【お便りコーナー】第36回:津田彷徨先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である津田彷徨先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、 津田彷徨先生よりご連絡いただきました文面となります。




 はじめまして、津田彷徨と申します。

 今回、この小説家になろうの様なネット小説投稿サイトをモデルとした『ネット小説家になろうクロニクル』(http://ncode.syosetu.com/n6974de/)という作品を書かせて頂き、9月15日に発売する運びとなりましたのでお便りを書かせて頂きました。

 今から3年前、私は一念発起してこの小説家になろう様に作品の投稿をさせて頂きました。
 タイトルは『クラリス戦記』。
 後に『Clarith Knights』とタイトルを変更し、幾つか改題改稿をして、最終的に『やる気なし英雄譚』(http://ncode.syosetu.com/n5279bn/)というタイトルで書籍化させて頂くことが出来ました。

 ですが、タイトルを何度も変えていることからお気づきかも知れませんが、最初はポイントはもちろんアクセスも厳しい状況で、何かを変えなければと暗中模索していたのが正直なところです。
 実際に当時存在した戦記ジャンルにおいても芽が出ず、毎日頭を悩ませながら手探りで様々な試みを行っていました。

 その一つは先程も記載させて頂いたようにタイトルを変えたことですが、それ以外のも作品の投稿間隔を変えたり、アクセス解析から自分の作品の問題点を洗い出したり、主な読者様の生活時間を想定して投稿時間を変更してみたり、なろう内で人気が出やすいあらすじの単語やタグのポイント期待値を算出して取り入れてみたり。

 もちろんその努力を、もっと作品の質を上げる事に費やすことも一つの正解かと思います。
 ただ「書いて半分、届けて半分」という言葉もあります。
 ですので、書くための努力以外にもできることは一つずつ取り組んでみようと思い、上記以外にも色々な試みをさせて頂いた結果、様々な幸運も重なって書籍を出させて頂くことが出来ました。

 そんな経験を以前とある作家さんと話したところ、興味を持って話を聞いてくださったことがあり、ブログでアクセス解析の使い方などをパワーポイントでまとめて開示させて頂いたり、大阪芸術大学など幾つかの場所でお話させて頂く機会などを頂くことができました。

 ただせっかくならばやはり自分の出身となったこの小説家になろうで、それも小説という形態でこの経験をぶつけてみたいと思い、色んな方の手助けを頂きながら、ネット小説投稿サイトで様々なチャレンジを行いながら書籍化を目指す作品を執筆させて頂きました。
 それが今回の『ネット小説家になろうクロニクル』となります。

 もちろんアクセスアップのための手法に唯一の正解は無いと思いますし、このような執筆以外の取り組みなど不要の素晴らしい作品がなろう内では本当に多数存在すると思います。
 ですが、あくまで手法の一つとして、色々な取り組み方があるということをお伝えできればと思い、このお便りを書かせて頂きました。

 最後に著書の宣伝をさせていただきます。

『ネット小説家になろうクロニクル 1 立志編』(星海社FICTIONS 著者:津田彷徨 / イラスト:フライ)は9月16日頃より全国の書店様で発売となります。
http://www.seikaisha.co.jp/information/2016/09/09-post-net1.html

『やる気なし英雄譚』(著者:津田彷徨 / イラスト:MID)は10月25日にシリーズ完結となる第6巻がMFブックス様より発売となります。
http://mfbooks.jp/4298/


 そして最後の最後にもう一つだけ。

 いつも私の作品を読んで下さっている皆様本当に有難うございます。
 これからも楽しんで頂ける作品を目指し頑張ってまいりますので、どうぞ今後共よろしくお願いいたします。

津田彷徨