【お便りコーナー】第51回: 東国不動先生

小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。
この度、小説家になろう登録作者である東国不動先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。

以下、東国不動先生よりご連絡いただきました文面となります。



はじめての方はよろしくお願いします。東国不動と申します。
あまり多くはないと思いますが、知っている方はこんにちは。

お便りコーナーに投稿する先生方のほとんどが小説家になろうに投稿した作品でデビューしていると思います。私もそうです。
本になって全国の書店に並ぶだけでも凄いことだと思うのですが、拙作の『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』にいたってはコミックにまでなって全国の書店等に並びました。
もし小説家になろうが存在しなかったら、私がこんな経験をすることは絶対になかったと思います。

しかも担当様が言うには初速という意味でちょっとみないほど売れているそうです。
発売してすぐに大手のネット書店からは在庫が無くなり、出版社から卸す分も無くなって、緊急大重版をかけてくださっています。
書店では置いてあるところもありますので是非^^;
この文章を書いている時は11月ですが、12月1日頃には重版分が行き渡るそうです。

ところで小説家になろう初のコミックは他の作品も大好評を博しているようです。
ひょっとしたらなろう作品がコミック化する経緯に興味がある人もいるかなと思って、あくまで一例としてお伝えします。
他の作品のことはよく知りませんが、実は『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』は小説のオファーが来る前にコミックになることが決まりました。
とあるラノベの勉強会に来ていたコミックの編集者様に名刺を渡すついでに『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』を話したのです。

東国「今、これこれこういう作品を小説家になろうに投稿してるんですよ。結構ランキングで人気出てるのでなろうで読んでみてください」
編集者「面白そうですね! 読んでみます!」

そして次の日、知らない番号からの電話に出ると……。

編集者「あ、東国さんですか? 僕のダンジョン、面白いからウチで漫画にしたいんで明日会いませんか?」
東国「ホントですか?」

さらに次の日、出版社の近くの某飯屋さんで。

編集者「じゃあウチのWEB漫画に掲載して、分量が溜まったらコミック本を出すということでいいですかね?」
東国「え? ありがたいですけど、これで漫画になることが決まりってことなんですか?」
編集者「うん。東国さんが納得してくれれば」

もちろん実際には小説版の出版社は私の方で探すとか、(この当時はまだ一社もオファーが来ていませんでした)漫画についての雑談等の話もちょっとはした気はしますが、こんな感じで即決でした。
なろうで僕ダンの初投稿日を確認して見てみると2016年8月31日に投下をはじめて、勉強会は2016年9月11日にあったので……え? 前述の通り、そこから2日ぐらいで決まったので投下してから13日ぐらいですね。驚きました。
その後も素晴らしい作画様を探してくれたり、メイドインアビスでTVCMをしてもらったり、ヒロインの等身大パネルを作ってもらったりと、何度も「ホントですか?」と聞きたくなることをしてくださって、これだけ売れたのだと思います。

ただ、何と言っても小説家になろうに作品を投稿したことからすべてがはじまっています。
作品をチラ裏や頭のなかに留めておいたら、間違いなくこんな結果にはなりませんでした。
僕の場合はたまたま編集者様がいらっしゃる時に作品が見せられる『場所』にありました。
作品をチャンスが来たら見せられる場所として『小説家になろう』は凄く良いと思います。

最後に小説家になろう様と応援してくださっている読者の皆様、本当にありがとうございます。
この場を借りて御礼申し上げます。



僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件 小説版サイト
http://books.tugikuru.jp/detail_bokudan.html
僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件 漫画版サイト
http://mangalifewin.takeshobo.co.jp/rensai/bokudun/