【出版作品紹介】黒い禊ぎ

小説家になろうの作者:桐生 慎さんの書籍の紹介です。

・作品名 黒い禊ぎ
・作者名 桐生 慎
・イラストレータ 馬酔木ヒカル
・発売日 2011年5月15日
・販売価格 1,500円(税込)
・購入方法 書店での取り寄せ。amazon・楽天でのネット通販。
・出版社 文芸社
・ISBN 9784286102993

・内容
「神ダーリ」と呼ばれる現象がある。
「狐憑き」なら、皆さんもご存知だろうが、「神ダーリ」は「神憑き」なのだ。日常生活がままならぬ分、「狐憑き」と変わらない災厄である。それまで見えなかった霊の姿もはっきり見えるようになってしまう。
「神ダーリ」に罹ると平日だろうがなんだろうが、場所と時間を指定されて、自分でも意味の分からない行をこなさないとならなくなってしまう。拒否すれば高熱が出る。睡眠時も夢の中で様々な宗教行事や歴史を学ばさられる。
 どういう仕掛けで「神ダーリ」に選ばれるかは定かではない。
 だが、「神ダーリ」は市井の人々の間から贄を選ぶのだ。
「神ダーリ」にかかると、その人物は「魔」との戦いも始まる。
 この物語は汚された聖地・伏拝神社を清めようと、運命的な出会いをした草薙遙日と性別の分からない程の美少年・瀬尾律との出会いから始まる。
 瀬尾律は大学の先輩が「魔」に遭ったと言うので、その検証に奈良の山中深くの神社に赴く。
 そこは悪質な呪法に汚された聖地だった。
 律はそこで清めの波動を流している気配に気づき、神社のご神体の岩磐へ出向く。
 岩磐の上では、清楚な牝鹿のような美女・草薙遙日が清めの修法をしていた。律は共同して魔払いを行うが、悪質な呪詛は消えない。
 神社の女神は呪詛のため祟神と化していた。
 律は祟神の扱いに長けた、やはり「神ダーリ」の日本画家・天野忠臣に助けを請う。
 日本最古の霊山。三輪山を中心とした霊能者達の影の戦いが始まる。

・その他伝えたい事
 本物の霊能者が、どのような活動をしているのか?
 そして現代でも行われている本物の呪詛が如何様なものかを書き表したく筆を取りました。
 従来のホラー作品には無いリアリティーをお楽しみ下さい。