【出版作品紹介】にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者

小説家になろうの作者:香月航さんの書籍の紹介です。

・作品名 にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者
・作者名 香月航
・イラストレータ ねぎしきょうこ
・発売日 2017年6月20日
・販売価格 689円(税込)
・購入方法 書店やオンラインショップなど書籍取り扱い店
・出版社 一迅社
・レーベル 一迅社文庫アイリス
・ISBN 9784758049603

・内容
行儀見習いとして王宮へあがったのに、気付けば下働きへと左遷されていた貧乏伯爵家の令嬢リネット。
ある朝、いつものように掃除をしていたら、『女を寄せ付けない』と評判の王太子アイザックが通りがかって……彼が落とした書類を届けただけなのに、何やら大変なことに巻き込まれてしまったみたいです!?
殿下に近付く女性はもれなく倒れちゃう!? さらに、触れても平気なリネットを婚約者として雇うなんて本気なの!? お掃除女中ですよ、王太子殿下!!
ワケあり王太子と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ!

・その他伝えたい事
書籍化から縁が繋がり、この度三冊目の書き下ろし文庫を出していただけることになりました。
大ベテランのねぎしきょうこ先生の美麗イラストと共にお送りする、異色キャラの王宮ラブコメディです。
なろうさんでの連載作品とあわせて、お楽しみいただければ幸いです。

【出版作品紹介】転職の神殿を開きました 4

小説家になろうの作者:土鍋さんの書籍の紹介です。

・作品名 転職の神殿を開きました 4
・作者名 土鍋
・イラストレータ 堀泉インコ
・発売日 2017年6月30日
・販売価格 650円(税込)
・購入方法 書店等
・出版社 株式会社双葉社
・レーベル モンスター文庫
・ISBN 9784575751451

・内容
カナメとクルネがクルシス神殿長・プロメトに呼び出され、一枚の書状を渡される。何事かと不安な気持ちでいる二人に伝えられた内容――それは、なんとパーティーへの誘いだった!! 一気に気が抜けるカナメたちだったが、パーティー会場では恐るべき計画が練られていて……。

・その他伝えたい事
皆様のおかげで4巻を出すことができました! 本当にありがとうございます。
加筆・書き下ろし等により、web掲載分よりもボリュームが増えておりますので、ぜひお手に取ってみてくださいね!

【出版作品紹介】幻想グルメ

小説家になろうの作者:天那さんの書籍の紹介です。

・作品名 幻想グルメ
・作者名 原作:天那光汰 作画:おつじ
・発売日 2017年6月24日
・販売価格 606円(税込)
・購入方法 書店、amazon.co.jp、楽天ブックス、セブンネットショッピング、ガンスマ情報局
・出版社 株式会社スクウェア・エニックス
・レーベル ガンガンコミックスONLINE
・ISBN 9784757553811

・内容
ある日、突如として異世界に転移してしまった俊一郎。
異世界での彼の生きがい…それは未知なる食材を見て、触れて、嗅いで、喰らうこと!!
獣人メイドのシルフィンと共に、幻想食材を食べ歩く異世界冒険グルメ譚!!

・その他伝えたい事
これが、異世界×グルメの最前線!


【お便りコーナー】第47回: 舛本つたな先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である舛本つたな先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、舛本つたな先生よりご連絡いただきました文面となります。



 初めまして、主婦の友社さまのプライムノベルスから『遺伝子コンプレックス』を出版させて頂きました、舛本つたな、です。
 実は、私はこのお便りコーナーをいつも楽しみにしていた人間です。
 万が一、億が一、自分の小説が書籍化したら、お便りコーナーに寄稿してみたい、と妄想しながら書籍化作家さんの云々何それを読んでいました。この度、何を間違ったのか書籍化してしまったので、夢が醒めない内に夢を叶えてしまおう、と書かせて頂いた次第です。

 さて、私からアドバイス的な何かを……と考えた結果、
『書籍化して、調子に乗った私がやった恥ずかしいこと』
 なんて、どうでしょう。最高だな! 自分の身を切り刻んで肴にする。お酒が美味しい! ビールを買ってこよう!

 ……では、こんなノリで、私の初めての打ち合わせを紹介しようと思います。

=========
 今から、二週間前。
 小説家になろうの運営からメールがあって、出版社から書籍化打診の連絡があったことを知らされた時はビックリした。(悪戯などを避けるために、運営を経由して連絡するのが通常らしい)
 私はとても浮かれた。浮かれすぎて、もはや一種の錯乱状態になっていた。
 電車の中で不気味な含み笑いをこぼすくらい混乱し、ひとしきり浮ついた後に友人にLINEをしまくった。私は書籍化するのだと、小説家になるのだと、手当たり次第、友だちに自慢しまくった。

「すごーい」
「っていうか、小説なんて書いてたの? Web投稿? え、ライトノベル? ライトノベルってなに?」
「……へぇ〜、そ、そうなんだ。あの、萌えってやつ? え〜と、アニメとか、そういうのかな?」
「そんなの書いてたんだ……」
「えっ。よ、読むよ。発売されたら教えて。それじゃあ」

 友人の反応は歯切れが悪かった。
 既読スルーされることも多かった。
 自分が今まで隠してきたWeb小説の執筆という趣味、加えていささかサブカルに偏ったジャンルを好んでいたという事が盛大にバレてしまい。友人達はそれに対する適切な反応が分からなかったのだ。
 その事に思い至り、私は冷や水を浴びたように後悔をした。

 私は実感する。

 人は何かを得るためには、何かを代償としなければならない。今、私は親しくしていた友人に何かをさらけ出し、何かを失い、それでも書籍化という夢を手に入れた。
 もし、これから書籍化する人がいたら気をつけて欲しい。書籍化の連絡が来ても、友人に話すはよく考えてからにすべきだ。オタクに友人は少なく、貴重なのだから……。

 私は、友人の大切さと、友人とはいえ自分の全てを受け止めてくれるわけではない事を痛感した。その後、まるで群れからはぐれて飢えた狼のごとく、同じ価値観をもつオタクを探し求めた。
 リア充たちは、ウェイウェイ、と奇声を上げ、夜の街でハントしたガールとアバンチュールした数を仲間に誇る。それとまったく同じで、私もオタクの仲間を探し出して、書籍化したのだと自慢してやりたかった。
 せめて、オタクの神に、私はなりたかった。
 私はさっそく秋葉原にくり出した。仲間はそこにいるはずだった。この秋葉原の街でハントしたオタクに書籍化を自慢をして、ウェイウェイするつもりだった。
 街行く人々をじっと見る。
 ああ、ここには「ライトノベルなんて書いているの? ウケる〜」なんて内心で馬鹿にする人はいない。いい街だ。普段はAmazonばかりで、滅多に来なくなったが、ここはいい街だ。出版されたらまたここに戻ってこよう。アニメイトで30冊くらい買って、道ばたで配ろう。あ、そうだ。サイン考えておかなくちゃ。

 さて、誰に自慢してやろうか……。

 では、早速と、「あの、」と道行く人に声をかけても、誰も止まってくれない。「ちょっと」「ねぇ」などと、ボキャブラリー多彩に呼びかけを工夫してみたが、全然だった。
 みんな、メイド喫茶の呼び込みには足を止めるのに……。

 私は、実感した。
 書籍化しても、コミュニケーション能力がなければオタクの神にはなれない。ましてや、ウェイウェイなんて出来るはずもないのだ。

 家に帰った私の欲求不満は凄まじかった。
 書籍化を誰かに褒めてもらいたかった。すごい、すごい、と言ってチヤホヤして欲しかった。可能であれば、一緒にウェイウェイ言いたかった。
 私に残されたのは、両親だった。
 親しかもうないと思った。実際、他にはもう誰もいなかった。そう言えば、書籍化した本作も『親子』をテーマにして書いたものだ。これは、何か運命的なものを感じる。

 早速、親に電話をかける。

「もしもし、お母さん?」
「はいはい。どうしたのよ、急に電話かけてきて」
「あの、私ね。小説家になったの。……ライトノベルのだけど」
「はぁ!? なんね。本当?」
「う、うん。ライト、ノベルだけど」
「すごいやん。すごいすごい! 読むわー。絶対読むわー」

 ——これだ

 私が欲しかったのはこれだった。そうか、私は親に褒めてもらいたかったんだ。子どもだった時みたいに、親に褒めてもらいたかっただけなんだ。

「ところで、らいとのべる、ってなんね?」

 私は少し哲学的な気持ちになった。ライトノベルってなんだろう?

「どうした? らいとのべる、ってなんなんね?」
「えーと、何というか軽い小説、って感じの」
「はぁ」
「イラストとか……、アニメみたいな挿絵とかがついている感じの」
「はい? よう分からんわ」
「でも! 異世界チーレムとかじゃないから!」
「異世界ちーれむ? ねぇ、その異世界ちーれむってなんなんよ。教えて」

 私は愕然とした。
 考えてみたら当たり前だった。親が異世界チーレムなんて知っているはずがない。それは、私が日本を代表する名女優である吉永小百合を知らないのと同様に、母も日本を代表してしまっている小説形式、異世界チーレムを知らないのは当然なのだ。

 私は実感した。
 いつまでも親に甘えていたらダメだ。自分の承認欲求を、いつまでも親にお願いしていたらダメだ。私はもう、大人なんだから。
 さもないと、私みたいになる。母親に対して、異世界で、チートで、ハーレムな小説の内容について、必死になって説明しないといけなくなる。

 だから、みなさん。
 書籍化しても、周囲への報告は落ち着いて冷静にしてください。
========

 ……と、言うわけでWeb版『僕は、お父さんだから』を改めまして、書籍版『遺伝子コンプレックス』は、2017年6月21日にプライムノベルスから発売になります。現時点でもAmazonさんで予約できます。
 もともとは10万字程度の話を、調子にのった私が19万字まで拡大して、編集が印刷原価を計算して青ざめた本作。もしよろしければ買ってやってください。買わない人もWeb版の『僕は、お父さんだから(http://ncode.syosetu.com/n0586cp/)』を読んでやってください。
 それでは、またいつか。
 長文、失礼いたしました。


舛本つたな

【出版作品紹介】宝石吐きのおんなのこ(6)~旅立ちを告げる手紙~

小説家になろうの作者:なみあとさんの書籍の紹介です。

・作品名 宝石吐きのおんなのこ(6)~旅立ちを告げる手紙~
・作者名 なみあと
・イラストレータ 景
・発売日 2017年6月17日
・販売価格 702円(税込)
・購入方法 書店等
・出版社 ポニーキャニオン
・レーベル ぽにきゃんBOOKS
・ISBN 9784865292640

・内容
いつまでも、いつまでも、彼の隣に。

大陸東部の穏やかな街、リアフィアット市。
そんな街の片隅に、店員二名の小さな宝石店があった。
――『スプートニク宝石店(ジュエリー・スプートニク)』。

ある日、「宝石を吐き出す」少女クリューと、宝石店店主スプートニクのもとに一通の手紙が届く。
送り主は、宝石商会会長・クルーロル。
内容はクリューへの「エルキュール宝石学校・体験学校」の入学案内だった。
遠く離れた地・大陸統都ヴィーアルトン市での体験学校であったが、クリューは一人でこの体験学校に参加することを決める。

一方、リアフィアット市に残ったスプートニクには、ある異変が起きていた。
その変化に戸惑っていた折、彼にとっては非常に好ましくない客が来る。

クリューとスプートニク。
出会ってから初めて離れ離れになる二人、彼らの胸に芽生えるものとは…。

宝石に愛された少女の、甘くて淡い、ファンタジーノベル。
新章開幕。


・その他伝えたい事

おかげさまで、6巻です。

『新章開幕』の巻となりました。
従業員クリューの成長と、店主スプートニクの波乱。
物思う『おんなのこ』、新たな物語の幕開けです。

どうぞよろしくお願いします。