめて、楽しいことだとわたしは思っています。

もしも執筆や私生活のことで「苦しい」が大きくなったときは、たくさん寝て、お日さまの光をたくさん浴びて、空に向かって伸びをしてみてください。
そしたらまた、ペンを取ってみてください。あるいはスマホかキーボードかもしれません。物語はいつもドアを叩いた人を別の場所に連れ出してくれますし、それは作者にとっても同じだと思っています。
楽しんだもの勝ちの世界です。あなたの世界です。楽しみながら書いた作品は、絶対に誰かに届きます。



以上です。
見ての通り大したアドバイスじゃありませんし、わたし自身に誇れることもあまりないのですが、もし何かしら残るものがありましたら幸いです。


最後にちょこっと書籍の宣伝を。

◆婚約破棄された替え玉令嬢、初恋の年上王子に溺愛される
TOブックスより1月20日に第2巻が発売したばかりです。きゅんとする恋と魔道具のお話です。よろしければ、ぜひお手に取ってみてください。

◆悪役令嬢と悪役令息が、出逢って恋に落ちたなら ~名無しの精霊と契約して追い出された令嬢は、今日も令息と競い合っているようです~
GAノベルより12月15日に発売しました。じれったいツンデレたちと精霊のお話です。こちらもぜひぜひ。


他にもいろいろ書いております。気になった方はマイページのほうにも遊びに来てみてくださいね。

皆様の創作活動にも、これからもたくさんの「楽しい」があるよう祈っております。
榛名丼でした。

【お便りコーナー】第106回: 八神鏡@『霜月さんはモブが好き』2巻2/19発売先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である八神鏡@『霜月さんはモブが好き』2巻2/19発売先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、八神鏡@『霜月さんはモブが好き』2巻2/19発売先生よりいただきました文面となります。

はじめまして。八神鏡と申します。

本サイトでは『霜月さんはモブが好き』という作品を連載しております。
第九回ネット小説大賞を受賞させていただいたことをきっかけに、この度2月19日に2巻が発売されることになりました!
簡単に説明するとアンチハーレムメタラブコメです! キャラクターがラブコメだと分かっているラブコメを、どうか見てくれると嬉しいです。

小説家になろうという場があったおかげで、こうして幸せな結果になりました。本当に感謝しかありません。詳しくは公式サイトを見てみてくださいm(__)m

いつもこのお便りコーナーを見ているのですが、今回は勇気を出して投稿してみることにしました。

『才能のない人間でも作家になれる!』

ということをお伝えできればいいなと思っております。

僕はアマチュア時代も含めると、執筆を初めて10年以上が経過しております。
それまで数えきれないほどの文字数を書いてきました。10万字以上の作品数は50を越えてます。それ以下の作品も合わせると……比喩ではなく、本当に具体的な数字が分かりません。

つまり何が言いたいのかと言うと『諦めない心』が大切だと僕は思っています。

小説を書く技術というものは多数あります。
読みやすい文章にする。セリフの掛け合いの軽快さ。ストーリーの構造。キャラクターの可愛さの表現力……などなど。
勉強を始めたらキリがありません。全てを習得することなんてほとんど不可能である上に、一番分からない『面白さ』というものは時代に合わせて常に変化していきます。

定量的に、論理的に、『面白い』を導き出すことなんてできないと僕は思います。

だから続けるんです。

足りない技術も、続けていれば自然に向上していきます。
分からない面白さも、続けていればいつか波長が合う時が来ます。

才能のある人間はすぐに結果が出るでしょう。
でも、才能がない人間は、すぐに結果が出ないだけで絶対に結果が出ないわけではありません。

長い努力を続けたおかげで、ようやく芽が出た僕のような人間もいます。
その過程で心が折れそうになった時も度々ありました。いくつもの新人賞に応募して落選を繰り返しては、短い総評を頼りにして修正を試みる……そんな作業を長く繰り返していました。

先なんてまったく見えないし、自分は本当に作家になれるのか?と迷って書けなくなったり……今思い出しても、結構きついです。
でも、苦難を乗り越えた先に幸せはありました。ラノベみたいなストーリーの展開ですけど、本質は現実も創作も似ているのかもしれないですね。

『才能のない人間でも、続けていれば報われる』

それが僕の一番伝えたいことです。
あと、僕が好きなソシャゲで『出るまで回せば100パーセント出る』という名言(迷言?)があります。
執筆だって、そうなんです!

結果が出るまでやり続ければ、100パーセント結果が出ます。

こんなに頑張っていますから。神様はきっと見てくれていると、僕は信じています。

一緒に頑張りましょう!

それでは、長々とありがとうございましたm(__)m

八神鏡

【お便りコーナー】第105回:初枝れんげ@2/7追放嬉しい小説4巻&コミック1巻が発売・予約願先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である初枝れんげ@2/7追放嬉しい小説4巻&コミック1巻が発売・予約願先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、初枝れんげ@2/7追放嬉しい小説4巻&コミック1巻が発売・予約願先生よりいただきました文面となります。

お世話になっております。
初枝れんげです。

今回は『小説家になるために大事なたった一つのこと』という話題を提供させていただこうと思い、お便りを投稿させていただきました。

来たる2月7日に拙作『勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖女、お前に追って来られては困るのだが?』第4巻ならびにコミック第1巻が同時発売されます。
https://magazine.jp.square-enix.com/sqexnovel/series/detail/yuusyaparty/

イラストは柴乃櫂人先生に描いていただきました。コミックはくりもとぴんこ先生にガンガンONLINEで連載頂いてます。
無能扱いされた主人公が勇者パーティーから追放されるのですが、実はとんでもなく有能で、幼馴染の勇者パーティーを助ける役に徹していました。その主人公を追放してしまったがために、勇者パーティーはその後どんどん没落していくとともに、主人公はのんびりスローライフ……となるはずが、いつの間にか世界を救ったり、可愛いドラゴン娘を助けたり、追いかけて来た元勇者パーティーの大聖女さんといちゃこらするという話になっております。

さて本作ですが、やはり今回の本題である『小説家になるために大事なたった一つのこと』を守って執筆したものとなります。
これは私が日々心がけていること、と言ってもいいかもしれません。
それは何が何でも一日1時間の執筆時間は必ず確保する、ということです。

「なんだそりゃ」

とずっこけた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれが出来ない人は、絶対小説家になることができないのです。
みなさまも考えてみてください。小説の長編を1冊書こうとしたら10万字程度は必要になります。
続刊すれば更に10万文字……といった具合になります。
絶対なれない、は言い過ぎかもしれませんが、10万文字を一気に執筆するのは至難の業であり、毎日コツコツ、雨の日も風の日も、ちょっとばかり調子の悪い日も、筆ののらない日も、PCを前にカタカタと原稿に手をつけることが必要なのです。

書けない日もあるでしょうし、書けても数百文字。時には十数文字の日もあるでしょう。
しかしそれでも『毎日少しずつでも前進する』ということが、小説を完成させるうえで、本当に大事なことなのです。

繰り返しますが、小説はだいたい一冊10万文字くらいです。
なろうで連載しているとなかなか気づけませんが、やはり書籍化ともなると、この十万文字を書く、ということが一つの大きな目安になるわけです。
まずはその長編を書くにあたり、毎日、休みなく書く事。そして10万文字書いて初めて手を止めて、少しばかり休む。
こうした、毎日書くことを習慣化する。そうして初めて長編小説というものが完成するのです。
もちろん、その完成した作品が書籍化するのかどうか、それは分かりません。しかし、完成させた長編小説はたくさんの学びを作家自身に与えてくれるでしょう。
そしてそれは、小説家になることの基本であり、最も重要な第1歩であると、私は思うのです。

以上です。
この内容が皆様の創作活動の参考になれば幸いです。
初枝れんげでした。

【お便りコーナー】第104回: ワナビくんさん/ヤマモトユウスケ先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるワナビくんさん/ヤマモトユウスケ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、ワナビくんさん/ヤマモトユウスケ先生よりいただきました文面となります。

お世話になっております。
ワナビくんさんこと、ヤマモトユウスケと申します。

今回は『小説執筆作業に際して心がけていること』を共有させていただこうと思い、お便りを投稿させていただきました。
宣伝目的じゃないです。ほんとうです。信じてください。

それはそうと、来たる2月19日に拙作『#壊れた地球の歩き方』が書籍化いたします。
第九回ネット小説大賞で期間中受賞し、小説賞をいただいた作品です。
イラストはマッパニナッタ先生に描いていただきました。
文明が崩壊した地球で、人類がドラゴンの支配するダンジョンに挑む激熱英雄譚です。
下ネタコント小説ではありません。ほんとうです。信じてください。
多くの方々のお力添えのおかげで、Web版よりもさらに良いものに仕上がっております。
詳しくはTOブックスさまのホームページをご覧ください。

ここからは本題の『小説執筆作業時に心がけていること』についてお話します。
私が心がけていること……それは「まあええやろ」「未来の自分がうまいことやるやろ」「わからんからここあとで書くわ」と自分に言い聞かせることです。
みなさまも文末を「する」にするか「した」にするかで二時間くらい迷い続けたことが、一度はあるのではないでしょうか。
二時間は言い過ぎにしても、細かい表現に悩んで手が止まったことが、一度もない方は少ないと思います。
私はそういうとき、先ほどの言葉を自分に言い聞かせて、その次、その先の文章に手を付けるようにしています。
文末表現は『その後の文章』を含む全体のバランスやリズムから決定することが多いです。
まずは『その後の文章』がなければ調整不可能な表現部分なので、迷ったら先の文章に手を付ける……というわけです。

紙の小説は一冊十万文字から十五万文字くらいと言われております。
なろう掲載は『冊』の枠組みに囚われませんが、一話、一章、一本、なんでもいいですが区切りがあると思います。
まずはその区切りまでノンストップで進み、ちょうどいい区切りまで来たら、迷った部分を振り返って調整する。
そういう割り切りで「手が止まっている時間」を減らして作業の効率化をはかっていくと、最終的にたくさん小説を書くことができる……はず!
どちらにせよ時間は有限ですから、みなさまも自分に合った作業の効率化を探してみるのはいかがでしょうか。

このお便りが皆様の創作活動の参考になれば幸いです。
以上、ヤマモトユウスケでした。

【お便りコーナー】第103回:艇駆 いいじ先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である艇駆 いいじ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、艇駆 いいじ先生よりいただきました文面となります。

どうもこんにちは! 小説家になろうでファンタジーを中心に連載している、艇駆(ていく)いいじと申します。

こちらの『お便りコーナー』では、他の利用者の方に向けてアドバイスや雑談ができるということなので、投稿させていただきました。
今回は、『ダメダメだった僕が、伸び悩んでいた時期を乗り越えて書籍化できた理由』というテーマでお話していこうと思います。

最初に宣伝させてください。
この度、連載しております『最速進化のスライム無双』が12/28に書籍化することになりました。
最弱モンスターでお馴染みのスライムに『擬態』し、8匹に『分裂』するだけのスキルを持った主人公が、そのスキルの法則を見つけ出し、強くなっていくというストーリーです。
日間総合ランキングで1位になったことのある本作が、たくさんの人の手でさらに自信を持ってお勧めできるクオリティのものになりました。

詳しくはぶんか社のページをご覧ください!

さて、それでは本題の『ダメダメだった僕が、伸び悩んでいた時期を乗り越えて書籍化できた理由』というお話をしたいと思います。

今でこそ書籍化をし、以前よりもたくさんの方に作品を楽しんでいただけるようになった僕ですが、小説を始めた頃の作品を見返すと、酷いクオリティでした。
具体的に何が酷いかと言うと、文頭に半角空白を開ける、「!」の後に空白を入れないなど、小説の書き方のルールを全部間違えていたのです。

どれくらいおかしかったかと言うと、ゲームのアバターを完全にランダムで作成した時くらい全てがチグハグでした。

そんな調子だったので、なかなか評価をしてもらえず、「どうせ自分なんて……」と腐っていました。

そんな僕が書籍化できた理由は、『目標を正しく設定して』、『継続して小説を書いていた』からです。

「いや、そんなの当たり前だろ!」と思ったでしょう。昔の僕も同じことを言ったと思います。
しかし、あなたは、自分が小説を書いている理由や、目標をちゃんと言葉で表せられますか? そして、そのためにどれくらい行動しましたか?

腐っていた頃の僕は、なんとなく書籍化したいと思いながらも、その目標とはズレたことをしていたり、そもそも連載している作品も2桁未満でした。

例えば、木の上のリンゴを取りたいと言ってる友達が、「リンゴを取るために、足にダイビングの足ひれを付けて、週に1回木にひっつく練習をする!」と言っていたら、とりあえず止めますよね。
でも、昔の僕はそれに気づかず、狂ったように木に引っ付いていたわけです。完全に新種のセミです。

そのことに気づいた僕は、まず自分の目標が『書籍化すること』だと明確にしました。そのために、何が必要で何が不要かを分析をしました。
次に、『とりあえず悩むのは10作品書いて、全部失敗してから』と決め、ひたすらに小説を書きました。

その結果、意識を変えてから4作品目に、今回書籍化する『スライム無双』を生み出すことができたというわけです。

以上の経験から僕は、目標を達成するためには二つの過程があることを知りました。
一つは、目標を明確にすること。そしてもう一つが、ひたすら継続することです。

今、自分で書いている作品がなかなか伸びなくて悔しい思いをしている人。以前の僕のように、自分に見切りを付けようとしている人。
諦める前に、このことを意識して、もう少しだけ頑張ってみませんか?

というわけで今回は、『ダメダメだった僕が、伸び悩んでいた時期を乗り越えて書籍化できた理由』というテーマでお話をさせていただきました。

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最後まで読んでくださってありがとうございました。また機会があればお会いしましょう! 艇駆いいじでした!