【お便りコーナー】第132回: みねバイヤーン(石投げ令嬢〜6/14書籍発売)先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるみねバイヤーン(石投げ令嬢〜6/14書籍発売)先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、みねバイヤーン(石投げ令嬢〜6/14書籍発売)先生よりいただきました文面となります。

小説家になろうの皆さま、はじめまして。みねバイヤーンと申します。

この度、6/14に「石投げ令嬢〜婚約破棄してる王子を気絶させたら、王弟殿下が婿入りすることになった〜」(イラスト:村上ゆいち先生)がGAノベルさまより刊行される運びとなりました。

【特設サイト】https://ga.sbcr.jp/special/ishinage/

貧乏領地で育ったミュリエル。領地の未来のために、王都に有能な婿を探しにきたところ、王子の婚約破棄イベントにでくわし。思わず石を投げて王子を気絶させちゃってー。やっべーと思いきや、陛下に褒められ、なぜか王弟が婿入りすることになりました。というお話です。

まっすぐで生命力の強い、石を投げて獲物を狩る元気な女の子が主人公です。強い女主人公が好きな人におすすめです。クスっと笑えて、スカッとし、サクサク展開します。
よろしくお願いいたします!

さて、このお便りコーナー、大好きで、全部読んでます。自分が書けるなんて感無量です。ド新人の私が書くのもおこがましいのですが、私なりにお伝えできればと思います。

<お伝えしたいこと7つ>
①毎日書きましょう
執筆は、楽器やスポーツと同じです。毎日書かないと、腕が鈍ります。オエッとなりながらも、毎日書きましょう。

②短編から練習してみるといいですよ
いきなり長編ではなく、5000文字ぐらいの短編から練習するとコツがつかみやすいです。そして、なろうでは短編の方がポイントも入りやすいので、モチベーション維持につながります。

③感想との向き合い方
短編がランキング上位にあがると、心無い感想が届くかもしれません。
私も最初の頃、「こんなクソ作品がランク上位にあがるなんて」みたいなことを書かれました。
心が折れかけました。世の中には、作者の心を折り執筆をやめさせることを趣味とする人がいます。
あなたの心が折れそうなら、その感想につき合う必要はありません。
さっさとブロック、ミュート、削除です。
あなたの心を守れるのは、あなただけです。

④感想欄は開けるのか閉じるのか
辛ければ、感想欄は閉じればいいと思います。「感想が届きました」の赤文字メッセージで、動悸が激しくなるようなら、迷わず感想欄を閉じましょう。
私は、最初は開けて、ひどい感想が来てしばらく閉じて、今は開けています。
読者さまからの感想はとても励みになるからです。そして、感想からの気づきはとても貴重です。
「なるほど、ここが分かりにくかったか」「このキャラが人気あるから、出番増やそう」「うわ、このキャラめっちゃヘイトたまってるー」みたいなことが、すぐ分かり、軌道修正できます。

⑤書籍化が決まったら契約書を弁護士に見てもらいましょう
はっきり言って、お高いです。でも、見ていただく価値は十二分にあります。
著作権に強い、経験豊富な弁護士に確認してもらいましょう。

⑥名刺、落款、サインを作りましょう
私は名刺と落款は身内に作ってもらいました。サインは「ご署名ネット」さんに依頼しました。
名刺と落款の画像を送り、イメージのあったサインを作ってもらい、気分が上がりました。
【ご署名ネット】https://gosyomei.net/kuzushikata/

⑦色んなノウハウを勉強しましょう
私は執筆の本やネットの記事を読み漁りました。多数読んだ中で、noteの「ニジマルカ|崖っぷち作家」さんの記事が最も参考になりました。色んな切り口の記事があるので、全部読めば、一通りの知識は身につきます。

【ニジマルカ|崖っぷち作家】https://note.com/nijimaruka/

私は執筆が辛い時、「長編を10作書くまでは悩んでもムダ」という記事を読んでモチベーションを上げています。「よーし、誰も読んでくれないかもしれないけど。今日も駄文をせっせと書いて、なろうに投稿するかー」って気持ちになれます。

「10作書くまでは悩んでもムダ」(記事引用)──
1.質を気にするより量をこなした方がいい
2.量を書けばほとんどの問題は解決する
3.目安は長編10作、100万文字
4.10作書いていないのに諦めるのは早すぎる
5.たくさん書くことが最も簡単で確実な方法
これはプロになってからも言えることでしょう。
私ももっとたくさん駄作を書かないといけません。
─────
 

以上、7つでした。

最後に、小説家になろうの皆さまにお礼です。
私、ドイツに住んでおりまして。異国での育児で、体と心が限界にいきかけたとき、なろうの本を読んで生きていました。そして、ドイツで雇止めにあって呆然としているとき、小説書いて投稿したら、小説家デビューできました。奇跡!
株式会社ヒナプロジェクトの皆さま、ありがとうございます。
素敵な作品を書いてくださっている作者の皆さま、そして私の作品を読んでくださっている読者の皆さま、本当にありがとうございます。


「石投げ令嬢〜婚約破棄してる王子を気絶させたら、王弟殿下が婿入りすることになった〜」(イラスト:村上ゆいち先生)(GAノベル)
【アマゾン予約サイト】https://www.amazon.co.jp/gp/product/4815619352
みねバイヤーン

【お便りコーナー】第131回: 森川茉里先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である森川茉里先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、森川茉里先生よりいただきました文面となります。

 初めまして! 2023年5月10日に、『婚約破棄のその先に~捨てられ令嬢、王子様に溺愛(演技)される~』でデビューした森川茉里と申します。

 この作品は第一回ドリコムメディア大賞におきまして、銀賞とDRE STUDIOS賞を頂いた作品になります。

 何故公募受賞に至ったのかを自分なりに分析すると、こちらに寄稿されている多くの作家さんが仰るのと同じ事しか言えないのですが、『書き続けてきたから』です。

 商業作家を目指されている方、どうか諦めずに書いてください。
 そして書いているその物語に、どんな形でもいいので結末を付けてください。
 完結を積み上げるとその度にレベルアップしていき、より複雑で長い物語が書けるようになります。
 私の場合、以前は長くても八万文字くらいのお話しか書けなかったのですが、五万~八万文字の作品を七作書いた後に十万文字を超えるお話が書けるようになりました。

 商業作家を目指す場合は十万文字以上の物語を書く力が要求されます。
 なぜならそれが本一冊を刊行するのに必要な文字数の目安だからです。

 個人的意見で恐縮ですが、『俺たちの戦いはこれからだ!』など、どんな形でもいいので、まずは書きかけの物語に自分で終止符を打つ訓練が重要だと思っています。
 完結させると、それは『一つの物語を完結まで導いた』という自信に繋がるからです。
 また、未完の状態で放置すると、読者さんからの信頼を失ってしまいます。

 ブックマークやポイントが付かないと凹むと思います。でも、一人でも読んでくださる方がいらっしゃるのなら、どうか頑張って書き続けてください。完結まで書き上げると、その読者さんとの間に信頼関係が生まれる可能性があります。

 一人でも多くの作家読みしてくださる読者さんを手に入れましょう!
 投稿サイトからのデビューを目指すにあたって、読者さんは強力な味方となって下さいます。


 最後に、作品の宣伝をさせて下さい。

『婚約破棄のその先に~捨てられ令嬢、王子様に溺愛(演技)される~』
2023年5月10日刊行
公式サイト:https://drecom-media.jp/drenovels/product/23

 紙書籍の初回出荷分には、声優の長谷川育美さんと江口拓也さんの挿しボイス(挿絵と連動したボイスドラマ)が付いております。
 上記URLからは、作品の内容を紹介したPVもご覧いただけるようになっております。

 また、こちらはWebtoon(縦読みのカラー漫画)化も決まっております。
 まだ企画が進行している以上の事はお伝えできないのですが、配信が始まった際には活動報告などで告知させていただきますので、何卒よろしくお願い致します。

【お便りコーナー】第130回: 星野星野@現役JKアイドルさん5月25日発売!2作品書籍化決定!先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である星野星野@現役JKアイドルさん5月25日発売!2作品書籍化決定!先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、星野星野@現役JKアイドルさん5月25日発売!2作品書籍化決定!先生よりいただきました文面となります。

なろうユーザーの皆様っ!
はじめまして、新人ライトノベル作家の星野星野(ホシノセイヤ)です!

5月25日に「現役JKアイドルさんは暇人の俺に興味があるらしい。」(イラスト:千種みのり先生)がオーバーラップ文庫様より刊行されますので、今回は、この作品の書籍化までの経緯や、この作品でプロ作家としてデビューする私の経験を伝えられたらと思います!

【現役JKアイドルさんは暇人の俺に興味があるらしい。】の詳細ページはこちらから→ https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784824004918&vid=&cat=BNK&swrd=

5月25日発売の本作は、2020年の5月に小説家になろう様で連載を開始したのですが、ランキング等の上位に載ることは一切無かった作品でした。
ただただ毎日投稿を続け、完結から2年後の2022年に書籍化が決まった作品なんです。

本作は帰宅部の暇人である主人公の【閑原航(ひまはらこう)】が、クラスメイトの現役JKアイドル【桜咲菜子(さくらざきなこ)】に「放課後の暇つぶしを教えて欲しい」とお願いされる所から始まる、アイドルと暇人の「新感覚お出かけ系暇つぶしラブコメ」で、独特なテーマだったこともあり、これまで賞とかでは1次選考を突破するのがやっとでした。

しかし、転機が訪れたのは完結から2年が経った2022年の夏。
オーバーラップ文庫の編集者様から「この作品をぜひ書籍化したい!」という熱いラブコールを受け、第8回オーバーラップWEB小説大賞銀賞の受賞が決定し、同時に本作の書籍化が決まりました。
ちなみにその当時のポイントは4000ポイントくらいだったと思います。

低ポイントだったり、数年前の作品というのが理由で、書籍化の可能性が無いと思っている方が多いかもしれませんが、本作は受賞時のブックマークが1200くらいで、3年前の2020年にスタート、同年完結した作品でした。
それでも書籍化できたのは、担当の編集者様が応募作品の中で、ポイント以上に内容として面白いと思った本作を推してくれたからだと思います。(本当に感謝感謝です)

web小説は作品の評価が数字で顕著に表れるため、なかなか数字が伸びなくて創作意欲がなくなったり、作品を途中で辞めたくなったりするのも日常茶飯事ですよね。
でもそこで、作者のメンタリティが試されると思います。
ポイント的になかなか伸びなかった作品でも、本作のように数年後に突然書籍化まで繋がるケースもあるので、諦めないで完結まで書き続けることには大きな意味があります。

私の場合、創作を始めてから現在までの7年間は、ずっと学生だったので、遊びたい欲に負けて2度ほど筆を置いてしまったのですが、もし筆を置かずに全ての時間を小説に注いでいたら、もっと早くデビューできたのかなぁと後悔してます。(笑)

書籍化するためには、面白い話を作る努力はもちろん、継続して投稿する努力も必要です。

1、2年でプロになる人もいれば、私のように高校生の頃から書き始めて7年目でやっとデビューできる作家もいるくらいなので!

「書き続ければいつかデビューできる!」という自分の【夢】をモチベーションにして、これからも創作活動を頑張っていきましょう!

5月25日発売!
【現役JKアイドルさんは暇人の俺に興味があるらしい。】
各店舗でタペストリーやアクリルフィギュアなどの特典が盛りだくさんなので、作者のTwitter(@seiyahoshi)やこちらの書籍情報からチェックしていただけると幸いです
https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784824004918&vid=&cat=BNK&swrd=
Amazon予約ページはこちら→ https://amzn.asia/d/0mG9Vs6

【お便りコーナー】第129回: 東 吉乃先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である東 吉乃先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、東 吉乃先生よりいただきました文面となります。

 はじめまして、東吉乃(あずま よしの)と申します。

 この度、4/25に「ドロップアウトからの再就職先は、異世界の最強騎士団でした」が、オーバーラップノベルスfさまより刊行される運びとなりました。

【特設サイト】 https://over-lap.co.jp/narou/824004727/

 本作は第8回オーバーラップWEB小説大賞で銀賞を頂いた作品ですが、他の書籍化作品とは少し異なる特殊な状況での受賞・書籍化でした。書いているけれども読まれなくて辛い思いをされている作者さまのご参考に少しでもなればと思い、刊行記念も兼ねてご報告させて頂きます。
 主題は「低ポイントでも書籍化できる」ということです。
 ただし「書籍化するために書く」方より、「書きたくて書いている」方への方法論、メッセージとなりますので、ご了承くださいませ。

 さて、この小説家になろうというサイトにて、書籍化に必要なものとして最もよく語られるのは、「ポイントの高さ」かと思います。
 統計を取ったわけではありませんが、お便りで他の先生方から語られる頻度も高く、また、エッセイなどでもそれらは散見されます。他にも毎月のようにタイアップされる色々な小説賞、それらの受賞作のポイントを確認すると、数万ポイントは当たり前の世界。一万ポイント以下の作品などほぼなく、希少種であると言えるでしょう。
 これは、ほとんどの作者さまにとって絶望的に高い壁だと思います。
 たとえば連載作品であっても数十、数百ポイント取るのがどれだけ大変で、かつ時間がかかることか。にもかかわらず、ランキングに乗ろうと思えばその倍、数百から数千ポイントを一日で稼がねばなりません。普通に考えたら、いえ、どう考えても凡人には無理です。
 かくいう私も、ランキングなど無縁の人間でした。
「打ち上がる」「駆け上がる」といった単語は異世界の言葉で、それも現在進行形です。

 冒頭でご紹介した「ドロップアウトからの~」については、完結した時点で4200ポイントほどでした。
 ちなみにこれは、六年半、百七万文字をかけての数字です。

 この数字を見てお分かりかと思いますが、「とにかく書籍化したい」方には時間も文字数もかけすぎですので、あまり参考になりません。いわゆるコスパ悪い、というやつです。
 にもかかわらず、なぜこれが書籍化できたのでしょうか。
 本作は不思議な作品で、投稿当初から爆発的にランキングを駆け上がることはないものの、更新するたびに少しずつゆっくり、亀の歩みですが読者が増えていく、そんな作品でした。どこかのタイミングで急に跳ねることもなく、かといって急激に読者離れが起こることもなく。
 おおよその体感ですが、序盤での更新タイミングだとアクセスは100あれば良いほうで、それ以下もザラにありました。終盤では400前後かな、という感じです。そして完結後もブーストなどせず淡々としていました。ご祝儀で、常連の数名の方から感想を頂戴できたこと、作者的には最も記念になって嬉しかったなあ、というところです。
 本作は完結後に小説賞へと応募しました。
 そして受賞が決まった後、ご担当の方にお伺いしたんです。「この低ポイントでなぜ受賞ですか?」と。誰より作者である自分自身が信じられなかったので、恥も外聞もなく単純にただもう疑問で疑問で訊きました。

 すると、「読んで面白かったからです」とのお答えが。
 さらには「連載中から拝見していました」と。

 書きたくて書いている人間にとって、これがどれほど嬉しい言葉か、作者の方ならお分かりかと思います。
 見ていますよ、見ていましたよ、と。直接声は届かなくとも、そういう方が必ずいてくれるということです。本作の辿った道筋は全ての作者さまに希望たり得る話でして、ランキングに載らずとも書き続けていれば読んでくれる読者は必ず存在するし、いわゆる評価ポイントが低くても書籍化への道は繋がっている、という紛うことなき事実を示しております。
 ポイントそのものは、面白さの絶対値ではありません。
 あくまでもそれは参考値であって、「低ポイントだから」書籍化できない、わけではないのです。
 では、低ポイントの作品群で、書籍化できるかできないかの分岐点はどこなのでしょうか。

 それは「存在に気付かれるかどうか」です。

 大多数の作品は、面白くないから読まれないのではなく、気付かれないから読まれないのです。こんな巨大な小説家になろうという場所では、ある意味宿命でさえあります。しかしそれは裏を返せば、読者はそこに必ず存在しているということの証左でもあります。
 読者に気付かれるためにはひたすら書き続けることが肝要です。
 一つの短編、一つの長編が日の目を見なくとも、新しい作品を生み出し続ければ、そこに必ず誰かが通りがかります。往来が少ないからといって駄目だとは限りません。どういう背景の方が読んで下さるかはそれこそ時の運、ひいてはご縁なのです。それを、六年半の連載かつ百七万文字の本作は証明したように思えてなりません。

 作者の方はどうか書き続けてください。いつか生み出した作品に陽が当たります。
 読者の方はどうか読み続けてください。あなたの存在が励ましとなり、作者に力を与え、やがて素晴らしい作品が世に生まれ出でます。

 尚、私は書き始めから最初の書籍化まで十六年かかりました。
 この最初の書籍化についてもちょっと特殊事例でお話したいことはありますが、長くなりましたのでそれはまたの機会に。

 最後にもう一度の宣伝となり恐縮ですが、「ドロップアウトからの再就職先は、異世界の最強騎士団でした」につき、どうぞご覧くださいませ。
 書籍版はウェブ版からかなり改稿しております。こういうレベル、内容で書籍化なんだなあ、というご参考にして頂ければ幸いです。

【各購入サイト】 https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784824004727&vid=&cat=NVL&swrd=


 東 吉乃

【お便りコーナー】第128回: マナシロカナタ先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者であるマナシロカナタ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、マナシロカナタ先生よりいただきました文面となります。

小説家になろうユーザーの皆様、いつも応援ありがとうございます、マナシロカナタです。

「は? 全然知らないけど? 自意識過剰なのでは?」
と思われた方は、ぜひぜひこの機会にお見知りおきいただけますと幸いです(ぺこり

それでは早速ですが、
デビュー作の続刊となります、

・子犬を助けたらクラスで人気の美少女が俺だけ名前で呼び始めた。「もぅ、こーへいのえっち……」  2巻
https://www.hifumi.co.jp/lineup/9784891999582/

が2023年4月25日に発売されました~!

デビュー作から続刊することができたのも、応援してくれている読者の皆様のおかげです。
本当にありがとうございます!

コミカライズ企画も進行中ということで、
これからどんどんと盛り上がっていくと思いますので、変わらぬ応援をいただけますと嬉しく思います。


これだけでは宣伝に終始してしまうので――アドバイスというほどのものではないのですが――ボクが創作の手法として行っていることを紹介します。

それは『身近なことや実体験を、創作に流用する』こと。

これはとても簡単で、なおかつかなり有用だと思っています。

例えば舞台設定。
そもそも舞台設定を考えるのって、結構難しくないですか?

他の作品とちょっと違う目を引くオリジナリティを用意したいけど、
ぶっちゃけ『いい感じのアイデア』なんて、そんなにポンポンとは浮かんでこないと思うんです。

そこで『実体験の流用』です。

先述したデビュー作、
・子犬を助けたらクラスで人気の美少女が俺だけ名前で呼び始めた。「もぅ、こーへいのえっち……」

を例に説明します。

・主人公とヒロインは大きな川を挟んでお向かいさんなのに、小学校・中学校の学区が違っていたために、高校で初めて知り合う――という設定。

これは実は、ボクが小学校に上がる時の実体験が元になっています。

当時、神戸の下町に住んでいたボクは、車1台がギリギリ通れる細い道を挟んだ向かいの筋に、仲のいい友達がいました。
よく一緒に近くの小さな公園で遊んでいたのですが、しかし小学校に上がる時に悲劇が起こります。

ボクと友達は小学校の学区が違っていたのです!!

ボクの家は、M小学校の学区の『西の端』でした。
しかし友達の家は、U小学校の学区の『東の端』だったのです。

たった一本の小道の東か西かで、入学する小学校が違う。
小さな子供にとって『小学校の学区』=『世界そのもの』と言っても過言ではありません。

学区が違えば、もはや別世界の住人。
それ以降、僕と友達は急速に疎遠になりました。

とても悲しく辛い経験だったのですが、しかしこれが長い時を経て、

『大きな川を挟んでお向かいさんなのに、学区が違ったせいで高校で初めて知り合う』

という舞台設定となり、こうして書籍化に至ったというわけです。
ちなみに流用する過程で、『小道』だとあまりにショボいので『大きな川』に変更しました。

この手法の何がいいって、なにせ実体験なのでアレコレ調べる必要がないんですよね。
自分が知っていることに、ほんの少し手を入れるだけで実に『いい感じの設定』になってくれます。

これは本当に楽なので、とてもお勧めです。

アイデアは、あなたの中に眠っているのです……!
それを掘り出してあげましょう。

それではそろそろ長くなってきましたので、この辺りで。
興味を持っていただけましたら、デビュー作の1巻&2巻をお読みいただければ嬉しく思います。


▼子犬を助けたらクラスで人気の美少女が俺だけ名前で呼び始めた。「もぅ、こーへいのえっち……」 1巻
ブレイブ文庫(一二三書房)、イラスト/うなさか

公式: https://www.hifumi.co.jp/lineup/9784891998745/
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4891998741/


▼子犬を助けたらクラスで人気の美少女が俺だけ名前で呼び始めた。「もぅ、こーへいのえっち……」 2巻
ブレイブ文庫(一二三書房)、イラスト/うなさか

公式: https://www.hifumi.co.jp/lineup/9784891999582/
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4891999586