【お便りコーナー】第253回:柚木ゆきこ先生

小説家になろうをいつもご利用いただきありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である柚木ゆきこ先生よりお便りをいただきましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、柚木ゆきこ先生よりいただきました文面となります。

 初めまして。柚木ゆきこと申します。ちなみに柚木と書いて「ゆき」と読みます。
さて、この度、3月2日に第8回アース・スターノベル大賞「奨励賞」を受賞した、私にとって初の小説書籍化作品が出版されました!

「虐げられた精霊の愛し子は、隣国で魔石屋を開く事にしました1」

書報はこちらです。
https://syosetu.com/syuppan/view/bookid/8904/

ぜひ書籍もお手に取っていただけると嬉しいです!


 さて小説の初書籍化という一つの節目を迎えて思うのは、完結作品の「書き直し」を恐れなくて良かった、ということです。
 たまに、X(旧Twitter)などで「作品を書き直すべきかどうか」というポストを見かけることがあります。小説を執筆している皆さんも、一度は悩まれたことがあるのではないでしょうか。正直「書き直し」というのは、時間がかかるし大変ですよね。
 
 そこで、一つの事例として私の経験をお話しさせてください。

 実は本作、元々は5000文字ほどの短編から始まった物語でした。
 そこから長編化し、一度10万文字で完結させたのですが……書き上げた後に、設定の甘さを痛感したのです。 
 そこで再度、一から書き直すという決断をしました。そうして生まれたのがこの度受賞した 「虐げられた精霊の愛し子は、隣国で魔石屋を開く事にしました」https://ncode.syosetu.com/n1071hr/ です。

 書き直しを通じて得た一番の収穫は、自分の弱点を冷静に理解できたことでした。
 世界設定を根底から詰め直した結果、キャラクターの動機や魔法の設定が深まり、物語に厚みが出たように感じました。
 その結果、アース・スターノベル編集部様の選評でも「世界観、文体、キャラクターのいずれも秀逸」とのお言葉をいただくことができました。

 もちろん、書き直しは大変な作業ですので「絶対すべきだ」とは言えません。ですが、私の場合はその決断が書籍化という夢に繋がったのだと思います。
 
 このような事例もあると、皆様にお伝えしたく本日は筆を執らせていただきました。

 最後に……こうして無事に出版を迎えられたのは、未熟な頃から作品を見守り、厳しいご意見や温かい感想をくださった読者の皆様のおかげです。
 改稿を経てパワーアップした物語を、ぜひ書籍版でも楽しんでいただければ幸いです。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!
 試行錯誤も糧にして、共に実りある創作の時間を過ごしましょう!